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少年革命家よ、数十年後の未来のために大志を抱け。

2022年勘違いに気付いてビックリしたランキングの5位以内に入るだろう勘違いは、ずっとゆたぽんさんだと思っていた人が実はゆたぼんさんだったことです。大変失礼致しました。

ゆたぼんさんは、不登校YouTuberとして、少年革命家として世を騒がせています。名前を間違えて覚えていたくらいなので、音声情報として名前を認識していない、つまり動画を拝見した記憶がなかったのですが、最近はYahoo! を開けば1日1件は彼を扱っている記事が目に入るので、ついに正しい名前を認識するに至りました。いわゆるコタツ記事の標的になっているわけですね。

少し前は松本人志さんがコタツ記事の標的のひとりだったように思います。ワイドナショーが放送されるとワイドナショーが終わる前にワイドナショーの中で松本人志さんが発言した内容が記事になっていました。記事の質はさておき、結婚式のエンドロールですでに結婚式中の写真が盛り込まれているくらいのスピード感には驚きです。いつ頃からか松本人志さんがキリトリ記事禁止を表明してからはパッタリと記事がなくなりました。そういうところはネットメディアも素直に耳を傾けるのだなと思いました。

そして松本人志さんの代わりというわけではないですが、今はゆたぼんさんがアツいようです。クラウドファンディングからの日本一周で何だかんだあって話題が尽きないのも要因でしょう。松本人志さんと異なる点は、ゆたぼんさん自身が切り取られることにポジティブなところで、ネットメディアとのwin-winの関係が築けています。YouTuber、注目度があって再生してもらえてナンボの世界ですからね。

しかし再生数にちゃんと繋がっているのかと言われるとそうでもないという話も耳にします。なぜ繋がらないのか。私が動画に飛ばないので理由のひとつは体感できています。飛ぶ必要がないのです。ニュース本文とコメントを読めば何が起きていてどんな反応をもらっているのか、おおよそ把握することができます。本当はそれらに客観性があるのかを確かめるために、1次ソースである動画を見るべきですが、すぐに飛べるリンクもないし、調べて見にいくほどのモチベーションは今のところありません。言動に対する注目度自体はあるので記事の閲覧数増加には繋がっているものの、記事内で完結してしまい動画の再生数には繋がっていないのが実情かなと想像します。記事に取り上げられまくっていることを最大限活用するなら動画への誘導に繋がる仕掛けが作れるといいですね。

また、注目のされ方は炎上商法に近いものが多く、いつまで取り上げられ続けられるのかという点も気になっています。いわゆるアンチと呼ばれる人たちが騒いでくれているうちはまだいい方で、これが無関心になってしまうといよいよ厳しい局面に立たされそうです。それを回避するためには飽きさせないように様々な火種で燃え続けるか、燃えなくても動画の再生数が回るような仕掛けを編み出すしかないように思います。健全かつ長続きしそうなのは後者かしら。今の延長線上だと少々厳しい気がします。

炎上を差し引いてゆたぼんさんの特徴を挙げるとすれば、それはもう間違いなく「小中学校に行かないYouTuber」であることで、ものすごくキャッチーかつ競合に模倣されにくい内容です。語弊があることを承知で言えば、自分の身内で試してみようとは思いませんが、どういう人間に育っていくのかにはたいへん興味があります。他人の、特に未成年の人生をエンタメとして消費することにいくらか抵抗はあるものの、本人及び親がそれを望んでいるようなので見守るしかありません。YouTube的な表現で言えば、これはひとりの人生を賭した大掛かりな「やってみた」系の企画。今はまだ道半ばで、数年後に中学校を卒業する年齢を迎えて「小中学校に行かなかったYouTuber」に転身したところで自活できる状態にあるのかどうか、数十年後に自活できる状態が維持できているのかどうかが大きな見所です。先は長いぜ。

数十年後にゆたぼんさんが成功していれば彼が主張しているように「小中学校に行かなくても人生うまくいくこともある」を胸を張って世に示すことができるでしょう。その道のりは決して容易なものではない気もしますが、一般的な小中学生では、或いは大人でもできない貴重な体験をすでにたくさんできていることは事実なので、それらを武器にうまくマネタイズして大人になっても幸せな暮らしをしてほしいなと思います。

私が何だかんだ言ったところで、動画も見ずにつべこべ言うなと怒られちゃいそうですけれども。

余談
じゃあゆたぼんさんが成功したら、小中学校に行かなかった誰もが成功できるのかと言われると、目立った先行例がYouTuberになってアンチにあれこれ言われながら生きていく道では、特殊すぎて一般性がないよなぁとは思います。一般性がなくても小中学校に行けない子供たちを何らかの形で勇気付けられている……のかなぁ。

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