見出し画像

「おいしいはたのしい」のか「たのしいはおいしい」のか。

ボクはまたキミと美味しいものが食べたいという話です。

2月9日はニクの日だったそうで。お肉といえば、自炊用には100グラム税抜き100円以下しか買っちゃダメという謎のマイルールが存在します。今のところ、特に食費に困っているわけでもなく、今となっては、なぜそんなマイルールを制定したのかも覚えていませんが、かれこれ10年以上続いています。安定して買えるのは鶏肉で、半額セールや曜日セールのタイミングが合えば豚肉に手が伸ばせ、牛肉が買えたら小さな奇跡です。

そんな私ですが、先日、マイルールを破りました。地元の経済支援施策で商品券を手にしたものの、使えるお店が限定的で、諸々を考慮した結果、近所の精肉店で使うことに決めたのです。謎のマイルールを死守して1000円をドブに捨てるほど愚かな私ではありません。商品券はいつもよりもリッチなお肉に化けました。

自炊でも、値段の高いお肉は美味いな。

当たり前のことを再認識しながら、私ひとりのいつもよりリッチな晩餐はいつも通りに終わりました。美味しかったけれど楽しかったかと言われるとそんなことはなく、味をしめて戻れなくなるかと言われるとそんなこともなく、今はまたマイルールの範囲内の質素な食生活に戻っています。

決して贅沢を敵視しているわけではありません。札幌旅行ではいろいろなグルメに奮発しました。いま振り返っても美味しい楽しい思い出でいっぱいです。お財布はすっからかんです。一方、奮発したのは誰かと一緒に食べたときだけ。ひとりのときは旅先であってもファーストフードで済ませていました。私はひとりで贅沢するのが苦手なのです。どうせ贅沢するならば、その美味しさを誰かと共有したいのです。

楽しかった食事の思い出にはいつも大切な人たちがいます。私にとっては何を食べているのかよりも誰と食べているのかが超重要。食べ放題の明らかに安いお肉でも、そこらのチェーン店の居酒屋でも(チェーン店の居酒屋を軽視しているわけではありません、念のため)、場が楽しければその思い出は美味しい思い出に変化します。

たのしいはおいしい。

黙食が推奨され、誰かと顔を突き合わせて食べることがなかなか難しいご時世だからこそ痛感している今日この頃。1日でも早く、仲間や友人たちと気兼ねなく食事できる日が戻ってきますように。楽しくて美味しい食事ができる当たり前だったあの日々が戻ってきますように。

そして、これまで私と一緒にご飯を食べてくれたすべての人に改めて感謝を。

余談
2021年に入ってから、めっきり誰かと外食をすることがなくなり、エンゲル係数の低さがヤバい。

頂いたサポートは、美味しいものを経て、私の血となり肉となる。