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「廃墟建築士」三崎 亜紀

先日、娘に読まさせられた教科書の「私」という文章がとても面白かったので早速三崎氏の本を購入。私が廃墟好きなので「廃墟」というタイトルに惹かれてこれを選んだ。
教科書の「私」はあり得ないことが前提として話が進むので途中で「いやいや、んなわけないよね」となるが、その前提はいつまでも覆されないのでそのままあり得ない、いわゆる「非現実的」な話で終わった。
今回の本も「そんなことあるわけない」という話が「ありき」の世界の話であった。というかそういう作風なのかな。
短編集だったのだが、めっちゃ高速で流して読んでしまったためすでにあまり内容の記憶がない・・・。

ハリーポッターの魔法学校が本当にあったらいいのにな、と私が言ったら
「え、あるよね?そこの大通りを曲がった角に。だってうちの子2年前からそこに通ってるもの」
「あら、おたくも?うちもそうなのよ。あのスネイプ先生に相当
やられてるらしくってねえ。学校に行きたくないってごねるのよね。でも夏休みまでの辛抱だから頑張んなさいって今朝も話したところよ~」
で、私が、いやいやあれはローリングさんという人がシングルマザーで
苦労しながら書いたという作り話だよ。だってローリングさんの
その話有名だよね?最初にエンディングだけ出来上がって云々・・・と言っても
「スギさん、何言ってるのかしら。作り話もなにも実際うちの子も
彼女のお子さんも通っているのよ。あらなに、オタクのお子さんマグル?
だから嫉妬してるの?
いやあねえ。あっちで話しましょ!」
という感じ。
私がどんなに何を言っても彼女たちに受け入れてもらえないから
「え、魔法学校ってほんとにあるんだっけ?いつから?私が知らないだけ?」みたいな感覚になっていく。

でもそういうことって実際あるかもしれないなあと思った。
こっち側あっち側の違いであって、たまたまこっちにいるからあっちの話を「作り話」と思ってるけれど
本当に角を曲がったところに魔法学校はあるのかもしれない。

実際うちの次男がスマホを持って「ルーモス」と言うとライトがつき「ノックス」と言うと消えるという魔法(?)を見せてくれた(笑)

スマホ界で流行っているらしい。スマホをもっていない中学生の娘に教えてあげると「ふーん」と私のスマホを持って「インセンディオ!」と言った。
それなんの魔法?と聞くと「燃えろ」と答えた。
うちの娘がハーマイオニーじゃなくてよかった・・・・

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