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第22回放送「国語の専門家に聞いてみた♪③ー言葉が広がる、言葉でつながるー」をまとめてみた!vol.1📘

こんにちは🌤ボケットです。

最近、学年末業務で激忙しのため、note更新できていませんでした💦
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか??

さて、今回は、前回からちょっと間が空いてしまいましたが、ケイちゃん先生の「国語」シリーズ「国語の専門家に聞いてみた♪③ー言葉が広がる、言葉でつながるー」(2020/8/7)のまとめです💡

この回もボリューム盛りだくさんの回でしたので、前半と後半の二つに分けて「まとめ」をお送りしたいと思います📄この回は何やら、国語の「特別な授業実践」についてみたいですよ!

では、早速、ご覧ください↓↓↓

⑴宇多田ヒカル『ぼくはくま』を国語の授業に?!

パーソナリティーのスッチーさんは、以前、ケイちゃん先生と一緒に働いていた時期があるようですが、その時に印象に残った授業があるそうです。

それは…、

ケイちゃん先生の授業参観「宇多田ヒカル『ぼくはくま』」

だそうです!!

授業参観で宇多田ヒカル!!しかも、国語で!!笑

そんなユニークな発想をしてしまうケイちゃん先生ですが、笑
ケイちゃん先生は、どうしてこんな授業を思い付いたんでしょう??

教えて!ケイちゃん先生!!

歌の歌詞をどうにか国語として扱えないか?🤔と思っていました」(by ケイちゃん先生)

おぉ😲。歌の歌詞って、普通、音楽で扱うことが多いですが、元々、歌詞は「詩」だから、国語として扱えないこともないんですよね。なんと、クリエイティブな発想!!

「歌には『相手に伝える』という目的があるから、『歌詞』もいろいろ考えられて作られているはず。いろんな思いが入ってるはずなんです✨」(by ケイちゃん先生)

それを教材化して、授業に臨んでみたい!という発想、すごいですね!🙌


では、一体、ケイちゃん先生は『ぼくはくま』でどのような授業を行ったのでしょう??


と、その前に・・・
宇多田ヒカルさんの『ぼくはくま』の楽曲はこちらです↓↓↓

どうやら、NHK「みんなのうた」にもなっていた楽曲のようですね💡
(どちらかいうと、元々、子ども向け書いた楽曲なのかな?🤔)

歌詞のリンクはこちらです↓↓↓

ケイちゃん先生は、この歌詞を、
「面白くて、突拍子もない笑。歌詞の最初のほうは遊びみたい」と感じたそうです💡

では、ケイちゃん先生の授業の様子を覗いてみましょう〜👀

⑵国語実践『ぼくはくま』の導入 〜(    )の中は??〜

ケイちゃん先生は、この歌詞を素材にして、
歌詞の中にわざと抜けているところ作って、そこを子どもたちに考えさせる
授業を思い付いたそうです🙌✨

『ぼくはくま』の歌詞の中に、次のようなものがあります↓

***************************

ライバルは海老フライだよ
ゼンセはきっとチョコレート

***************************

「くま」のライバルは「海老フライ」??笑
前世は「チョコレート」なの??笑😂

この「くま」すごいですね〜笑笑🤣。
というか、宇多田ヒカルさんは、どうしてこんな歌詞を書いたのでしょう??謎


こういった、否が応でも興味を惹きつけられる詞を、
授業として扱ってみたら楽しそうですよね😆

でも、どうやって「授業化」したのでしょう??
教えて!ケイちゃん先生!!


ケイちゃん先生は、歌詞のこの部分の、
「海老フライ」と「チョコレート」を空欄にしてみたそうです💡

つまり、こうなります↓↓↓

****************************

ライバルは(      )だよ
ゼンセはきっと(       )

****************************

おぉー!!
この(     )に入れる言葉を考えるの面白そうですよね🙌


では、実際の授業の様子は、どうだったのでしょう??

まず、ケイちゃん先生は、この授業の導入部分で、(   )以外の歌詞の全体像を見せて、
子どもたちに「この(   )には、どんな言葉を入れる?」と投げ掛けます。

歌詞全体の脈絡や曲の雰囲気もなんとなく捉えながら考える子どもたち…。

・「くまの話だから、ライバルは動物なんじゃない?🤔」
・「何かかわいいものから変わったのかな?ぬいぐるみかな?😃」
etc…。

と、そこで、ケイちゃん先生は、

「じゃあ、宇多田ヒカルさんは、こんな風に考えたよ」

と、(   )の中を提示します!


で、(   )の中を出した瞬間…、

みんな、大爆笑。笑笑。「こんなの想像してなかった笑」


そりゃ、そうですよね笑。


そして、ケイちゃん先生は、子どもたちに、次のように切り返します💡

「では、なんで、宇多田ヒカルさんは、この歌詞にしたのか、ちょっと考えてみよっか」


すると、子どもたちは考え始めます✨

・「もしかしたら、宇多田ヒカルさんは、エビフライが好きなのかもしれないね😄」
→というように、『作者』のほうにイメージが行ってみたり、

・「いやいや、エビフライって、みんなに愛されてるから、食べたくなる。そんな存在になりたいって意味なんじゃない??😊」
→というように、『くま』のほうにイメージが行ってみたり。


このような導入を通して、授業の中に、

言葉が足りないからこそ、読者(読み手)がいろいろ考えられる。それが、詩の魅力なんじゃない?というのが、みんなに共有する雰囲気ができた」(by ケイちゃん先生)

そうです🌱

すごい!!いい雰囲気😊
こういった「面白さを許容して、共有できる雰囲気」は授業を行う上でとても大切ですよね!!

⑶「作詞」にチャレンジ!!📝 〜『ぼくはくま』を基に〜

では、その後の授業の展開はどうなったのでしょうか??気になります!!

ケイちゃん先生は、「面白さを許容して、共有できる雰囲気」に授業をした後、

「じゃあ、今日はオリジナルの『ぼくはくま』みたいな詩つくろう!」

と言って、子どもたちに「作詞」にチャレンジさせたようです😲!

そうか。最終的には、『ぼくはくま』を通して、作詞にチャレンジさせたいって、ところまで持っていきたかったんですね🙌✨

すると、子どもたちは、
・「何をやってもいいのかもしれない😆」
・「でも、そこには書いた人の思いが必要だ👍」
と考え始め、


「詩をつくるイメージが、今までは、言葉を並べていて、『こんな感じかな?』、だったのが、いや、僕はこう伝えたい、という風に変化してきた」(by ケイちゃん先生)

そうです!

さすが、国語の先生。📕
『ぼくはくま』を通して、詩を楽しませるだけじゃなくて、「伝える力」みたいものを育てるところまで見据えていたんですね👍

素材や教材の持つパフォーマンスだけで、盛り上げるのではなくて、
そこから、「子どもたちに何を学ばせたいか」

これがなければ「授業」とは言えませんからねー😌


当時の授業を傍らで見ていたスッチーさん曰く、
「めっちゃ、盛り上がっていた授業」だったそうです💡

また、ケイちゃん先生は、「前日、ニコニコしながら、模擬授業(板書)をしていた」(by スッチー)らしいですよ〜😆

教師自身がワクワクするような授業って、やっぱり盛り上がりますよね!
できれば、そういった毎日を、日々、過ごしていたいですね☘️

⑷「詩」から広がる言葉の世界 〜授業『ぼくはくま』に込めた「ある思い」〜

ケイちゃん先生は、とてもユニークな発想で、宇多田ヒカルさんの『ぼくはくま』を国語の授業として扱っちゃったわけですが、

ケイちゃん先生には、実は他に「ある思い」があって、この授業を考えたそうです😌

それは…、

「この子たちには、『詩を書く』という経験をさせてあげたかった」(by ケイちゃん先生)

という思いです。

ケイちゃん先生は、この当時のクラスの子たちに、
最初に「詩なんて、書けないよ」と言われたそうです😢

しかし、ケイちゃん先生は、その状況をどうにか覆して、詩をつくる喜びを味わわせてあげたいと思ったそうなんです☘️

そうすると、普段から、
「たくさんいろんなものに触れさせておく必要がある😆」
「歌にも歌『詞』はある😲」
「パッと目に入ったものを、詩にすることだってできる👍」(by ケイちゃん先生)

こういった感覚を、日々、子どもたちの中に育てていくことが必要だったみたいです。

「どんどん与えていって、自分がどう伝えたいか、っていうのを持たせていった」(by ケイちゃん先生)

おそらく、そういった一連の流れの中の一つの授業として、
この『ぼくはくま』の授業があったのではないかと思います😌✨

周りからいろいろ感じて、その感覚を「言葉」として、外へ表現する。
自分が伝えたいものがあるからこそ、言葉を増やし、伝え方を熟達させていく。

また、そういった過程を通して、自分や誰かが伝えたものは、次の場所へ広がっていく。

そういった広がりは「言葉」を持つ人間特有のものでもあると思うし、
だからこそ、「言葉による表現」を大切にしていきたいですよね☘️

ケイちゃん先生は、1年間のうちに、詩を書かせる場面を多く持たせるようです✨

それは、
「どんどん言葉に触れさせてあげたい!書き手になってもらいたい!」(by ケイちゃん先生)

という思いからのようです😆


「『詩』から広がる言葉の世界」みたいなイメージかと思います🗺

子どもたちが、そういった世界をどんどん探究できるようになったらいいな、と思います✨


以上、今回もケイちゃん先生による国語シリーズ、
「国語の専門家に聞いてみた♪③ー言葉が広がる、言葉でつながるー」のまとめ(vol.1)でした!

みなさん、いかがだったでしょうか??

宇多田ヒカルさんの『ぼくはくま』の授業、僕もやってみたいですね〜😊
そういった、楽しい授業実践をこの場所から多く発信していけたらいいな、と思います🌱

次回は、ケイちゃん先生による国語シリーズのラストになります!
「詩」の指導のポイントが満載ですよ!!みなさん、お楽しみに😆✨


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では、また!

(2021/2/28:ボケット)


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