「3年ぶりに行動制限のないGW」が向かう先は。
みなさま2022年のゴールデンウイーク(GW)は如何お過ごしでしたでしょうか。私は2日ほど日帰りのお出かけをしたのみで、基本的には実家でゴロゴロしていました。
実家はFF14で遊べるほどにゲーム環境が整っているわけでもなく、私のための生活空間があるわけでもなく、持ち帰った2台のスマホ以外に拠り所がありません。暇。めちゃくちゃ暇。それでもいろいろと天秤にかけて帰省することを決めました。突然の感染症流行で年単位で両親に会えなくなることもあると実感した今、実家に帰れない特別な理由がなければ帰れるうちに帰っておこうかな、と。
暇に任せて普段は見ないテレビをつけていると、どのワイドショーでも毎日毎日繰り返し「3年ぶりに行動制限のないGW」から始まるナレーションで、観光地の賑わいや高速道路の渋滞を映し出していました。人、人、人。車、車、車。情報の蓄積やワクチン接種により2年前と状況が異なるとは言え、かなり強くステイホームを発信していた頃よりも感染者数が文字通り桁違いに多いことを考えると何だか不思議な感じです。
私としては、基本的な感染対策をしっかりしながら、経済を回せる人がワケあって回せない人の分まで、ガンガン回すのがよいのではというスタンスなので「出かけるなんて信じられない!」と言いたいわけではありません。むしろゴロゴロしている私の分までしっかり散財してほしいくらい。
私が驚いたのは行動制限をしなかった行政の対応です。つい2ヶ月前まで結局のところ効果のほどがあまり検証されていない「まん延防止等重点措置」を発して、少なくとも表向きは形だけ対策していた風の行政が、ここにきて大胆な方向に舵を切ったな、と。
1週間くらい経った後、日本の感染者数はどうなっているのでしょう。大きく増えるのでしょうか。意外と増えないのでしょうか。この「3年ぶりに行動制限のないGW」は行政主導の経済活動促進施策を見据えた「現在の環境下で人流が活発化した際に何が起こるのか」を試す壮大な社会実験だったと思っています。
うっかり大きく増えてしまった場合は、様子を見ながら、再び行動制限がかかったりかからなかったりするのでしょう。これはこれで仕方のないことです。願わくば、病床逼迫に繋がらない微増程度に留まり、日本が経済活動を活発化させる方向に動き始めますように。
余談
私がお出かけしなかったのは、壮大な社会実験に参加したくなかったというわけではありません。ありがたいことに休日取得はそれなりの融通が利くので、敢えて連休価格で人混みに飛び込む必要性を感じなかったのです。諸々が落ち着いたらひっそりとお出かけしたいです。
頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となり次の作品となる。