大きな折れない折りたたみ傘のおすすめ〜かさばるけれど心は折れない〜

暑い日にも使える大きめの折りたたみ傘に買い換えてから1年程度経過したので勝手に使い勝手を振り返ってみようという話です。個人的な結論からいえば結構気に入っています。

私は長傘を持たない万年折りたたみ傘族です。極度の心配性なので、降水確率0%でも傘を持っていないと心が落ち着かないのです。折りたたみ傘なら常に鞄に入れておけますし、鞄に入れておけば忘れたり失くしたり盗られたりするリスクを低減できます。

折りたたみ傘は体感で長傘に比べると強風でひっくり返りやすく、くり返しひっくり返しているとやがて疲労骨折してしまいます。2本折れたところまでは傘としてギリギリ機能してくれていましたが（この時点で替えろよとは思いつつ）、3本折れたところでついに私の心も折れまして。新しい折りたたみ傘に買い替えることを決めました。

Amazonを眺めて私が選んだのは「2000円ちょっとで、骨が12本で、ワンタッチで自動で開閉する、大きめの折りたたみ傘」です。調べるといろいろなメーカーが類似コンセプトの商品を出しています。ちょいと高いなと思われるかもしれませんが、Amazonは2000円を越えないと安い折りたたみ傘が買えてしまいそうな送料が発生するので、それならば700円の傘の3倍長持ちしそうな傘がいいなと値段を許容することにしました。

・ワンタッチ開閉が面白い。
初めてボタンひとつで開閉できる折りたたみ傘を使いました。何これ便利！ 「ボフッ」という少し大きな音はびっくりしますがそのうち慣れます。ボタン押しまくりで開閉しまくれるかといえばそんなことはなく。閉じたあとに「カチッ」というまで伸びた傘を一旦縮めてやらないと再度開くことはできません。要リロード。この縮める操作にちょっとした筋トレアイテム並みの力を入れなければならず、片手が塞がっていると苦労することがあります。お腹を支えに片手で縮めようとしたら「グフッ」となりましたので、腹筋に自信のない方にはおすすめできません。接触する面積が小さいと圧力が大きくなるという理科の基礎を体験できます。

・折れる気もひっくり返る気もしない。
12本の骨の力を思い知りました。6本の倍。数の暴力。約1年使ってみて「あっ、今までの傘ならひっくり返っていたなこれ」という場面は多々ありました。幸いにして今のところ骨は1本も折れていません。骨だけ別売りしていたので何があっても折れないということはないでしょうが、相対的に頑丈なのは確かです。ひっくり返らない反面、風の抵抗をそのままカラダで受けることになりますので、カラダが煽られないようには気をつけてください。

・UVカット機能付きで日傘として使える。
日傘を初めて使いました。すごいですね。あるイベントの炎天下の待ち時間が耐え切れず、周りの人が日傘をさしているのを見て「そういえば！」と降水確率0%なのに持っていた傘を広げてみました。日差しを遮るだけで体感温度が全然違う！ 開くと1メートルを越える自慢の大きさは、濡れにくいのはもちろん、大きな日陰を作ることにも長けていました。

・折りたたんでもかさばる。
大きい傘は折りたたんでも大きい。当然です。骨が12本あるのでたたむ時にあのビラビラを整える作業も12回発生します。そして布面積が大きいのでなかなか細くコンパクトにたためません。付属のカッコいい収納ケースに収納するのは至難の業。約1年使う中で収納ケースに収納したことはありません。正直に言えば、今、家のどこに収納ケースが転がっているのか思い出せません。かさばるのでこれまで通常サイズの折りたたみ傘を入れていた鞄に思ったように入らないということはありそうです。そのあたりはよくシミュレーションしたほうがよいでしょう。大きさに加えて重さも考慮すると、500 mLのペットボトルより大きな500 mLのペットボトルを鞄に入れているような感じ。私はリュックサック族なのであまり気になりませんでしたが、手提げ族だと重さも少し気になるかもしれません。自分が持ち歩くシチュエーションに折りたたんだ時の大きさや重さが合うかどうか。購入判断のいちばんのポイントはここだと思います。

・留め具のマジックテープがしょぼい。
購入して開封後の最初の感想は「マジックテープかぁー！」でした。傘本体の耐久性が優れているだけに、たぶん最初に不具合が出るのはマジックテープ周りです。実際、私の傘のマジックテープも毛羽立ってきました。そろそろ逝きそうです。何とかできないものか考えているところなので、いいアイディアがあれば教えてください。道具を揃えて直すか、留め具になりそうな代替品を探すかあたりですかね。

・まとめ
ざっくり調べてみると「大きい」「重い」「リロードに力がいる」「運が悪いと初期不良に当たる」あたりがよく見られる不満の声です。初期不良はさておき、大きさと重さと力が気にならなければ使っていて不便さは特に感じず、値段に見合った仕事をしてくれていると思っています。あと何だか使っていて楽しい気持ちにもなれます。今まで安い傘を買っては壊してをくり返していた人は、試しに一度乗り換えてみると、新しい傘体験ができるのではないでしょうか。個人的には買ってよかったもののひとつです。

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・余談
商品レビューにおける「重い！ 星ひとつ！」とか「大きすぎる！ 星ひとつ！」とか怒りに任せた低評価は面白いというか何というか「私は商品仕様をよく読まずに買ってしまった愚か者です」と公言しているだけのような気がして。ネットショッピングは実物を観たり触ったりできない欠点があるので、せめて商品説明に明記されていることくらいはよく確かめてから買えばいいのにと思わなくもありません。