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映画館で最後に観た映画

僕の豚角煮

映画館に行く機会がめっきり無くなった。
時勢柄行きづらいというのもあるし、自分の出不精、だるがりのせいで観に行けなかったというのもある。
後者のせいで観に行けなかったことの方が圧倒的に多いが、時勢柄のせいにして自分のだるがりを有耶無耶にしている。
「この映画面白そうだな〜観たいな〜」
の気持ちはたくさんあった。
気持ちだけ持ちつつ公開期間が終わる日々。

映画館に足を運んだのは、『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』を観に行ったのが最後だった。
父と2人で観に行った。
不謹慎なユーモアにわりと寛大な父。
というか、むしろそういうの好き気味な父。
観賞中、結構笑っていた。
ツボに入っていたのは、劇中のホンカの白ブリーフ(父は元来白ブリーフがツボで、ココリコ遠藤のホホホイが大好き)、ホンカと売春婦のそこそこ長い攻防(あの場面、なんであんなに長かったんだ)。

あまりにクスクス笑っている父に、隣に座っていた人が気味悪くなったのか、2つ向こうの席に移動していた。
1つでなく2つ。
めっちゃ距離取られてる。
それにすら父はちょっとウケていた。

自分としては、父が映画を楽しんでいたので良かったと思う。
しかし、もしもこれが父と観た最後の映画になってしまったら複雑。
将来、恋人とか自分の子供に、
「この映画はね、お父さんと最後に一緒に観た映画なんだよ」
と涙ぐみながら、この作品は挙げたくない。
どうせなら『ニューシネマパラダイス』とか挙げたいよ。
もちろん『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』は凄く面白かった。
パンフレットも買ったぐらいだし。
父が。
きっとファティ・アキン監督も喜んでくれるよ。

父が元気なうちに、一緒にたくさん映画を観ようと思う。

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