『自分機能拡張と感情プロセスの起動』②ソフトウェア【感情】アップデート
ロジック&スピリット
スピパラ通信 第9回
今回は『自分機能拡張と感情プロセスの起動』②ソフトウェア【感情】アップデートの回です。
自分機能拡張の目的は、人間の能力を向上・補完することです。身体機能拡張に伴って、ソフトウェア(感情)にもそれに沿った変更が必要になります。
身体と感情の関係性について考えます。
自分機能拡張によって能力が変化することで、ソフトウェア【感情】プロセスの起動と、感情ソフトウェアのアップデートが必要です。
ソフト【感情】は単に能力に追随するだけではなく、人間の能力をさらに高める役割も持っています。
ポジティブな感情は、思考や行動の範囲を広げ、個人資源を形成し、成長に寄与します。
逆に、ネガティブな感情は、思考や行動の範囲を狭め、個人資源を消耗し、成長を阻害します。
このように、感情には陰陽(ネガティブ・ポジティブ)があります。この陰陽の判断への矢印として自動思考があります。
まず、自動思考とは何でしょうか? 自動思考とは、さまざまなな状況でぱっと頭に浮かぶ考えやイメージのことを指します。
人は常に何かを考えていますが、その時の状況に対して、さまざまな考えが頭の中を巡っています。そして、自動思考は私たちの気持ちに強く影影響を与えます。
では、自動思考を止めることはできるのでしょうか?
結局は止めることはできないのです。
なぜなら、人の考えは「考えないようにしよう」と思うと余計にそのことを考えてしまう性質があるからです。
例えば、他の何かについてはいくらでも考えてもいいけど、『ラーメン』のことだけは絶対に考えないでくださいと言われたら…どうでしょう? ラーメンのことが頭の片隅にちらついてしまいますよね。
これを皮肉過程理論と言います。有名な実験に白クマ問題があります。
この逆説効果である自動思考への対処方法は、何か一つのことに集中すること!
こう書くと勘の良い方はお解りかと思いますが、お気づきの通り、前回の記事でのマインドフルネス瞑想が感情アップデートにも機能するわけです。
①自動思考に気づく
②自動思考を受け入れる
①自動思考に気づくとは、今この瞬間に、自分が何を考えているか?に気付くことです。
②自動思考を受け入れるとは、『こんな風に考えるからダメだ』という否定的な評価をせず、『自分はこんな風に考えているんだ』という客観的な事実だけ受け入れる、すなわち自己受容の過程なのです。
瞑想を実践していくなかで、事実を事実として受け入れ、感情に結びつけない感情プロセスのコントロールが可能となる感情アップデート実行されます。したがって人間の能力に応じた適切な感情を喚起でき、能力を最大限に引き出すこも不可能ではありません。
人間の能力と感情の関係は、因果率に縛られているのではなく、相互作用的な相関関係であり、自分機能拡張メソッドは、人間の能力向上と伴に、感情のソフトも高めることで、自分が望む自分への可能性を、さらに広げることができると期待しても良いのではないでしょうか?
瞑想を習慣化することで、殊更に良い結果になる選択が可能になるのです。
次回は、瞑想による心身統合で噂の真相に迫ります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
続きは次回のスピパラで!
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