異世界魔王ライフ。第23話。伝説の島。秘境ジーニアス。(後編)
(前回までのあらすじ)
女神の陰謀で、異世界転生魔王になった俺。
色々あって、(22話まで参照)
今、仲間(?)の白龍の故郷、
秘境ジーニアスまで、あと少しの所まで来た。
龍族の秘境らしいんだが、
辺りは、静かで、
まるで、嵐の前の静けさ。って感じだった。
本当に、嵐が、来なきゃいいけど……。
……伝説の島にある、秘境ジーニアスの玄関………
シグマ(以下∑)「あと少しで、
ジーニアスに、着きますゾ。」
この、伝説の島出身の、シグマは言った。
……まぁ、ドラゴンに、変身出来るのは、
最近、知ったんだがな。(21話参照)
コピーガンマ(以下コピーγ)「ってかよォ……。」
コピー魔王(以下元魔王)「あまりにも……。」
レディ(以下女神)『静か過ぎるわね……。』
キール(以下俺)『嵐の前の静けさ……って奴か?』
俺達の、緊張(龍族との出会い前)に、シグマは、
∑「そりゃあ、絶滅したって、噂じゃからのぉ。
……それにしても、
誰もいないのは、おかしいのぅ。
野良龍族ですら、居ないとは。予想外じゃ。」
さすがのシグマも、困惑してた。
俺『でも、白龍は、
ここに戻るって、言ってたんだよな?』
俺は、シグマに聞いた。
∑「それは、間違いないはずじゃ。
この村に戻ってる……ハズじゃよ。」
コピーγ「ハズって何だよ!?
ちゃんとしろよ!クソジジイ!!」
シグマは、ちょっとムッとして、
∑「旅立った方向、そして、白龍の言葉。
全て、間違っては、おらんぞ!!」
女神『だとしたら、この秘境のどこかで、
白龍が、休んでるのよ。
みんなで、探しましょ!!』
女神が、提案した。
俺、元魔王『えー。めんどくさい(´ε`;)
向こうから、来ないかなぁ~。』
そんな、ささやかな抵抗に、
女神『白龍のお礼をしたい。って言ったのは、
キール。あなたなのよ!グダグダ言わないで!』
コピーγ「だな。
無駄な、あがきは、諦めろ。キール様。」
∑「そうじゃぞ。
今から帰るにも、ワシが必要じゃろ?
ワシは帰らんから、大人しく、探すのじゃ!!」
三人に、反論されて、
俺、元魔王『……分かったよ。探すよ!!』
俺ら二人は、それに従って、
一緒に、探す事となった。
……なんつーか。元魔王の性格って、
だんだん、俺に、似てきたなぁ。
昔は、ぶっ壊れキャラ、だったのに。(14話参照)
今は、何か、出来の悪い、双子の片割れ、
って、感じだもんなぁ。(お前が言うなby元魔王)
などと、色々と考えてたら、俺達は、
年季の入った、古城にたどり着いた。
∑「ここは、領主、エッチュードのお城じゃ。」
コピーγ「ここまで、龍族一匹も、いなかった。」
女神『って事は、ここしか無いわね。』
なんというか、魔王城とは違う、威圧感。
っていうか、
ドラキュラでも、出てくる雰囲気がする。
そんな、お化け屋敷みたいな、古城だった。
元魔王「ここに、行くのか?
何か、生理的に、拒否ってんだが。」
俺と同じような感覚を、コピー魔王は、言った。
∑「おそらく、白龍は、ここじゃ。
さぁ、行くぞ!!」
シグマは、
元魔王を、引きずりながら、連れて行った。
コピーγ「元魔王、諦めろ。さぁ行くぞ。」
コピーガンマも、続けて入っていった。
女神『キール。
あなたも、おじけづいたのかしら?』
レディは、俺を挑発してきた。
俺『ば、バカは休み休み言え!お、俺は、
お、おじけづいた訳じゃ、な、無いからな!!』
俺も、エッチュード城に入った。
女神『めっちゃビビりやん。キール。』
レディは笑いながら、エッチュード城に入った。
……ジーニアスの古城。エッチュード城内部……
俺『(-ω-;)アレ?みんな居ないなぁ……。』
女神『みんな、先に行ったのよ。きっと。』
古城の内部は、蜘蛛の巣やら、ネズミやら、
ゴキブリやら、コウモリなんかが居て、
薄暗いし、まんま、お化け屋敷だった。
女神『なんか、気味が、悪いわね~。
本当に、ココに、白龍が、居るのかしら?』
俺『まさかな。いる訳が無いよ。
とりあえず、俺らは、外で、待たないか?』
女神『そうね~。そうしましょうk……。』
その時、入った来たドアが、急に閉まり、
カギが、掛かった音がした。
俺、女神『!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?』
俺『もしかして、俺達……。』
女神『私達……。』
俺、女神『閉じ込められた~~!!!!』
二人の大声は、城内に響いた。
一方、その頃……。
シグマと、コピーガンマと、コピー魔王は、
城内の、大広間に居た。
??『閉じ込められた~~!!!!』
俺と、レディの声だけ、届いてた。
元魔王「うわっ!急になんだ!ビックリしたぞ。」
∑「騒々(そうぞう)しいのぉ。扉が閉まる位で。」
コピーγ「自動魔法とか、オートロックとか、
知らないのか?アイツらは。まったく。」
コピー魔王以外、冷静な二人であった。
……時は戻って、俺と、レディの話し。
俺『ど、どうするよ。これから。』
女神『アンタ、男なんだから、
私を、リードしなさいよ!。後をついてくから。』
俺『あっ!こんな時にずるいゾ!!
女神の力で、何とか出来ないのか!?』
女神『……私の力は、人や物を創造するものよ。
……こういう時、何を、創造すれば良いのよ?
ドラキュラ伯爵とか、オオカミ男とか、
フランケンシュタインぐらいしか、
想像出来ないわよ~~!!??』
その時、レディが、まばゆく光って……。
ドラキュラ伯爵「ケケケケケケケケケッ!!」
オオカミ男「૮ ,,> ᗜ < ,, აわおーん!!」
フランケンシュタイン「щ(゚皿゚#щ)ウガー!!」
本当に、出てきた!!
俺『ちょ!本当に、創造するな!!
お前の力で、何とかしr……。』
女神『ぎゃー(;Д;)ギャー!怖いよ~!!』
レディは、一人だけで勝手に、逃げ出した。
って事は……。
ドラキュラ伯爵「ケケケケ"卐(ᐛ)卐"ケケケケ」
オオカミ男「ワンワン!!(「`・ω・´)「」
フランケンシュタイン「(「・ω・)「ウガァァァ!!」
俺一人で、
コイツらを、相手にしないといけないのか~!!
俺は、戦闘態勢をとった。
足も、ガクガク震えてるけど、
身体も、汗だくだけど、
頭の中は、真っ白だけど、
人数的に、不利だけど、
俺『オマエらを!めちゃくちゃにして、
ぐちゃぐちゃにして、やってやるぞ!!』
俺と、西洋妖怪との、戦争が始まった!!
……ハズなんだか、どうも様子がおかしい。
コイツら、俺に、危害を与えようとせず、
三匹(?)で、じゃれあってる。
もしかして……。
俺『チートスキル。『翻訳』。』
俺は、相手(敵?)の会話を、聞いた。
ドラキュラ伯爵「ねぇねぇ。聞いた聞いた?」
オオカミ男「それな。アレ、面白かったよな!」
フランケンシュタイン「何何?私にも教えて!」
……なんだよコレ。女子高生の会話かよ!?
なんか、自分だけ、ビビって、
戦おうとしてた自分が、
急に、恥ずかしくなった。
俺『あの……。お話し中。すみません。』
俺は、三匹(?)に話しかけた。
ドラキュラ伯爵「何よ?まだ、アンタ居たの?」
オオカミ男「コイツ、女神様と、同じ匂いする。」
フランケンシュタイン「って事は、味方ね!!」
なんか知らんが、敵では、無いようだ。
俺『実は……。』
俺は、今までの、いきさつを話した。
白龍ってドラゴンを、探してるって事。
今までの、冒険の事。
俺の前世からの、生い立ちの事。
時間は、たっぷりあったので、全部、話した。
三匹(?)は、俺の話しで、
喜んだり、怒ったり、
泣いたり、笑ったりしていた。
そして、
ドラキュラ伯爵「アンタ、いい人だね。
分かったわ。その白龍探し、手伝ってあげる。」
オオカミ男「私も手伝う!こんな楽しい話し、
また聞きたいわ!なんでも言って!!」
フランケンシュタイン「みんなが良いなら、
私も、手伝わせて!!
そして、魔王城に、住まわせて!!」
ドラキュラ伯爵「ソレ良いわね!
ナイスアイデア!フランちゃん!!」
オオカミ男「ナイス、フランちゃん!!」
フランケンシュタイン「えへへー!(*´ω`*)」
……まぁ、アレだ。人を見た目で、
判断しちゃいけない。って事だな。うん。
俺『それじゃあ、お願い出来ますか?』
三匹(?)「( *¯ 罒¯*)いー( *¯ O¯*)よー。」
三匹(?)は、それぞれ、
ドラキュラ伯爵は、空から。
オオカミ男は、匂いから。
フランケンシュタインは、力で。
それぞれの長所で、探し始めた。
俺は、今の出来事で、緊張がほぐれたみたいだ。
さて、俺も、探すk……。
白龍「うるさ~い!人の家で、騒がないでよ!
ゆっくり、寝てられないわよ!まったく。」
目の前の扉から、人型の白龍が、出てきた。
えっ?近くにいたの?誰も気づかなかったの?
俺『急に押しかけて、すみません。
この前は、マンドラゴラを、
ありがとうございました。
コレ。お見舞いのお土産。
それと、家中、騒(さわ)がして、ごめんなさい。』
俺は、事前に持参していた、お土産を渡した。
白龍『……人間、まさか、この為だけに、
わざわざ家まで、来てくれたのか?』
俺『まぁ、そういう事に、なるかな。』
白龍『嬉しい!ありがとう!!』
白龍は、俺に抱きついた。力いっぱいに。
俺『イダダダ……。ギブ、ギブアップ……。』
俺は、力尽きた。
次に気付いた時には、
俺は、白龍の部屋の布団の中で、目を覚ました。
いつの間にか、仲間達が、集まってた。
もちろん、三匹(?)もいた。
白龍『人間って、軟弱ね~。
あれぐらいで、気絶するなんて。』
女神『分かる( ´˘`) -ᴗ-) ´˘`) -ᴗ-)分かる。
ヘタレなのよ。キールは。』
馬鹿力と、俺を置いて、逃走したゴキブリ。
だけには、言われたくないな。
コピーγ「いや、普通、こういう時は、
奥の部屋ってのが、相場だろ~!?」
∑「ワシは、城の頂上かと。」
元魔王「俺は、コイツらの、安全の為、
護衛を、してたんだがな。」
絶対、コピー魔王は、
護衛せず、逃げ回ってた。んだろうな。
女神『私は、目の前の扉を、開けまくったわ!』
それ、三匹(?)から、逃げ回ってた。だけだろ?
ドラキュラ伯爵「私達も、手伝ったわよ!!」
オオカミ男「匂いを、たどったら、
トイレだったんだけどね。((´∀`*))ヶラヶラ」
フランケンシュタイン「私達も、
魔王城へ、連れてって(`・ω・´)キリッ」
正直。この賑やかし三匹が、いなかったら、
俺に、お化け屋敷耐性が、付かなかっただろう。
俺『よし。みんな!魔王城に帰るゾ!!』
一同『おー!( *˙0˙*)۶٩(´・ω・`)و٩(´・ω・`)و٩(´・ω・`)و٩(´・ω・`)و٩(´・ω・`)و٩(´・ω・`)و』
……追伸……
俺『なぁ、白龍さん。』
白龍「白龍で、良いわよ。何?キール。」
俺『なんで、城内が、こんなに、汚いんだ?』
白龍「それは、
私が封印されて、しばらく経ってて、
誰も、掃除する人がいない。からよ。」
俺『白龍は、帰って来てから、
掃除を、しなかったのか?』
白龍「したわよ。
でも、一人でやるには、面倒だし。
私も、思うように、まだ力が、使えないから。」
俺『そっか。決して、汚部屋じゃないんだな?』
白龍「う……。うんうん。ちゃんと、食べ物は、
1箇所に、まとめてるし、飲み物は、
次も、飲めるように、取っておいてあるよ。
ここら辺の、空箱でも、いつか使えるかなって。」
あー。うん。その理屈(りくつ)は、
汚部屋にいる人の、言い訳だな。
俺『んじゃ、この城。
清掃しても、良いんだな?』
白龍「良いわよ。全部、出来るんならね。」
俺『だそうだ。シグマ。やってくれるか?』
∑「お安い御用じゃ。ワシの特殊能力があれば、
問題なかろうて。特殊能力『消え去る者』!」
シグマの力で、ゴミなどを、
文字通り、消し去った。
俺『んで、残りの、ホコリなどの、清掃は……。』
ドラキュラ伯爵「私達が、やるね。
天井とか、屋根裏とか、やっておくね。」
オオカミ男「床掃除は、任せろ!!
こう見えて、動きが速いんだぜ!!」
フランケンシュタイン「私は、か弱いから、
巨大な物を、清掃して、必要なら移動するね。」
うん。これで良い。
俺『シグマ、ドラキュラ、オオカミ男、
フランケンシュタイン。みんな、ありがとう。』
ドラキュラ「お礼は良いから。」
オオカミ男「コレが終わったら。」
フランケンシュタイン「魔王城に。」
三匹「連れていってね!!」
俺『もちろん、大歓迎だよ。』
……って感じで、
エッチュード城は、綺麗に、なったとさ。
…………追伸2…………
俺らが、エッチュード城から、
帰る準備を、していた時の事。
白龍ドラゴン「私の背中でも、人数オーバーね。」
∑「転送装置も、出来上がったんじゃが。
人数オーバーじゃな。」
俺『んじゃ、俺達を、
2グループに、分ければ、良くないか。』
元魔王「それだ!ここは、恨みっこ無しの……。」
ジャンケンポン!あいこでポン!!
俺達は、ジャンケンをした。
その結果……。
俺『高いよ~。怖いよ~。落ちそうだよ~。』
ドラキュラ「この人、凄いビビりね。」
オオカミ男「風が、凄く、気持ちいい!!」
フランケンシュタイン「最高の、景色ね!!。」
白龍ドラゴン「そうね。いい風が来たから、
飛行曲芸を、するわね!行くわよ~!!」
そう言うと、急に加速したり、一回転したり。
まるで、ジェットコースターだった。
俺『うわわ~!おい!白龍!止めろ~!!』
三匹「すげー。サイコー!もっとやって!!」
白龍ドラゴン「んじゃ、とっておきの技、
やるわよ!ソレー!!」
俺、この後の事は、覚えてません。
多分、失神したのだと思う。
……その頃。転送組は。
元魔王「……良いなぁ。
俺様も、ドラゴンに、乗りたかったぜ。」
女神『……そうよねぇ。
アレ、サイコーに、気持ちが、良かったからね。』
コピーγ「……間違い無いな。
アレはアレで、滅多には、乗れないからな。」
∑「なんじゃ、オマエらも、
ワシに乗って、帰りたいのか?」
元魔王、コピーγ、女神『(。'-')(。,_,)(。'-')ウンウン』
∑「……仕方ないのう。
特殊能力『メタモルフォーゼ!』
ラーメン メント ツケアワセ ナシデ!」
シグマは、巨大な龍に、変わった。
∑ドラゴン「ホレ。お前ら、早く乗れ!!
アイツらに、追いつくゾ!!」
元魔王、コピーγ、女神
『゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚( 'ω')アザッス』
こうして、エッチュード城を、綺麗にして、
帰りも結局、ドラゴンで帰っていった、
魔王様御一行であった……。
23話。後編 終 制作・著作 ━━━━━ きぃえぁ
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