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「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 にじたび! TOKIMEKI FAN MEETING TOUR」のココがスゴイ!!

2023年4月22日の広島公演を皮切りに、全国6都市を回る「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 にじたび! TOKIMEKI FAN MEETING TOUR」こと通称「にじたび!」が開催中です。といっても残すところは本日2023年7月16日から始まる北海道公演を残すのみとなりました。

あれこれ話したい事はあるのですが「ヒトツダケナンテエラベナイヨー!」と叫びたくなる衝動を抑えてひとつだけ挙げるとすれば、やはり4月1日より優木せつ菜役を楠木ともりさんから引き継いだ林鼓子さんの話になります。鼓子がスゴイのです(タイトル回収)。

表向きに優木せつ菜役を引き継いだのは2023年4月1日。全6都市を巡るキャストの割り振りが発表されたのはそれよりも前だったので、当然どこの都市に林鼓子さんが参加されるかというのは気になるポイントのひとつでした。4月上旬の生放送で明かされた彼女の行き先は……なんと全部。まさかの全6都市18公演参加だったのです。なるほど。このイベントは彼女のお披露目であると同時に彼女がメンバーとの交流を深める機会であり、彼女に場数を踏ませまくる機会でもあるのだなと思いました。

林鼓子さんの経歴について軽く触れておきます。前任の楠木ともりさんとは「キラッとプリ☆チャン」で姉妹役を演じています。「ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow」と「ラブライブ!スーパースター!!」にモブ役で出演しており、ラブライブ!シリーズとの縁もあります。声優ユニット「Run Girls, Run!」として活動されており、彼女を応援している人曰く「歌もダンスもスタイルも抜群で安心して任せられる」とのこと。なるほど。背景も実力も文句のつけようがないキャストを選抜したわけです。ちなみに公表日である2023年3月25日は「Run Girls, Run!FINAL LIVE ~新しい道の先へ~」でした。ファイナルライブを終えて会場を出たらキャストのデカイ仕事がひとつ決まっていた、ということになります(心境的にはどうなんじゃろ)。

このように人選の妙と運営の情報開示の匙加減によって、初手の受け入れはかなりうまくいった方だと思います。Liella! の2期生追加のときとは大違い。彼女らは彼女らで逆境からのドラマを見せてくれたのですが、林鼓子さんの場合は前評判が良すぎて逆に心配になりました。そんなに期待させちゃっていいのかと。「にじたび!」のハードル上げ過ぎじゃないかと。

しかし「にじたび!」が始まってみればそれが杞憂であったことを早々に思い知らされました。楠木ともりさんが作り上げた優木せつ菜とまったく同じかと言えばもちろん違います。同じはずがありません。同じ必要もありません。それでもすでに形作られた優木せつ菜にどれだけ向き合い、どれだけその像に近づける努力をすればここまでのことができるのか。高すぎるハードルのさらに上をいく完成度に驚きを隠せませんでした。そこには確かに歌って踊る優木せつ菜がいたのです。楠木ともりさんの体調不良で振り付けが特殊だった楽曲にも新たに振り入れがされていました。前評判通りのブレない歌と踊りでステージ上を元気に駆け回る優木せつ菜。私は「この姿をあなたに見てほしい」というのが楠木ともりさんが勇退を決めた要因のひとつだと思っているので、その姿を目の当たりにする度に自然と涙を零していました。

ところで「にじたび!」のライブ構成は、一都市につき、ほぼ全都市共通の全体曲が2曲、都市別の全体曲が2曲、ソロ曲が日替わりでひとり2曲です。つまり林鼓子さん以外のキャストは巡る都市数(1 or 2)に応じて既に披露したことがある6~8曲を「にじたび!」バージョンにして仕上げていたことになります。一方、全都市を巡る林鼓子さんは、ほぼ全都市共通の全体曲が2曲、都市別の全体曲が(北海道まだだけどおそらく)計12曲、ソロ曲が計5曲、特殊編成のユニット曲が1曲の計20曲を仕上げていたことになります。しかもゼロから。正気か?? いったいどれだけ前からどれだけの準備をされてきたのか。まったく想像がつきません。ただただスゴいのひと言です。

これらを覚えるために優木せつ菜に全集中かと言えばそんなことはなく、2023年4月上旬には「BanG Dream!」でこれまでキャスト未公開だった「MyGO!!!!!」のドラム役であることが明かされました。え、ブシロード15周年ライブで既に林鼓子さんを見ていた……ってコト!? そんな「MyGO!!!!!」は7月から絶賛アニメ放送中。7月15日には「プリ☆チャン ファンファーレ!2023」の昼夜公演に出演していました。え、今から北海道公演にいくの?? 3連休でコンテンツ跨いで5公演?? 正気か???

多忙を極める21歳。無理はなさらないようにと思いつつ、今後のご活躍を楽しみにしています。 とにもかくにも優木せつ菜の引き継ぎという重責を担ってくれてありがとうございました。

月並みですが「CHACE!」のシャウトと「DIVE!」のハイキックが大好きです。

余談
彼女に場数を踏ませた方がいいのは歌や踊りよりもトークパートのアドリブでした。まだ無茶ぶりに対する返しが初々しくて戸惑いを感じるので、大阪公演での久保田未夢さん曰く「理不尽」に慣れて突き抜けられると、さらに跳ねるだろうなと思います。もうひとつ、これはただの個人の好みの話になりますが、SNSの写真でよく見せるおめめパッチリの真顔よりも現地でよく見せる目を細めた笑顔のほうが可愛いです。彼女は現地映えするタイプのキャストです。

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