第19回放送「知らなかった体育授業のあれこれ③」をまとめてみた!😆
こんにちは🌤ボケットです!
さて、今回は、前回の続きのラジオ動画となる「知らなかった体育授業のあれこれ③」(2020/8/1)の放送内容をまとめてみました!
気づけば、この放送8月なんですねー。ラジオのリスナーのみなさんはこの放送回の内容は覚えていますか??
復習や2学期の自分の実践の振り返りに、こちらの記事も参考にしてくださいねー😃
今回もスッチーさんから「体育」について、とても勉強になる情報が盛りだくさんです!
では、早速、ご覧ください↓↓↓
⑴チームで行う体育で何を重視する??
みなさんは、ボール運動など、「チームで行う体育」の授業をする際に、何を重視して授業を組んでいますか??
「チーム」ということであれば、
・「チームプレーかな…🤔」
・「チームワークって、やっぱり大切だよね😃」
・「作戦を立てることが重要なんじゃないの?😯」
という感じかと思います。
中には、
・チームでめあてを立てて、練習計画を作り、ゲーム中の作戦を練らせる。
という感じで、授業を組んでいる方も多いはずです。
そうなると、子どもたちのコミュニケーションの指導も必要になってきますよね。
ですが、スッチーさん曰く、チームで行う体育の場合でも、
授業者が「体育」として、何を学ばせたいのか? から、ブレないことが重要、
と仰っています☘
もちろん、めあてを立て→練習計画を立て→作戦を練る、という「チーム運営力」の指導も必要とはなりますが、そこに焦点が当てられると、「特活」っぽくなってしまいますよね😅
このような体育を「特活体育」と言ったりするそうです。(by スッチー)
では、チームで行う体育でも「体育」の本質を失わないように授業を構成するにはどのようにしたらよいのでしょう??
⑵「スペース」というボール運動の特質 ー的当てゲーム実践事例から見るー
みなさんは、授業計画を立てる時、「どの教材を使うと、どんな力がつき、教えたいことを教えられるか?」を考えて、計画を作りますよね?
では、「チームで行う体育」の代表例である「ボール運動」では、どのようなことに焦点を当てて、授業計画を立てていったらよいのでしょうか??
スッチーさんは、低学年のボール運動「的当てゲーム」を例に挙げて、そのことを語ってくれています💡
<的当てゲーム[基本]>
・円を書き、その真ん中にポートボール台などを置き、その上に的を立てる
・円の外から的を目掛けて、ボールを投げ、一定時間内に的を落とす
↑的当てゲームはこれが基本ルールになるそうです。低学年あたりだと喜んで、的を目掛けてボールを投げそうな感じですよねw
では、続いて、これを発展させます↓
<的当てゲーム[発展]>
・円を2重円にする
・外側の円から的を目掛けてボールを投げるが、内側の円に守備者がいる
⇒2対2で行い、攻防一体のゲームにする🤾♂️
これだと攻防一体となり、よりゲーム感が増しますね!
では、この的当てゲーム。体育の授業として、何を学ばせていくべきなのでしょう??
スッチーさん曰く、まず、[基本ルール]と[発展ルール]を比べせて、
・「守備がいるから投げづらくなった😅」
・「守備がいない状況を作らないと、投げても守られてしまう😓」
ということに、気づかせたいと仰っています。
つまり、
「作戦を使って、スペースを作り出さなければならない☘」
ということを、子どもたちに気づかせる(by スッチー)ことが、この学習の肝のようです。
的当てゲームの[発展ルール]の方では、
「スペースを作りだして投げることが大事」となりますよね!
こういったことに子どもたちが気づけるような指導計画を立てる✨
スッチーさんが仰るには、これ、実は、ボール運動領域全般に言えることで、
「ボール運動は『スペースをどう攻略するか?』という学習🌈」
と言っても過言ではないそうなんです。
ボール運動は、ここへの「気づき」を意識して、段階的に授業を組むと良いそうです😆
スッチーさんは、ボール運動の「スペースへの気づき」を促す際に、
・そのための、最適な人数構成は?
・そのための、最適なゲームの容態は?
・そのための、最適なルールは?
というようなことを、よく考えるそうです💡
的当てゲームで言ったら、
・先に[基本ルール]を経験させてから、[発展ルール]を経験させる。
こういった指導計画を立てることによって、スペースへの「気づき」が子どもたちの中に、生まれやすいですよね??
つまり、ボール運動は、「スペースへの気づきとその攻略」を軸に置きながら、授業を構成することが大切なようです😌✨
⑶スペースをどう活かす?? ー「戦術」とはー
では、「スペースへの気づき」は、段階的な授業計画で気づかせることができるとして、
「じゃあ、そのスペースをどう活かして、ゲームを攻略する??」
ということも授業の中では、子どもたちに考えさせなければならないですよね??(by スッチー)
たしかに、「スペースが重要」ということに気づいても、それを活かせなければ、ゲームに勝利できないですからね…😅
そして、それ自体は、子どもたち自身で考えなければならない。
だって、ゲームを実際にするのは子どもたち自身ですから✨
スッチーさん曰く、
そこで登場してくるのが「戦術(作戦)」だそうです😆!!
つまり、ゲーム中にスペースをどう活かすかの、具体的な作戦=「戦術」となるようです!!
たしかに、今まで「作戦」とか「戦術」という言葉をなんとなく使っていましたけど、
・スペースをどう生み出す? とか、
・スペースにどのようにボールを送る」」? とか、
そういう視点があるからこそ、話し合いが生まれ、話し合い自体も、より具体的で生産的なものになりますよね😆✨
僕もよくやってしまうのですが、
「作戦タ〜イム!!」と言って、子どもたちに考えさせはするんですけど、
結局時間内では、具体的な案が思い浮かばなくて、「フルパワーを使う💪!!」とか、
体育の授業としてはあまり意味のない作戦を立てさせてしまう😅💦
ですが、スッチーさん曰く、
ボール運動の学習では「スペースという観点で具体的な作戦(戦術)を立てさせる」ことが必要、
とのことです☘
たしかに、仰る通りです🙂
ボール運動の時に、子どもたちが考えてくる作戦で、いい作戦だな〜と思うものって、
・パスの仕方が明確 だったり、
・相手の裏の取り方が明確 だったり、
・そのためのポジション取りが明確 だったりしますよね!
それらは、全て「スペース」という観点でまとめられる!!
しかも、いい作戦だな〜と思うものって、
チームのメンバー同士での、そのチームならではの作戦となっていることが多い❗️
そのことを「戦術」と呼ぶのだそうですが、こういった視点があった上での「作戦タ〜イム!!」って、子どもたちにとって有意義な時間となりそうですね☘
⑷子どもたちが「戦術」を立てるために ーラグハンドボールの授業計画ー
では、ボール運動の学習を、そういった有意義な「作戦タ〜イム!!」の時間にしていくためには、
どのような授業計画にしていけばよいのでしょうか??
スッチーさんは、このことを、ある方の実践を例に挙げて、語ってくれています💡
とりあえず、ここでは、その方をA先生としておきましょう。
A先生は、子どもたちにボール運動の「戦術学習」をさせるために、
ラグハンドボールの実践を行なったそうです🤾♂️
ラグハンドボールとは、ドルブルを含まないハンドボールのことだそうです💫
A先生のラグハンドボール実践は、全12〜13時間程度。
その内容は、
・1時〜3時くらい ゲームの進め方の確認
・4時〜8時くらい ラグハンドボールに必要なポイントを教える
・9時〜13時くらい ポイントを加味して、自分たちで戦術を考え、実践する
ということみたいです😌
そして、この単元構成を見て、何がわかるかというと…
「その運動のポイントがわかっているからこそ、自分たちで戦術を考えられる」(by スッチー)
ということが読み取れるみたいです✨
子どもたちが、自分たちで戦術を考えられるようになるためには、
まず、子どもたち自身が、扱う運動のポイントをスペースの使い方も含めて、把握していること。
これが、前提条件となるようです💡
ですが、子どもたちがスペースの扱い方も含めた運動のポイントを把握していても、
実際には、その通りに動けないですよね😅
だって、例えば、ラグハンドボールなら、
・パスが届かない子
・足が速い子
・キャッチするのが得意な子 etc…。
チームの中にはいろんな子がいて、当たり前です😌
そうすると、例えば、
・パスが届かない子の近くに、足が速い子を置けば…
・キャッチするのが得意な子を相手ゴール付近に居させて… etc…
相手との距離を考えたポジショニングなど、
チームのメンバーの特性を活かした具体的な作戦を立てる必要性が生まれます😆✨
この必要性が生まれた時、「戦術」が生まれる!
後で、スッチーさんに確認したところ、
「戦術」=時空間(いつ、どこで)と個別性(だれが)を含みこむ具体的なもの
と解釈してよいそうです🌱
ラグハンドボールで言うなら、
「スペースを作り出すために、このタイミングで、○○ちゃんがここに😋」
「○○ちゃんが移動した瞬間、こちらのほうへ、○○くんがパス😀」
などとなるでしょう💡
そうなると、「戦術学習」は、
一般的な戦術(技術)を把握した後、自分たちなりにそれをどう作り変えていくのか?を考える学習とも言える(by スッチー)みたいです!
スッチーさん曰く、
このような中身のある話し合いが行われ、実践されていく中で、「チームワーク」というものが生まれるのではないか!?というお話でした🌟
たしかに、その通りですね😌
具体的で生産的な話し合いは、「チームワーク」そのものを生み出すのではないかと思います👍✨
⑸運動が苦手な子も活躍できる! ー「戦術」を通した子どもの成長ー
そうなると、例えば、チームの中に運動を苦手とする子がいたとしても、もしかして…。💡
と、お気づきのあなた!その通りです!!
これは、ラジオ中に、パーソナリティーの一人である僕創先生が気が付いたことですが、
チームの中に運動が苦手な子がいたとしても、
チームの「戦術」次第では、その子も活躍できる!!ということです😃(by スッチー)
結局、自分たちがどんなプレーをしたいのかが重要であって、
例えば、運動が苦手な子だって、
作戦次第では活躍できる可能性はあるし、
また、練習と励まし次第では活躍できる幅は広がる!!(by スッチー)
チーム内での「お互いの合意を図っていくことも大切」だとスッチーさんは仰っております😌
ただ、それが「がんばって!やればできる!!」という無作為な練習や励ましではなく、
・「スペース」という観点のもとでの話し合いが行われ、
・チームの戦略が具体的に立てられているからこそ、
⇒目的意識が明確になり、そこへ向けて成長しようと思える🌱
こういった、チーム経営のあり方は、現在の子どもたちが社会人になってから、すごく役立つものでもあると思います💫
と同時に、
だからこそ、子ども同士の関係が重要で、成功したら、チームの力はより高まる⭐️(by 僕創先生)
こういった経験は、ほんとに、子どものうちに経験させておきたいですよね!!
そして、なんと、スッチーさんは、ご自身の実践を通して、
このようなチームの高まり・子どもの成長を間近に目にしたそうです🤩✨
スッチーさんの4年生のクラスで、ちょっと気になるSさんがいたそうです。
何をやるにしても、面倒くさそう。もちろん、運動も苦手。
そんな中、スッチーさんは、ハンドボールの実践を行いました。
すると、その授業のゲーム中に…
Sさんが相手のいないスペースを見つけて、入り込みます!!
さらに、そこへいいパスが投げこまれます!!
そして、Sさんはボールをキャッチし、シュート🤾♀️!!
見事、ゴーーーール!!!!!✨
その瞬間、クラス全体が、ワッと盛り上がったそうです😆🙌
「いいスペースを見つけて、入ってくれた😃!」
「いや、いいパスをくれたかたらだよ😆!!」
それ以降、この2人は仲良くなったということです☘
また、当時、2人は4年生でしたが、6年生になっても、この光景を覚えてくれていた🌈
ということだそうです😌
⑹最後に ー生き方が変わる「体育」ー
スッチーさんは、これまでの体育シリーズ3回をまとめて、こう語ってくれています💫
「このハンドボール実践のように、運動文化やスポーツ文化は、人間に必要なもので、下手すると『生き方』自体が変わる。そういうものを感じる体育の時間にしていきたい」
僕自身も運動は苦手で、でも、その中で自分が成長したり、仲間と共にやっていく大切さや素晴らしさを学んできました。
自分の人生経験上ではありますが、スッチーさんの仰る通り、運動文化やスポーツ文化は「生き方」に直結するようなものであると感じます。
自分の成長や仲間と達成する喜びを実感できる教科「体育」。
苦手・得意という枠組みを越えて、いろんな人が居ていいし、それらを認め合うことができる世界が広がったら、なんと素敵なことかと思います😌✨
そういった世界を、まずは、教室の中で創り出していく。これからの未来を生きる子どもたちには、その世界をまず、教室から経験させてあげたいな、と思いました🌎
以上、今回はスッチーの体育シリーズ、最終回、
「知らなかった体育授業のあれこれ③」のまとめでした!
いかがだったでしょうか??
前回から投稿の時間が空いてしまいましたが、こちらの記事を見て、他の記事も読んでみたい!と思われた方がおりましたら、こちらのマガジンをぜひ、覗いてみてくださいね🌱
https://note.com/boketto88/m/m9abda8cfba3b
また、記事を見て「ラジオ動画を視聴してみたい!」と思った方は、
Facebookグループ「僕創とスッチーの二人語り」
https://www.facebook.com/groups/futarigatari/ へ。
放送は「10分×3回」程度が、毎週末に更新されています!
では、また!
(2020/12/5:ボケット)
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