見出し画像

トイレだって大は小を兼ねる。

タイトルからわかるようにこれからシモのお話をします。ご承知おきください。お食事中の方は回れ右ですよ。

先日、3回目のワクチンを接種しました。タイミングを伺っているうちに、いわゆるオミクロン株が流行しまして。3度目の従来型を接種してもリスクとベネフィットのバランスが悪そうだなと思っていたところにオミクロン対応型が出てきたので、このあたりで接種しておくことにしたのです。旅行支援などのサービスが受けたいからとかじゃないです。ないですってば。

1回目と2回目の副反応はそこまで重くなかったので何とかなるでしょと軽い気持ちでいたのですが、今回はそこそこレアな副反応を引き当てました。下痢です。事前説明資料によれば10%以下ということで、SR副反応くらいのイメージです。こんなSRは引きたくなかった。ただの食あたりの可能性も否定はできないものの、いつもの食あたりとは明らかに違ったのでおそらく副反応だったのだろうと自分の中では結論づけています。

下痢。つら。

数日に渡ってお腹を下し続けました。飲食したらとにかくすぐに全部出る。飲食していなくても定期的に何かを出そうとする。もうお腹の中には何もないって! トイレが側にいないと不安で仕方ありませんでした。トイレと結婚してもいいとさえ思いました。接種4日後に1年に1度開催の楽しみにしていたイベントがあったのですが、もしも電車内で便意を催したらもう大惨事なので、この日はおとなしく自宅待機することにしました。イベントの思い出はきっと来年も作れる。大惨事の思い出はきっと一生トラウマになる。

幸い5日後あたりからはだいぶ症状が落ち着いてきました。一生このままだったらどうしようという不安も頭の片隅にあったので快方に向かっていると実感できたときは嬉しかったです。これならブシロード15周年記念ライブに間に合う……!

さて、側にいないと不安なトイレから独り立ちするためには、小便器で用を足せるようになりたいところです。お腹を下している最中は、いつも当たり前にやっている小だけ出すという器用な芸当ができませんでした。全部出る。小便器で用を足しているときに全部出たらもう大惨事。大は小を兼ねるので小だけでも大便器を使えばいいのですが、公共トイレの設置バランスを考えれば小便器で済ませられるに越したことはありません。もう大丈夫なはずだ。小だけ出せる。今の私ならできる。ええいままよ!

できた……! ここ数日間できなくなっていたことができたよ……!

5日ぶりに小便器で用を足せたその喜びを誰かに共感してもらいたくてtweetしようとしましたが、そこではたと気がつきました。これ小便器を使う習慣がないと全く共感できないよなと。トイレ使用人口の半分くらいは全く共感できないよなと。そうか、お腹が絶妙に緩いときに小便器と大便器の選択を迫られるのは主に男性だけなのかと。そもそも小便器を使っているとして共感してもらえるのかと言えばそれもかなり怪しいところなのですが……。

自分の当たり前は他人の当たり前じゃない。

数日に渡ってお腹を下したことで、多様性の基本に改めて立ち返ることができました。逆に私が知り得ない主に女性のトイレ事情もあったりなかったりするのでしょう。

最後に、小便器と大便器に関するトイレ事情をもうひとつ。列に並んで待っていたら実は大便器待ちで小便器はガラガラ。あると思います。「こちらは大の最後尾です」の看板を持っていてほしい。

余談
お腹を下していた反動なのか、治ってしばらくは便秘気味な時期もありました。トイレで頑張っていると脳内でリコリス・リコイルのくるみに「硬いのかな」と言われたり、水星の魔女のミオリネに「お堅いのね」と言われたりします。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。