掬う、救われた①

お正月に長男が帰省した時、彼は一瞬にして雰囲気を壊すような行動をとりました。それ以来うちの中に険悪な空気が流れました。

🌙🌙長男とは色々ありました。根底には私と夫の人格的な問題、それぞれの親との問題、夫婦の問題などなど。
もともと長男が持っている気質もあったでしょうが、とにかく色々ありました・・・。

長男が学校や友人と問題を起こすたびに「私が悪かったんだな」と思っていました。と、同時に「夫はその責任を感じているのだろうか」と考えました。
長男との諸々のことは書き溜めているのですがそれを公にすることはないかもしれません。それぐらい、うちの、私の、夫婦の、子供の、暗く辛く見たくない部分ですが、でも当時はそこから目をそむけることだけはやめようと心に決めてやってきました。

本当は、すぐに逃げ出したかった。昔から嫌なことがあると目をそむけて走って逃げだすタイプ。いつからか真正面に受け止められるようになったけれど、本当は「逃げたい！誰か代わりにやって！」と言いたかった。長男と色々あった時に「誰かこの問題解決してくれないかな」といつも思っていました。でも誰も解決してくれなかった。当たり前だけど。
夫も当時は全く頼りにならなかったし、自分で立ち向かうしかない。とにかく「逃げない」ことだけはやってきた、と思います🌙🌙

そんな彼も成人。20歳を越えました。
18歳で成人、20歳で成人・・今は18歳の人、19歳の人、20歳の人達が成人式に参加していて、まだ混沌としている時。私も一体どこから成人なのかわからないけれど、20歳は確実に成人でしょう。長男は20歳を越えて正真正銘成人しました。

お正月に長男が言ったりやったりしたことで、昔、うちの中に流れた「いや～～～」な空気が流れました。誰もがわかってるけれど、そこを見ないようにするような空気をずっと感じていました。

彼は、昔は自分の言いたいことを表現できなくてそれを暴力で表していたこともあったけれど、それを言葉にできるようになった時に、やっと「どこか暗いところ」から抜けたな・・・とほっとした記憶があります。

でも、気質は変わらないので今でも彼の発言や態度で人を嫌な気持ちにさせる。
その原因は私だったり夫だったり・・・と最初の文章に戻るのですが
とにかく彼の根底に流れる黒い部分の根っこの原因には親問題があって、それを取り除いてあげれば解決するのではないかと思って、とにかく話を聞くようにしてきました。
今回も、不穏な空気が流れたあとに、彼は謝り自分の行動の理由を説明しました。私はその時「それは知っているしわかるよ」と同調しました。だからと言って、言っていいことと悪いことはあるだろうという話で終わりました。
彼はその後「その件は終わった」かのようにふるまいました。そして私が同調したことで免罪符を得たかのようにその「彼が嫌だと思っている」ことを露わにするようになりました。

彼が帰省して普通に連絡をとってきたけれど、ずっと私は怒っていました。と、同時に「やっと抜け出したと思った暗いところからは全く抜けていなかった。そして、やっぱり私が、私たち親が悪かったんだ」と悲しかった。

長男がとった態度について「なかったこと」のようにふるまっていたけれど我慢しきれなくて夫に「長男について何か責任って感じてる？」と聞きました。夫は「まあ・・感じてないこともないけれど、もう成人だからな」と言いました。その時、その言葉は私に何も響きませんでした。むしろ「え？また責任逃れ？？」と思ったぐらいでした。

でも一方で「親っていつまで子供に対して責任をとらなければならないのだろう」と考えました。子供が未成年であればもちろん親の責任は問われるけれど、ニュースで聞こえてくる犯罪を起こす成人が起こした責任も親がとるべきなのか。
長男との間で起こった色々なこと。常に私の中で罪悪感と謝罪の気持ちがありました。私たちが彼の親でなければ彼はもっと幸せだったのではないかとずっと思っていました。一方で「もういい加減にしてくれ」と思ったり怒りの気持ちもありました。

もやもや、イライラ、不安、怒り、悲しみ。色々な感情を持ちながら１月から過ごしてきました。