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ばりあふりー×らいぶはうす かんだおがわまちPOLARIS かとうみほいんたびゅー てづくりのゆめ


ひっしゃ (boiへんしゅうぶ いけだ) は おんがくかつどうのかたわら しょうがいとうじしゃの じりつしえんだんたいで かいごのしごとをしている。
かつどうのベースはライブハウス。 ライブハウスにやってくるひとたちは ほんとうにさまざまだ。
とにかくおんがくがだいすきなひとや、 しゃかいでうまくいきられないひと、 ともだちづきあいできてくれたひともいれば、なみだをながしておどっているひと。
だけど、しょうがいしゃはあんまりみない。
くるまいすのひとは、 かいだんでしかいれないちかには、アクセスしづらい。 ぼくたちにとってのライブハウスがそうであるように、そこにはおおきなきぼうや きせきがそんざいするのに。
 
2022ねん、 とうきょうとちよだくかんだおがわまちに、あたらしいライブスペースがたんじょうした。
そのなまえは「POLARIS」(ぽらりす)
キーワードは「バリアフリー」
 
ライブハウスはんぷのミニコミし 「boi」 だい3ごうのとくしゅうは、 POLARISをたちあげた 「にじのほしかぶしきかい
しゃ」だいひょう、かとうみほさんにおはなしをうかがう。


てづくりのゆめ

──POLARISにはせんじつの とよたみちのりさん のライブでやっとうかがえました。じぶんもふだん しょうがいしゃとかかわるしごとを させてもらっているので、POLARISのバリアフリーのりねんにはひじょうにきょうかんをおぼえます。ぜひPOLARISにいたるまでのけいいをじっくりきかせてください。

2009ねんくらいに、たいちょうくずしてしまって、せいしんてきにすごくおちてたときがあったんです。
わたしフィッシュマンズがすごいすきで、もぎきんいちさんのラジオをきいてたんです。
そのラジオとれんぞくで くどうかんくろうさん のラジオもやってて。くどうかんくろうとはどうきゅうせいなんですよ、それでいっしょにきいてたんです。
そしたらあるひ、くどうさんのほうのラジオで シナリオこうぼがはじまった。それで、じぶんのゆめのなかにある みてきたこととか、ゆめにえがいてることをみようみまねでミュージカルコメディタッチでかいてみたんです。
The Who(ざ・ふー)の 「Tommy」(とみー) みたいなかんじかな。
そしたらすっごいげんきになって……いろんなひとにくばりまくったんですよ。
そのシナリオっていうのが げんえきアーティストを アテがきしてるものだったので、それをもっとふかめようとおもってライブにいきはじめた。
だけど、そんなやさきに ひがしにほんだいしんさいがおこってしまって、じぶんのことはどうでもよくなっちゃった。
もともとふくしまのひとたちとえんがあったので「プロジェクトFUKUSHIMA! 」 (ふくしましゅっしん/ざいじゅうのアーティストをちゅうしんとしてうまれたアートプロジェクト)のてつだいをはじめました。とうきょうとふくしまをいったりきたりするせいかつ。
おとあそびのかい(2005ねんけっせい、ちてきなしょうがいのあるひとをふくむアーティストだいしゅうだん)にもウクレレでさんかしてたんですが、でもくわわってるだけじゃなんか、できあがってるものにはいるだけってまんぞくできなくて……
よくねんから「プロジェクトFUKUSHIMA!」がふくしまだけじゃなく、せかいどうじたはつてきに いろいろなところで、すきなようにじぶんたちでおこしていこうということになった。
じゃあわたしもとうきょうでやろうっておもって。きちじょうじStarPines
Cafe(すたーぱいんずかふぇ)からイベントをスタートさせました。

チラシをつくって、ほんとうにいろんなひとにくばりました。
さかもとりゅういちさん が なつにふくしまにきてくれていて、いぜんにしも
きたざわ440でおこえがけして さかもとみうさんがしゅつえんしてくれることになっていたので「こくちきょうりょくしてください」とおねがいしにいったら かいだくしてくれたり、ワールド・ハピネスでチラシくばったかえりに ゴンドウトモヒコさんにあって、しゅつえんをおねがいしたり。どんどんしゅつえんしゃもふくらんでいった。
それからウクレレのせんせいだった たかだれんさんや、あおばいちこちゃんもさそって、けっきょく100にんくらいどういんできました。

かいごって、いべんとやってるのときもちがいっしょだなっておもって

──POLARISやかとうさんからかんじるのは「てづくり」ということばです。
にほんでくらしているひとたちにはほんとうにさまざまなひとがいて、ほん
とうにひつようとされているのはらんぼうにきょだいで、かくいつてきなモノ
やサービス、イベントではなく、ひとりのにんげんがてづくりをして、それをてわたしする。このかんかくだとおもいます。

しんさいのとき、おおてこうこくだいりてんではたらいていたんです。
だけどじぶんがリアルでかんじている とうほくやふくしま のさんじょうと、とうきょうにいるわたしたちがかんじているものってまったくたがいくって。
CMがつぎつぎACにかわっていったり、せいふのないぶてきなこととか……こっちのじょうほうとむこうのげんじょうのかくさがあまりにもあって、なにもしんじられなくなって。
そんなとき、やとわれているかいしゃのしゃちょうにイベントのことをしられたんです。 そしたら「きみはよいことをしてる。ふくしまのことがんばってください。
おうえんしてるから。」 そういってけいやくをきられた。

──なんですかそれ……

 チクショーっておもって。 そのいきおいでライブハウスにブッキングとしてはいったんです。
だけどそこでもちゅうがくせいのじょしいじめみたいなことにあって、とにかくじゆうがきかないし、いろいろじじょうもあって、それでやめて。でも、イベントはずっとつづけてた。
そう、2014ねんのなつくらいまでは「3・11ごのせかい おんがくのにじのはし」 っていうタイトルだったんですけど、いろんなひととであうなかで「あんまりふくしまとか『そういうこと』とおんがくはべつにしたい」 っていういけんもでてきた。
それでいろいろかんがえて「ふくしまだけのもんだいじゃないな」ともおもって、2015ねんから「にじのほし」というじゅんすいなおんがくイベントをはじめたんです。それからおんがくけいのマネジメントかいしゃにはいって、ファンクラブのうんえいとかやってたんですけど、せいさくひのしゅっしとかでおかねがひつようになったりして、それでみつけたのが、「かいごのしごと」でした。やかんのみまもり。

──なるほど!さいしょはほんとうに おかね をためるための、いわゆるまっとうなアルバイトだったんですね 

ALS(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう)のかたをふたりくらいたんとうして、かいごにいくようになったんです。 そしたら、いがいとかいごって、イベントやってるのときもちがいっしょだなとおもって。

──それはどういった りゆうですか? 

なんだろうなあ、あいてがよろこぶことだったり、コミュニケーションのしゅだんをくふうする。あいてがよろこんでくれると、じぶんのまんぞくに、ちょくせつつながる。おかねもはいってくるし、かんけいもよくなる。そのあいだがないかんじがすごくつながってる。そうおもって。
それにじぶんにもあってたというか。あいてのひとがかいてきにすごせるようにするにはどうしたらいいだろうか、とか。
そのひとのみになってかんがえることがそのままかえってくるんです。こうかん、というかんじかな。そんなことをやっていると、なんかマネジメントにきょうみがなくなってきちゃっ
て……
それでかいごだけにしようっておもって、かいごでいいじゃん、きゅうりょうもずっといいし、みたいな。
それで、Less ThanTV(れすざんてぃーびー)のたにぐちさんのイベントのことおもいだして。O-NEST(おーねすと)のトリのバンドで くるまいすのひとたちがステージのまわりでワー!ってなってるような、だれがだれかわからないでモッシュしてるかんじ、ああいうのやりたいっておもってたこと、おもいだした。
イベントはそれからもつづけてたんですが……

──コロナかですね……

あかじだったり、かいじょうひ と しゅつえんひ はらったらぜんぜんのこらないみたいなイベントもだんだんふえてきて、もうさいしゅうてきにはほじょきんでイベントやってるみたいなことにもなってきた。
そこでいろいろかんがえたんですけど、すこしまえからいろんなひとに「じぶんでおみせひらくといいよ」っていわれてて、でも、うーんとかおもってて。ぶっけんもたかいし……
ただ かいごはこれからもひつようなしごとだし、いつだってやれる、そうもおもって。
まよってたのがあるひ、パッ!と「やろう」ってなった。きゅうに きりかわっちゃった。それでほうじんかしました。
なまえが「にじのほしかぶしきがいしゃ」
でも、やっぱりしんさとかいろいろむずかしいもんだいもありつつ。
そしたらこのビル(landpool kanda terrace)※らんどぷーるかんだてらすのオーナーさんがわたしのかつどうをしってくれて、ぜひうちでって。とうじ まだテナントがはいってなかったんですけど「ここにおきゃくさんをあつめるやくめになってください」と、そういってくれて1かいのこのばしょをかりることになりました。

──あたりまえのことといえばあたりまえなんですが、2009ねんからPOLARISにいたるまでのながれがとてもしぜんにうけいれられるというか、できるべくしてできたばしょなんだな、といういんしょうをうけます。
OPENしてから、しょうがいしゃのほうはこられましたか?

POLARISではしょうがいしゃてちょうをおもちいただくとチケットだいきんがはんがくになります。
いちどくるまいすのほうもごらいじょういただいたんですが、それいがいにも てちょうをおもちのかたで じょうれんのかた もいらっしゃいます。ライ
ブをみてよろこんでくれて、またきてねって

──たしかに、みためではなくみえないしょうがいをもったかたもいますよね。
ハンデをもったかた が なかなかライブハウスにこられないというげんじょうがあるなか、えんじゃもスタッフも、ほかのおきゃくさんもどういったはいりょがひつようなのかわからないというかたもおおいとおもいます。

それでもむかしにくらべるとおおいたりかいはすすんできたなとはおもいます。こまっているひとがいればてをさしだす。
POLARISでもじぜんにれんらくいただければくるまいすのスペ
ースをかくほしたり。

──POLARISでいんしょうてきなのが、ステージもフラットだということです。おきゃくさんだけではなく、アーティストのほうもいろんなかたがいるので、こころづよい。
ぜひ、こんごのこともおしえてください。

いま、おにぎりをあさのつうきんのときに、このあたりはオフィスがいなんであさごはんやおひるに うろうとおもっていて。
おべんとうもすごいうれるんです。
よるのライブえいぎょうのおきゃくさんにもだせるようにしよう、おみそしるもつくれるし。
それからコーヒーも2かいとていけいしてやるつもりです
ちゅうしゃく※POLARISのはいるlandpool kanda terraceのに
  かいにはこーひーとふくしがテーマの 「ソーシャルグットコース
  ターズ」というハンデキャップのあるバリスタやばいせんし
  がかつやくするこーひーのばいせんじょ・カフェがはいっている。
  おいしい。

 
あと、もろもろのじじょうでまだたもくてきトイレがせっちできていないので、そういうしさくが きどうにのればすぐにつけたいとおもっています。
それから、はいしんきざいもととのえて ライブはいしんをはじめます。
それからイベントもアンビエントだったりトークだったり、いろいろしこうさくごしつつ かえていきながらつづけていきたい。
あ、スポンサーもぼしゅうしています!

──おうえんしています!ほんじつはありがとうございました!
ありがとうございました!

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