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【イベント報告】緊急上映 映画「ガザ 素顔の日常」

こんにちは!bokashiです。

先日10月19日開催した[緊急上映 映画「ガザ 素顔の日常」]は、3日前の開催決定で短い期間での告知でしたが、そんな中でも30名もの方にお集まりいただきました。
当日は関心があるけど来られなかったという方もいらっしゃったかと思います。ユナイテッドピープル代表 関根健次さんを迎えたキートークの内容をお届けします。


* * *

関根さん)
ずっと最新情報を追いかけているんですけれども、そうですね、最初にガザに行ったのは24年前なんです。
今僕がここにいるのは、24年前の約束を果たそうとしているからなんです。
24年前に、ガザで出会った人たち、または僕をガザに誘ってくれた人から言われたんです。「ガザのことを伝えてほしい」と。
普段ガザ地区なんて誰も注目しないんですよ。
戦争があると注目されるんですけどね、今回は特に。でも、普段のガザ地区はそうではありません。誰も見向きをしません。
今日上映した映画「ガザ 素顔の日常」は去年の7月に公開しましたけれど、ほとんど誰も来ません。それがガザ地区です。
パレスチナの西岸地区もガザ地区も、最近は本当にひどくて、毎日のように誰かが殺されたり虐げられたり、色々なことがあるわけです、それでも報道されないまま、知られないまま、家が破壊されたり、誰かが亡くなったりを繰り返してきている。占領されているという状況を知ってほしいのです。

ガザだけではないですよ。
ガザからミサイルが飛んできて、または爆弾テロで、亡くなるユダヤの、イスラエル人の方々もいる。
両方痛いんですよ。これは双方のことです。

1999年の1月に初めてガザに行ったんですが、大学生でした。
大学の卒業旅行で、ほぼ何も考えずに、フラフラしていたんですよ、バックパッカーで。
イスラエルのワイナリーに行こうと思っていたんです。
ガザのことは全然意識していなかったし、パレスチナ問題もほとんど知りませんでした。

エルサレムで、ある日本人の女性と出会ったんです。
「あまり日本人はいないので、嬉しい!」と言われて、5分後には「私のところに遊びにこないか。」と言われていたんです。
ガザ地区は怖いというイメージ、紛争地のイメージを持っていました。
数日後に訪ねてみたら、彼女は看護師だった。日本人の看護師で、両親がお医者さんで、自分のスキルを使って傷ついた人たちのために何かがしたい、という使命感を持って、ガザ地区の中でボランティアをしている看護師さんでした。

ガザは当時安全で、日本人のことが大好きだから騙されたと思って来てほしいと言われて、入ったんですよね。
行ってみたら彼女のいう通りでした。

安全でした。めちゃくちゃみんな優しくて、日本人が大好きで。
商店街を歩くと、売るんじゃなくて、みんなただでくれました、ジュースから何から。もてなしてくれました。そんな人たちですよ。
24年前の約束、「そんな人たちのことを伝える」ということ、ガザの状況を伝えるということです。

僕の人生を変えた一人がいます。
たくさんの子どもたちに夢を聞いていたんです。
そこで、ある13歳の少年が「僕の夢は将来、爆弾の開発者になってできる限り多くのユダヤ人を虐殺したい」と言ったんです。

人間は、人は、生まれながらのテロリストなんて誰もいないんです。かわいい赤ちゃんですよ。でも辛い経験をして、彼はおばさんを目の前でイスラエルの兵士に銃殺されたという経験を持っているんです。

映画でも出てきましたよね。おばさんが「10代の頃は戦士になろうと思っていた。」とか、
身近でみんな殺されちゃっているんですよね。
悲しみを憎しみに変えてしまう人はどうしても出てきてしまうんです。

僕は彼を説得しようと思ったんです、「やめろ」と言って。でも失敗したわけです。

「健次、あなたの言ってくれたことは正しい。リベンジ・仕返しをしようとして、イスラエル人ユダヤ人を殺したら、確かに向こうはやり返しにくるだろう。 それでも、僕はやってしまうだろう。」
これが彼との最後の別れでした。
彼は当時13歳だったので、今彼が生きていれば37歳とかになっていると思います。

僕は僕なりにこの問題と向き合ってきて、こういう戦争が起こらないように、なにかできないかとやってきたつもりではあるけれど、こうなってしまいました。

彼のような夢を持たなくてもいい、でも持たざるを得ないという状況が続いてきて、今こうなってしまった。これからどうなるか。

イスラエル側は、今回の攻撃は9.11だと言っているんですね。イスラエル人にとっての10.7です。過去最大、ホロコースト以降最大の危機・衝撃だと言っていました。

昨日も一昨日も、イスラエルの方をインタビューしていたんですけれども、今回受けたことはイスラム国、ISISと同じことだと言っている。

皆さんには見せられませんけれども、ハマスはイスラエルの人たちを、ものすごい殺し方をしたわけですよね。なので、それを受けたイスラエルの彼ら彼女たちは、ハマスに対して、凄い気持ちを持っています。
悲しみと、もちろん憎しみも持っています。やり返すわけです。
ハマスを殲滅しようと言っているんです、殲滅です。この地上からなくすと言っているわけです。
しかしガザ地区は世界で最も人口が密集しているところなわけです。
ハマスを殲滅するといった時に、ガザを空爆したら犠牲者が出るんです。それは仕方ないということになっちゃっているわけです。
ハマスを殲滅するために、ガザ地区200万人以上の人々が、同じように殺されかけている。中には本当に殺してもいいと思っている人がいるかもしれません。

状況を少し詳しく話すと、200万人のガザの都市が、完全封鎖されています。
これまではゆるやかな封鎖でした。出稼ぎに出られたり、物資は入ってきたり、武器に変わるものはダメでしたけれど、食料や医薬品は入れられました。今はそれもないわけです。

水、電気、燃料、医薬品、ないわけです。
昨日今日のニュースを見ていて、本当にショックだったんですけど、もう水が無くなりましたと、どうしているか。トイレ用の水を汲んで、それをみんな飲んでいる。こどもたちも飲んでいる。

ガザには今妊婦さんが5万人いるんです。1ヶ月以内に出産する人が5,000人いると言われているんです。水もない、電気もない、行く場所もない。

200万人のうち110万人が、南に逃げろと言われている。逃げる場所がない、南に行っても空爆されている。安全な場所はもうない。
地獄になってしまったんです。

ガザは前から、監獄と言われていた。「天井のない監獄」です。全部支配されている。
今は、地上の地獄になってしまった。

これは、止めないといけない。止めないといけない。
誰が止めるか?私たちなんです。一刻を争うことなんです。
私たちが止めないといけない。

なぜならば、赤ちゃんが水を飲めないんです。
出産できないんです。

私たちが止められるんです。どうやってか?
国連決議やりましょうよ、日本がやりましょうよ。

今朝ニュースをみていたら、2回目の国連決議が否決されたとありました。
日本は賛成票を投じました。棄権した国が2カ国ありましたが、多くの国が賛成したんですけれども、常任理事国であるアメリカが拒否権を行使した。

最初に提案したのはロシアでした。2カ国目、修正して提案したのはブラジルでした。3カ国目日本はできますよ。

何を決議するか。いきなり戦争を止めるとは言いません。

まずは、少なくとも、即時、人道的休戦をして、赤ちゃんのために、お母さんのために、普通の人たちのために、電気とか、燃料とか、水を届けましょう、ということを言っているんです。これを人道的休戦と言っている。

イスラエル側でも、約200人の人質がハマスに捕まっているんです。
その中には、4歳の子どももいるんです。人質として使われているわけです。
休戦して、解放して、国際社会も、場合によってはPKOも入っていって。
今起きていることは、実際には国際法違反です、もちろん。関係ない一般の人たちを兵糧攻め水責めにして、ゆるやかな虐殺を行っているといってもいいかもしれない。

止められるのは、私たち。傍観もできるんです。

5年後から今をみて、1年後にどうなっているかというと、おさまったように見えるかもしれないけれど、絶望した人がさらに絶望した中で、どうなっていくか。
その中から憎しみを持って、またものすごいことが起きるかもしれない。

僕はものすごく今危機感を持っているんです。

9.11のあと、アフガニスタンがあって、イラク戦争がありました。イラク戦争では罪のない100万人の人たちが殺されている。数字的には明確なところはなかなかないですけれども、その一人一人には人生があるわけです。
そこから、イスラム国ISISみたいなものが生まれてきた事実があります。

これからどうなりますか?
テロリストを殺したつもりが、自分たちがテロリストを生み出しているかもしれません。憎しみの連鎖を、憎しみ・報復の連鎖っていうものを優しさや愛、どうしたら私たちはこの狭い地球上の中で、共存して、支え合って、許し合って生きていけるのか。
僕はヒントはたくさんあると思います。

過去の例を考えればですよ。南アフリカのネルソン・マンデラさん。デズモンド・ツツさんという人がいるんですけども、和解委員会という、白人が黒人をたくさん殺したわけですけれども、ネルソン・マンデラの右腕として、デズモンド・ツツ大司教、キリスト教の方ですけれども、和解委員会、あなたが罪を話したら許すっていう委員会の委員長やった方でノーベル平和賞を取った方です。

白人の方が「あなたの息子を殺した。ごめんなさい。」と、お母さんの前で話します。
お母さんは、ぎゃーって泣きながら「あなたのことを許します。」と言う。それを聞いている委員長も一緒に泣くんです。痛いですよ。

でもこういうことをしていかないと、ずっと殺しあってしまう。
どうしたら違うステージにいけるのか?

この話はこれからのことで、まずは停戦、支援物資を入れるというところからだと思っています。

僕は普段は明るいんですけど、泣きっぱなしで、夜も寝れなくてね。大変でね。
辛くて、辛くてしょうがないんですけど。
なんとかでも伝えないと。

今生きてる俺たち私たちしかできないんですよ。声を上げることは。
傍観もできるんですよ。
でもね。僕今日この T シャツ着てたんだけど。誰も読めないでしょ?

GAWA HINDI SALITA
(ガワ ヒンディー サリータ)

「喋ってるばかりじゃなくて行動せよ」と書いてあるんですよ。タガログ語です。
3 月に行ってきたんですけど、フィリピンの離島のパラワン島ってところで、違法伐採・不法伐採がめちゃくちゃひどいところがあります。

それをなんとか、森を守ろうという地元の人たちがパラワン NGO ネットワークっていうのを作った、その T シャツなんですけど、森を守るために何人も殺されてるんですよ。戦争紛争っていうのはね、武器だけじゃないんです。
経済、こういうこともそうです。
なので今日は彼らがスローガンとしている T シャツを着てきました。

あと、この問題はそんなに遠くないぞっていうことでね。
映画の撮影をした一人でユーセフという男性がいます。映画には出てこないんですけど、若いジャーナリストでまだ 20 代だと思います。ユーセフとついさっき連絡を取っていたんです。
ジャーナリストなので、撮影しているんです。ガザにいます、もちろん。

電気のないところで。
10月14日土曜日に行ったオンラインイベントのトークセッション※のゲストで、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)という国連の機関なんですけど、ガザに住んでいる日本人の女性、吉田美紀さんという方が、たまたまこの撮影者と友達だったんですよ。

2023年10月14日に緊急開催された【ガザ地区で何が起きているのか?】映画『ガザ 素顔の日常』オンライン上映イベントの、シンポジウム部分が無料公開されています。

それでその彼のことをつないでくれて、去年実際にオンラインで彼と僕が喋ってるんですけど、10 月 14 日のタイミングで、要するに先週の土曜日のタイミングでは、「昨日は喋れたけど、今日は繋がらないの。」と。「いつ死んじゃうかわかんないから」と。
彼はジャーナリストとして、ガザの南と北を行き来しながら撮影したり、緊急支援物資を運んだりしているそうなんですけども。
吉田さんは心配そうにしていて、そうしたら翌日 10月15 日に「連絡取れました。」ということを言ってくれて、まだ生きてるってことはわかったんですけど。

また気になっちゃって、さっき連絡したんです。
そしたら返事が返ってきて、「生きていてくれよ。」「今生きている。大丈夫だ。」と返事が返ってきました。そんな彼がね、3 日前に撮った映像を流します。

(ガザ地区内で撮影された映像を投影)

手作業でやるような状況ですけど。
ありとあらゆるものがね、破壊されるような状況になっているんです。
決してそんなに遠くないところにこういう人がいるということを、少しでも身近に感じてほしいと思って、彼の映像を見ていただきました。

あと、映画に出てきたカルマという女の子、 1999 年生まれ、僕が初めてガザに行った頃生まれているので、 24 歳なんですけれども、彼女は今、連絡取れないです。

bokashi)
力をふり絞ってお話ししてくださってありがとうございます。

月曜日にご連絡があって、札幌に来ているので緊急開催できないかというお話をいただき、緊急的に開催を決めました。
私たちも今年の2月を皮切りに、平和をテーマに扱う会を続けてきました。5月には「パレスチナのピアニスト」という映画から、平和を思考するという会を行いました。

関根さん)
主人公がお母さんがロシア人、お父さんがパレスチナ人というハーフで、ピアニストの先生がユダヤ人。いろんな壁があるけれども、友情関係によって壁を乗り越えてくる、という映画で、パレスチナの自治区で結構撮ってるんですけど、映画監督はユダヤ人イスラエル人なんですよね。
映画の権利元の会社はイスラエルの会社で、後々僕の友達になって、昨日も、ヘドバっていう女性社長なんですけれども、ヘドバとずっとやりとりをしていて。
彼女の親戚、はとこに当たる方が殺されちゃってですね、そういう話をしながら、昨日も一緒に泣いていた。

これはイスラエル側の話で、
で、どこで何の話を聞いても泣いちゃっている。

bokashi)
「ガザ 素顔の日常」は、2019年制作の映画ですが、その時に配給をしようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

関根さん)
ガザに行ったということが、ユナイテッドピープルの存在理由なんですよね。
夢を描けない少年がいる。戦争の被害を受けて憎しみを持ってしまう。そういう少年が普通の夢を描ける世界を作りたいってのがユナイテッドピープルの存在意義なので、
会社が去年 20 周年を迎えたんですけども、迎えるにあたって、どうしても、パレスチナ・ガザの映画を届けたいと思って、去年というタイミングになりました。

命が奪われていっている、失われていってるので、その点はすごく感情的に悲しいとか、悔しいとか、そういう気持ちとか人間として大切だと思うんですよね。
おかしいじゃないかって気持ち、それも大切しながら、もう 1 つの冷静な頭脳、頭としては、「どうしてこういうことが起きてるんだろうか?」ってことを考えるわけです。

心だけだとどうしてもね。それが暴力にいっちゃったり、どっちが悪いっていう正義論になってしまったり。イスラエルが悪いんだ、パレスチナが悪いんだ、とか。
ちゃんと分析した方が、やっぱり良い。
ハマスがなぜこういう風になってしまったのかっていう分析は是非していただきたい。

絶望させて追い詰めたというところでの、モンスター化のようなところもあったんでしょうし、事実として、イスラエルがこれから地上侵攻するから、南に逃げろっていう警告をしたわけですが、ハマスは逃げるなって言ったわけですね。

戦え、または人間の盾として、パレスチナの人々を人質に取ったみたいな形を取ったそうです。ある映像では、ハマス自身が逃げる道を塞ぐようトラックを配置したりとか、ひょっとしたらこれは地上から爆発されてるんで、彼らが爆弾を仕組んだんじゃないか?っていう映像もある。この辺りもちゃんと検証しないといけない。
「誰と戦ってるのか?」
イスラエルはハマスと戦っている、ガザの人とは戦ってない、と言ってるんですけど、その辺りも冷静にみる必要があります。
今朝ニュースになっていた、 500 人以上の方がなくなったっていう病院は、どっちがやったのか、これはわかりません。今のところは。
どっちも主張していて、僕もまだ検証が足りないですけども、ただああいうことが起こってしまうと、例えばアルジャジーラは断定的に言ってるんですよ、これはイスラエルがやったことだと。
どんな証拠をイスラエルがこれから出したとしても、アラブの一部の国々は、これは絶対イスラエルがやったに違いない、と冷静さじゃないところでいってしまう。
やっぱり冷静さは必要だと思います。

情報の分析は、ちゃんとしなければならない。プロパガンダもフェイクニュースもいっぱいあるから。
我々も気をつけなければいけない。

bokashi)
私たちも今回この映画を上映するにあたっては、扱い方に議論がありました。
関根さんが2回目にガザに行かれた2006年はハマスの実効支配が開始されるタイミングだったと思います。

関根さん)
本当にタクシーから出れなかったんですよ。
銃持ったやつがウロウロしていて、2回目は安全面は不安がありました。

bokashi)
完全封鎖され、難民も多い。
そういう場所に地上侵攻が起きたらどうなるのでしょうか。

関根さん)
さっきね、ハマスが南に逃げるなと言ったんですけど。
南に逃げない選択を自らしている人たちもいると聞いています。
なぜかっていうと、南に行っても危険だから。
移動中に、僕はその映像を見たんですけど、ミサイルで 70 人殺されてしまったっていう映像を見てるんで、これは事実だと思うんですけども、逃げる途中でも危険だし、逃げても南でね。

空爆がまだ続いてるんですね。
南も北でも真ん中にも空爆があるわけですから。
じゃあ、死ぬなら家族と一緒に自分の家で死にたい、という選択をしている人もいるわけです。
あるガザのジャーナリストは、「死に方を考えている。」と言っている。
どう生きるかじゃないですよ。
映画で、死んだ方がましだっていう風に言ってる人が出てきましたけど、もっとひどいですからね。
死んだ方がましだっていう、地獄なんです。

bokashi)
オンラインで既にシンポジウムを開催されて、今日はリアルでの開催となりました。

関根さん)
今日は、顔を合わせて直接やるはじめての会です。
オンラインでは合計1300名集まりました。

bokashi)
私も、たぶん皆さんも、何かしたいけど、どうすればいいんだろう、そんなふうに悩みながらも、でも知ることが大事だと思っていらしている方々が多いんじゃないかなと思ってます。

関根さんご自身が、すぐ行動され、シンポジウムを開催されそして今札幌に来られていて、今何を考えて、これからどう行動しようとされているのか。
私たちがどういう風に行動できるのかというとこに対してアドバイスをいただきたいです。

関根さん)
今、特に今朝からなんですけども、具体的に動き始めてるのは停戦の働きかけです。
具体的には、日本政府に国連において、停戦決議の提起をしていただけるように、国民側からの突き上げをしていく。それに当たっての素案を作っていく。
複数の中東関係者が、今停戦に向けて署名活動を行ったりなどをやっていますので、どこかのルートから政府にちゃんと伝わっていくということができればいいなと。
今の時点ですごく有効なのは、街頭でのデモというよりも、政治家にアピールすること思っています。地元の国会議員に突き上げていく、これ停戦するべきでしょうと。

もう 1 つは外務大臣、総理大臣、副大臣、この三者にメッセージをちゃんと伝えることだなという風に思っている。
その時に国民がそういう風に思ってるんだってことを伝えることが必要なので、今日のこういう場だったり、こういう回を福岡でもやるんですが、停戦を求めるために、皆さん地元の議員に働きをしてくださいということを大きなアクションとしてはやります。

あと2 つほどあるとすれば、このまま緊急支援が必ずずっと必要になってきますので、寄付をするということですね。

しかし、お金を使わずにできることは、感じたことをつぶやいていただくことです。
今日のセッションだったりとかですね。私はこう思った、と。
また、10 月の 27 日、来週の金曜日の 18 時 45 分から、シアターキノで緊急上映が1 回限り開催されることになりましたので、ぜひそちらにお誘いください。
満席になるともう 1 回やるみたいな話をしているので、満席になることが重要です。

その先は長期的にやることがたくさんあります。
来年9月に、 1年後ぐらいになリますが、イスラエル人ユダヤ人の音楽アーティストを呼ぶということをほぼ決めてまして、決まったと言ってもいいと思います。
オスロ合意というのが30 年前にありまして、パレスチナとイスラエル両国が共存するための合意ができました。その時にイスラエル側の総理首相がラビンっていう人だったんですね。イスラエルの歴史上唯一暗殺された首相なんですけれども。
ラビン首相と平和集会でオスロ合意の後に平和を広げるために10万人以上集まったんですが、彼女はそこで平和の歌を歌ってるんですよね。

歌い終わって、彼女もいて、他のアーティストもいて、彼女たちが降りた後にラビンさんが銃殺されたんですよ。
彼女にとっては、歌手としてすごい衝撃で、そこで使命感を持ったんだと。
使命感とは何かっていうと、ラビンさんがやろうとした、イスラエル・パレスチナ 2 国共存、これを私は歌手をしてやると。30 年間続けてきて、今も発信されてます。
彼女をお連れして、共存の道が可能なんだという可能性を示します。

でも、真っ先にやるべきことは停戦です。

bokashi)
今のお話を伺って、自分たちにできることがあると思えたことがよかったです。
複雑な背景のある現在情勢について意見を述べることは難しさがあると思いますが、停戦は訴えていける。

* * *

キートークのあとには、参加者からの質問に答えていただき、関根さんが住んでいたこともある、軍を持たない国 コスタリカから学んだことなど話がありました。

最後には寄付の募集を行い、23,000円が集まりました。パレスチナ/ガザ地区で活動するNGO団体はいくつかありますが、今回bokashiでは「パレスチナ子どものキャンペーン」に寄付することに決めました。
ガザ地区は人口の45%を14歳以下の子どもが占めています。この戦争の一番の被害者ともいえる子どもたちに支援が届くよう願っています。


「この映画を観て、他のひとにも観てほしいと思ったならば、情報をシェアすることも私たちができるアクションである」ということが、この日共有されたことの一つでした。
緊急上映からすでに1ヶ月が経とうとしていますが、人道的休戦は未だ実現せず、ガザ地区内の病院は燃料不足などで機能停止が相次ぐといった苦しいニュースが続いています。

11月下旬以降も各地で「ガザ 素顔の日常」の上映が予定されています。
札幌以外にお住いの方や、お知り合いに広めたいという方はぜひ近くで上映がないか見てみてください。
上映情報 https://unitedpeople.jp/gaza/scr


関根さんが理事を務めておられる「PEACE DAY財団」によるオンライン署名も立ち上がっています。

イスラエル・パレスチナでの「市民に対する無差別攻撃の即時中止/人道的支援の増強/恒久的停戦に向けた平和会議の設置」を日本政府として正式に提案を! 一般財団法人PEACE DAY


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bokashi メンバーも、知ることのもう一歩先でそれぞれが感じたこと、考えたことをアクションに移していけたらと思っています。

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