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[Kayの読書]人生を変える幸せの腰痛学校★★★☆☆

アドラー心理学で腰痛を治す

この本を一言で表すと、アドラー心理学の名著「嫌われる勇気」の腰痛版、です。認知行動療法と適切な運動、この2つで腰痛は治る(自分で治す)というのが、この本の主張です。

「嫌われる勇気」では、何に対しても否定的で文句ばかりのこじらせ青年と、それを華麗にいなして教えを諭す哲人が出てきたように、この本でも、一生治らない(と思っている)腰痛持ちの人生を嘆く患者たちと、それを諭す先生が出てきます、人物構成が全く同じです。
違うのは、改善しようとしている対象が青年のこじらせか患者の腰痛かの違いだけで、改善へのアプローチはいずれもアドラー心理学です。
普通、腰痛治療と聞くと、整形外科、あるいは鍼治療や整体などが思い浮かびがちですが、そういった外科療法による治療ではなく、あくまで腰痛に対する自分の心の持ちようをコントロールして腰痛を改善しよう、というかなり独特なアプローチで書かれているのがこの本の特徴です。

腰痛の原因は医者にもわからない

腰痛持ちの患者の多くは、「腰痛には必ず何かしらの原因がある」、「その原因はすでに医学的に究明されているから医者は発見できる」、「各原因に対する治療法も存在する」、そう思って医者に行くけど、それは大きな勘違いだとこの本は言っています。
本当は、腰痛の原因なんて医者が調べてもわからないし、何なら原因なんかわからなくても治りさえすれば良い、医者にまかせて医者の言うとおりにしておくのは楽だけど本当はその腰痛を治すのは自分自身だ、とこの本の先生は言います。認知行動療法、つまり腰痛に対する自分の思い込みをなくし、考え方を変えることが必要であると説いています。

腰痛と肩こりに悩まされている僕としては、「いやいやそんな訳ねぇだろう」とこじらせ青年みたいな態度で読み進めてしまいましたが、腰痛に対する自分の考え方を変える、という今まで思いつかなかったアプローチは試す価値があるなと思いました。あとやっぱり運動ですね。

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