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第21回放送「国語の専門家に聞いてみた♪②ー言葉が広がる、言葉でつながるー」をまとめてみた! vol.1📕

こんにちは🌤ボケットです。

3学期も2週間ほど経過し、子どもたちもだいぶいつものペースに戻ってきた頃かと思います☃️

さて、今回は、前回に引き続いて、ケイちゃん先生がゲストとして登場する第21回放送「国語の専門家に聞いてみた♪②ー言葉が広がる、言葉でつながるー」(2020/8/7)のまとめです!📕

前回の内容はこちら↓↓↓

国語には、実は「?」がたくさんありましたねー。

おさらいすると、ケイちゃん先生の主な問題意識は、
言語に対する状況は一人ひとり違うのに、

それを改めて「国語の授業として、クラスで学ぶ意味」って、何??

でした💡

今回からは、もっと実践に踏み込んだ内容になりますよー。

第21回の放送内容が濃密だったため、この回は2回に分けて、まとめを行うことにしました👍
なので、今回は第21回放送の前半部分に当たる「vol.1」となります💡

では、早速、ご覧ください↓↓↓↓

⑴スッチーさんのお悩み相談 〜「言葉で絵を伝えよう」実践の悩み〜


まず、この回は、スッチーさんの国語実践についてのお悩み相談から入ります😌

スッチーさんは、この放送のちょっと前に、
「言葉で絵を伝えよう」という単元を扱ったそうです。

どのような単元かというと…
・絵の内容を言葉だけで伝える

という全5時間扱いの単元だそうです。

スッチーさんは、この実践を通して、子どもたちの様子から、こんなことを思ったようです↓

「大人から見ると『その文では絵は伝わらないな…』という文章を書いているんだけど、伝え合う時、子ども同士の中では、会話のニュアンスで伝わってしまうんですよね…」

あー。なるほど😦

「作った文を見れば、たくさん直せるとことはあるんだけれども、子ども同士の中では、お互いに共有している『言葉』の中で通じ合ってしまっているから、課題自体はクリアしてしまう…」(by スッチー)

うーん。たしかに。

僕は、この単元扱ったことはないんですけど、感覚として「こうなるだろうな…」、ということは想像つきますねー。

みなさん、この単元に限ったことはないんですけど、
「大人から見たら不完全なんだけど、子どもたちの中では完結してます!」(by スッチー)

って感じで、授業が終わってしまうことって、ありませんか??

「もうちょっと、なんとかできたんじゃない?😅でも、子どもたちは『できたー!』て喜んじゃってるし汗。まあ、いいか💧」

って、思うやつです!経験ありますよね??

(僕は結構あります笑)

きっと、誰もが経験するこの経験ですが、
できれば、子どもたちの「学習」としては、避けたいところ。

これ、意外とみなさん、同じことでお悩みなんじゃないでしょうか??

⑵ケイちゃん先生の回答 〜「言葉の獲得」をイメージして授業を進める〜

では、このような状況を避けるためには、どうしたらいいのでしょう??

今回、スッチーさんが具体例を挙げてくれていますから、その国語実践に即して…、
教えて!ケイちゃん先生!!

「まず、『大人から見たら不完全』については、前回挙げた『系統性のスパイラル』のような感じで、年齢的に発達していくものと捉えるといいと思います🌱」

なるほど。前回の内容に出てきたように、「話す」や「書く」も年齢としてスパイラルのように発達していくイメージでしたもんね!

ってことは、この段階で「完全」を求めなくてもいい!ってことですね😆

ということは、大人から見たら「不完全」で、それはそれで、「当たり前」ってことか💡

言語未発達な子どもたちだからこそ、指導者側には、その後の発達も見据えた上での指導が求められるということだろうと思います!お答えいただきありがとうございます🌱


ただ、子どもたちにとって、
国語の時間であるからには、国語の学習であることには変わりありません!


では、このスッチーさんの実践例を「国語の学習」としてみた場合、どのように改善したら、より「国語の学習」的になったのでしょう??


その改善例として、ケイちゃん先生は、次のようなものを挙げてくれています↓

「例えば…、
・『何年生(下学年)に、これを伝えるなら、どんな言い方をしたらいい??』とか、
・『大人に伝えるなら、これで伝える??』とか、
という切り返しはあってもよかったのかもしれません。そのような切り返しがあると、伝え方がより具体的になったり、新たに言葉を付け足し始めたりするかなと😌」

あぁ😲なるほど。

このような具体性を持った切り返しが必要なんですね💡
この例で言えば、「他者意識」という感じでしょうか??

たしかに、「誰に伝える」を意識すると、伝える言葉は変わりますよね!

この「伝える言葉の変化」に、教師が気づかせてあげると、子どもたちの「言語学習」は深まる。

「同じことを伝えるにしても、言葉は一つじゃないんだ!😆」っていう気づきが子どもたちの中に生まれたら、それは「言語学習として深まった」、つまり「国語の学習としても深まった」と言えそうですもんね!!

納得〜〜👍

「もし、それでもうまくいかない時は、『サンプル』を作っておくといいと思います🍃」(by ケイちゃん先生)

お、さらに、別の方法も出てきましたね!
「サンプル」とは、ここでは、絵を説明する「例文」のことに当たりますね💡

「例文」を作っておき、いざという時、提示して、子どもたちを揺さぶるという感じなのでしょうか??

「ただ、サンプルは大々的に提示するのではなくて、『サッと』提示するのがポイントですね😌大々的にではなく、あくまで『サッと』です笑」(by ケイちゃん先生)

なるほど。

たしかに、このケイちゃん先生が考えるサンプルの提示の場面は、前提として、子どもたちが迷っている時を想定しているので、そういう時に、大々的にサンプルを提示してしまったら、授業が止まってしまいそうですもんね😅しかも、その後は「それが正しい方向性なのね」みたいに、授業がそちらに流れていきそうだし…😓

「『サッと』提示することで、『もしかして、これってこういうことなんじゃない?』と子どもたちに伝播していけば、子どもたちの中に『言葉』は獲得されていくのかな、と」(by ケイちゃん先生)

あ〜😲納得。

「もしかして、これってこういうことなんじゃない?」という気づきを子どもたちの中に生み出すことが大事なんですね!そのためには、「サッと」提示する必要がある🌱

また、それが「子どもたちに伝播していく」って言葉も素敵ですね〜✨

「伝播」って言葉、僕は授業論を読んだり、書いたりしてきた中で、初めて使いました!!
(これも、僕自身の中の「言葉」の学習の深まりですよね😌)

授業を止めて、大々的に提示しなくても、「伝播させていけば、全員に到達する」

こういった視点を持って、授業に取り組むというのも、一つの手ですよね🌿


子どもたちの間に、気づきを伝播させる中で、気づきを生み出し、深め、「言葉」を獲得させていく。

なんかいい〜〜👍

僕は、こういう視点で国語の授業を見たことがなかったな〜。


悩みを相談したスッチーさんも、このようにコメントしております↓🍃

「大人から見て完全なる文を書かせることが目的ではなくて、子どもが文を書く時の引き出し(言葉)を増やしていくみたいなイメージで実践をすればよかったんですね!😃なるほど!」(by スッチー)

スッチーさんのお悩みも解決したようです🌱

僕も、このような子どもの「言葉の獲得」のイメージをしっかりと持って、授業をしていきたいなぁ、と思いました💡✨

⑶国語の最終的なゴールとは? 〜「言葉」で通じ合う人生〜


ちょっと、話題は飛びますが、

ケイちゃん先生は、国語の専門家ですが、
未だに、「なんで、国語を学ぶのかなぁ。って思う時が結構ある」(by ケイちゃん先生)

そうです📕

スッチーさんは、今回、「言葉で絵を伝えよう」という実践で、
「伝え合う」ということを扱いましたけど、

みなさんは、普段、「伝え合う」ってこと、ちゃんとできてますか??

みなさんは、普段から、
自分の思いや考えを、100%「言葉」にして、相手に伝えらえていますか??


ケイちゃん先生の国語への問題意識は、まさにここにあって、

「思いや考えを相手にうまく伝えられるようになることが、国語の学習の最終的なゴールなんじゃないか」

と考えているそうです☘

たしかに。

僕は、口下手なので、自分の思いや考えを、100%「言葉」にして伝えられたら、どんなにいいことかと思いますね😌


ケイちゃん先生、曰く、
「そこに辿り着くために、教師は、どこかでその『支え』をしてあげる必要がある✨」

とのことです。まさに、国語教師として「鏡」ですね!!


「『言葉』自体は、日々、何気なく使っているのに、改めて考えてみると、
 実は、自分の思いをうまく伝えられていないんじゃないか、と。

 口に出したものが、相手に伝わっていくわけだから、
 思っていることを『言葉』にして、口に出す、という『伝え方』や、
 その『表現』が、どんどん自分の思いとリンクするようになれば😃」(by ケイちゃん先生)
 
その通りですね!!

自分の表現が自分の思いとちゃんとリンクしていること。

それって、できてるようで、実は、なかなかできてない…。

「自分はこういう風に思ってたんだけど、うまく伝わってくれたかな…」って、モヤモヤした思いを抱えるよりも、

「自分の思っていったことが、ちゃんと『言葉』に乗って、相手に届いたな😃」って、いう経験を積み重ねた方が、

人生、楽しい🙌✨

ですよね👍


きっと、人生で、何よりも一番使うことが多い「言葉」というもの。

それについて、深く学ぶことって、
やっぱり、とても大切なことだし、

「言葉で伝え合う」のが、人間の本質に一番近いものなんだろうな、

とか、改めて思いました😌✨


以上、今回もケイちゃん先生による国語シリーズ、
「国語の専門家に聞いてみた♪②ー言葉が広がる、言葉でつながるー」のまとめ(vol.1)でした!

いかがだったでしょうか??

スッチーさんのお悩み相談から、国語における学習の深まりの見取り方や「伝え合う」ことの大切さ、難しさについて迫ることができましたね〜〜👍

この回はまだまだここでは終わりません!!

次回は、この回の後半部分にあたる「vol.2」をお届けしますよ〜。お楽しみに☃️


こちらのマガジンでは、YouTubeラジオ動画「僕創とスッチーの二人語り」のまとめを行なっています!気になった方は、ぜひ、覗いてみてくださいね🌱

また、記事を見て「ラジオ動画を視聴してみたい!」と思った方は、
Facebookグループ「僕創とスッチーの二人語り」へ。

放送は「10分×3回」程度が、毎週末に更新されています!

では、また!

(2021/1/16:ボケット)

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