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「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours ONLINE LoveLive! ~LOST WORLD~」〜失くした世界で見た輝き〜

「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours ONLINE LoveLive! ~LOST WORLD~」をまるっと1週間楽しんだよという話です。アーカイブ配信は良い文明。

以下、観た前提で話が進んでいきますので、出るかどうかまだわからない円盤で見るんだいという方は回れ右していただければと思います。

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内容としてはだいたいの予想通り昨今の事情で飛んでしまったイベントの内容をギュギュッと濃縮して……いや、上澄みをサラサラッと観せてくれたようなイベントでした。これは悪い意味ではなく「ここで披露したからといってもうやったことにはしてほしくないな」という意味を込めて。想像していたより新曲多めで嬉しかったです。

01: New Romantic Sailors / Guilty Kiss

開幕NRSはまだ日本が難なくイベント開催できる程度には平和だったGuilty Kiss 1stライブを思い出しました。あのときの私たちのコール入り。遠い昔のようですがまだ1年経っていないんですね。バンタムフェス、ランティス祭 in NYと何度か披露されているので、流石にお腹いっぱいなところはありつつも、逢田梨香子さん曰くバカになれる楽しい曲で、何度聴いても盛り上がれます。

02: Braveheart Coaster / CYaRon!

まだ日本がぎりぎりイベント開催できる程度には平和だったCYaRon 1stライブを思い出しました。その公演ではスクリーン映像がぶっ飛んでいるわ銀テープも飛ぶわで、あまりダンスの記憶がなく、今回改めてじっくり観ることができました。表情や語気に元気可愛いがたっぷり詰まっていてよかったです。サイドステップでサイドに跳ねる硬めのスカートがたまりません。

03: Amazing Travel DNA / AZALEA
04: 空中恋愛論 / AZALEA
05: メイズセカイ / AZALEA

もう日本がぎりぎりイベント開催でない程度には平和でなくなりLostしたAZALEA 1stライブに思いを馳せずにはいられませんでした。あれから半年。ようやく、ようやく彼女たちが新曲を披露する姿を配信とはいえ観ることができました。ただただ嬉しかったです。ジャケットを見て「え、こんな大胆衣装着てくれるの? あのスタイルのよい3人が??」と思っていたのは私だけではないと信じています。着てくれました、あのスタイルのよい3人が! 小宮有紗さんのタイトスカートは想像通りの美しさだったので心穏やかに受け止めることができましたが、諏訪ななかさんのショートパンツは想像を越えた破壊力で心穏やかじゃありませんでした。ステップのキレもよいので足の長さが映える映える。いいもの見せてもらいました。動けるインドア、諏訪ななか。1日目は素直に喜んでいましたが2日目は「なんでこんな素敵なパフォーマンスが配信なんだ」という悔しい思いもふつふつと湧いていました。

06: シャゼリア☆キッス☆ダダンダーン / シャゼリア☆キッス

どこの誰だか知らないが、誰が呼んだかスペシャルゲスト、シャゼリア☆キッス。AZALEAからの温度差で風邪ひくわ! やってくれないかなぁという期待感はあったのでありがとうの気持ちでいっぱいです。エイプリルフールの悪ふざけをそのままに、セーラームーンと聖闘士星矢を足して2で割ったような衣装でやってくれましたフルバージョン。特撮の血が騒いでしまったのか真面目な顔して愉快な振り付けを全力でやったうえで片足決めポーズをする小宮さんに似た人が面白かったです。2番の歌詞とセリフを連続で、いや若干セリフを食い気味に言わなければならない箇所がお気に入りで、諏訪さんに似た人の「ばばんばーん」が可愛かったです。AZALEAに似た人たちはAZALEAよろしくやっぱり袖がもらえないんだなぁと思いました。

過去ライブ振り返り映像
だから温度差で風邪ひくってば! 1stから5thまでの心揺さぶる振り返り映像。代表曲1曲を流しつつ様々な楽曲の映像を流していく形式で、編集がうまくて振り付けの合わせ方がまるでその曲を歌っているかのようでした。流石にBPMはいじってないよなぁ、お見事。全会場とはいかないまでも、すべてのナンバリング公演に参加できていることに、仲間たちに恵まれていることに、感謝の気持ちが湧いてきました。ありがとう! そしてこれからもよろしく!

OP映像
え、ここまでのアバンだったの!? と思いましたがユニットとAqoursの切り替えでした。浦の星交響楽団による「Aqours 6th LoveLive! DOME TOUR 2020」にのせての新規映像。ポップな感じでイベントをイメージした惑星がポンポンとLostしていく様からは悲壮感が漂わず、ポジティブな感じとヤケクソな感じが伝わってきてよかったです。

07: Fantastic Departure! / Aqours

この新衣装カッコいいんですよねぇ。特に帽子組。ショートパンツが(以下略)。あとは斉藤朱夏さんのお腹が美しい。見せる前提の丈だと思うので見てしまっても怒らないでください。無駄なく引き締まっていてアーティストではなくアスリートのそれ。そんなカラダで繰り広げられるダンスのキレはやっぱり頭ひとつ抜けていて、踊る彼女を見るたびに魅せられてしまいます。9人はイメージキャラクターであるクジラを模した大型移動ステージで登場。名前はポエポエ。全身スクリーンで舞台装置として面白かったです。ドームツアーだったらAqours shipみたくフロントステージからリアステージまで移動していたんだろうなぁ。楽曲については冒頭の伊波杏樹さんの甘ったるい「あてんしょんぷりーず」以降の記憶が曖昧です。「Departure」というと私は空を飛ぶイメージが先行してしまうのですが、この曲は広大な海をのんびりと進んでいるようでAqoursらしく作られています。

08: Deep Resonance / Aqours
投票で津島善子が1位に、Guilty Kissで1、2、3フィニッシュを決めた楽曲。そりゃShadowverseコラボならそうなるやろ。背後で赤く燃え上がり荒ぶるポエポエのせいで画質が落ちて嘆くファンたちの声が面白かったです。「Daydream Warrior」もそうなんですが、津島善子がヨハネとして中心で取りまとめる楽曲はとにかくカッコいいんですよね。小林愛香さんの本領発揮という感じ。楽しそうにキメキメで歌うドヤ顔がたまりません。2日目もこの曲が流れたので同じCDのカップリングである「Dance with Minotaurus」はやらないと思いました。曲調的にトロッコ曲のような気もするので振り付けがほとんどなく配信ステージには不向きなのでしょう。

09: Aqours Pirates Desire / Aqours
ここ最近、いろんな曲調の楽曲に挑戦するようになったよなぁと感じていますがこの曲もそのひとつ。低音響く海賊賛歌でサビで一気に盛り上がるとかはなく淡々とカッコいい曲。フラッグを使ったダンスが特徴的。曲終了後にレッドカーペットを行進しながらひとりずつフラッグパフォーマンスを行います。キャラ毎に振り付けが違って面白かったです。一方で1日目はルビィと千歌のライトのカラーが異なっており、2日目は花丸でスタッフが映り込み、なかなかうまくいかなかったパートでもあります。最後に曜が巨大フラッグを思いっきり振り回してカメラに引っ掛けて場面切り替えする演出は配信ライブならではで私のカメラワーク推しポイントのひとつです。この時の斉藤さんのドヤ顔がいい。悪い顔。

10-1: Wake Up, Challenger!! / Aqours
10-2: Dance with Minotaurus / Aqours

「Dance with Minotaurus」やるんかい!! あまりのフラグの回収の早さに笑ってしまいました。本公演唯一の新曲日替わりパート。「Wake Up, Challenger!!」の対は「KOKORO Magic “A to Z”」だと思っていたのでまさかまさかでした。前言撤回。「Dance with Minotaurus」にもしっかり振り付けありましたね。「フレー! フレー! あ・か・ぐ・み!」でやりそうな振り付けと牛のツノをイメージした指の形を意識したダンスでした。昨今の事情を考えると、自分を、他人を鼓舞する楽曲という括りでこの組み合わせの日替わりにしたのかなと思わなくもありません。「Wake Up, Challenger!!」は「成長してる、ねっ?」がたまりません。パッと振り返って「ねっ?」とする逢田さんの表情が可愛くて可愛くて。歌に表情に逢田さん成長しまくりですよホント。

11: 君のこころは輝いてるかい? / Aqours
伊波さんの心温まるメッセージから5周年を迎えたデビュー曲が始まり、ほっこりしているのも束の間。見慣れないカメラワークの正体に気がつきます。カメラ、円陣の中央にいるな??? イントロに合わせた振り付けに合わせてくるくる回るカメラ。そこから横に広がった彼女たちの背中と観客席を映すんですよね。いつもステージ上で観客と光の海を見る彼女たちの目を少しばかり体験できました。恒例の楽曲で配信ならではの斬新な演出。お見事でした。最初期に比べると落ちサビのユニゾンが綺麗に重なっていてこちらも逢田さんの成長を感じます。

12: JIMO-AI Dash! / Aqours

ここからアンコールです。出たよ地元愛。アンコールはこれかシャゼキスだと思っていました。これもこれで真面目にバカする楽曲なんですよね。みんな真顔で懐かしのパラパラ。夏デュオで「地元愛♡満タン☆サマーライフ」を歌った曜と善子から歌い出し、そのまま1番は夏デュオトリオ、2番は冬デュオトリオで真顔で歌い継ぎ、ラスサビになったら笑顔解禁! 楽しそうにパラパラする9人が見られます。いつか会場でみんなで踊りたいなぁバカになりたいなぁ。「JIMO-AI Dash! を踊ってみた」みたいなファンのみんなが踊った様を動画で繋げる企画があっても楽しそうだなと思いました。探せばあるのかしら。

お知らせ
詳しくは公式のお知らせをご覧ください。とにかくAZALEA 1stライブのTry Againが嬉しかったです。運営サイドが諦めていなかったことが嬉しかったです。もちろんいざ2月末になった時点で世情がどうなっているのかはわからないため、今はまだ「やっと会えるね」とは言いません。それでもいつかは必ず会える時がくると確信することができました。尚、チケットはない模様。2ndオンラインライブも楽しみです。今回のいろんな意見を受けてますますパワーアップするのでしょう。冬デュオトリオとジングルベルあたりは手堅くやってくれそうですね。

13-1: 青空Jumping Heart / Aqours
13-2: 未来の僕らは知ってるよ / Aqours

実家のような安心感。いつもならユメユメやユウキミだったかもしれないところをEDではなくOPで締めてくれたのが個人的にとても心に響きました。私たちはここからまた始めるんだ。嬉しいお知らせもあったしね!

まとめ
「Lost World」というネガティブなタイトルでしたが、中に詰まっていたのは絶望ではなく希望でした。まだしばらくAqoursからは目が離せそうにありません。1日でも早く現地でAqoursの声を聴ける日が、Aqoursに声を届けられる日がくることを願っています。

余談

小宮有紗さんの「Lost World」に対する想いが詰まったとてもよい文章でした。AZALEA 1stの延期からいろいろと思うところがあったんだろうなと想像します。ないわけがない。彼女の想いが無事に届きますように。

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