【Threads登場から考える】新しいインターネット時代のSNS集客とwebマーケティングの未来について
個人事業主としてコーチやセラピスト、ヒーラーとして活動している人の多くは、SNS集客やブログ集客に頼っている部分が多いのではないかと思います。実際に、SNS集客やブログ集客を学べるような講座やWSに参加したことがある人も多いんじゃないでしょうか。
でも、これからの時代、本当にSNS集客やブログ集客だけを学べば、OKなのでしょうか?もっと広い視野で、今のSNSやインターネット界隈そのものが、どのような変革を遂げようとしているのかを把握しておく必要があるんじゃないの?
今日のこの記事では、この考え方を前提と、「じゃあ、これからのコーチやセラピスト、ヒーラーの集客はどうなっていくのか」という未来予想図について、できるだけ分かりやすく、私の見解を述べていきたいと思います。
新しいインターネット時代の幕開け
実はテック開発系ベンチャー企業とご縁がある私は、必然的にIT系の最新情報に触れることが多いです。その中でもTwitterの動向の雲行きが変わってきたことを知って、個人的な興味で色々と調べていました。
その中で出てきたのがweb3や、MastodonやBluesky、Misskeyといった分散型の次世代インターネットやSNSの存在です。そもそも、こういった単語を聞いたことがない方も多いと思うので、できるだけわかりやすく簡潔に説明をしていきます。
分散型SNSとは
分散型SNSとは、本当にざっくりイメージで説明すると、ガラケー時代の携帯電話の各キャリアと電話番号的な感じです。これだけだと、「どういうこと?」ってなると思うんですが(笑)
今もだけれど、携帯会社(キャリア)って、ドコモやau、Softbankなど色々ありますよね。でも、どのキャリアを使っていたとしても、携帯番号って(家電も含めて)auとドコモという、異なる携帯会社間でも使えていて、そこに関してはキャリアの違いってなかったですよね?キャリアを超えて、コミュニケーションを取ることは可能だった。
つまり、これからのweb3時代のSNSは、そんな風になっていく、ということです。
例えば、今のSNSには大きいところで言えば、Facebook、Instagram、Twitterなどがあります。これが各携帯会社だとします。現状、Twitterしか使っていなければ、InstagramやFacebookに流れてくる投稿は、Twitterからは見ることができない(Twitter内にリンクを貼って共有すれば別だけど、それでもInstagramやFacebookのアプリとアカウントを持ってないと全部は見れない)。
でも、これからの時代のSNSやインターネットは、ActivityPubというシステムを使えば、例えば自分はTwitterっていうアプリを使っているけど、InstagramやFacebookを使っている友達の投稿も自分のタイムラインに流していくことができるようになる。
イメージとしては、こんな感じです(間違ってたら、ぜひ詳しい方、ご指摘ください💡)
さらに、web3が「分散型SNS」と言われている由縁でもあるんだけれど、これからのActivityPubを採用したSNSやインターネットは、それぞれのコミュニティや興味関心によって、それぞれがサーバー(お家みたいなところ)を持つ形式になります。ユーザーは、自分にとって使い勝手のいいアプリを選び、自分にとって興味関心があって居心地のいいサーバー(お家)を選んで、そこを一応の自分の住所として住みます(このサーバーをインスタンスと呼ぶそうです)。
一応の自分のお家はあるんだけれど、他のお家に遊びに行ったりもできる。タイムライン上で見える情報として、「日本っていう国に建っている自分のお家の住人たちの情報」「日本っていう国にたっている他のお家の住人たちの情報」「日本以外の外国に住んでいる人たちの情報」を、自分でタイムラインを切り替えてみることができるようになるイメージなのだそうです。
※この例えでいうと「国」っていうのが、ActivityPubを採用しているMastodonやBluesky、Misskeyといったアプリ(システム)です。現在話題沸騰中のThreadsも将来的にはActivityPubの機能を採用するといっているので、この「国」に参入することになります。
分散型SNSで世界はどうなっていくのか
これは、テック系情報に詳しいわけではない私には予測が難しいですが、情報がどんどん細分化されていってしまうのだと思います。情報が再分化されていく、というよりも、自分のSNSの使い分けが、どんどん徹底していく。同じような趣味や興味を持った人としか絡むことがなくなっていく、ということで、自分の認識上での世界が分断化されていくイメージです。
ただ、これは実際既にInstagramなどのアルゴリズムにおいては発生していることじゃないかな、と個人的には思っています。実際に、Instagramのおすすめ欄には、自分が興味関心のある出来事しか出てこないようになっていますよね?さらに、フォローしていても、自分のタイムラインには時系列でフォローしている人の投稿が表示されるわけでもありません。アルゴリズムが勝手に、一番アルゴリズム(そして、その後ろにある会社の広告収入)にとって都合の良い情報を流してきているわけです。
そういう意味で、これからの時代、フォローやフォロワーの数というのは、どんどん意味のないものになっていってしまうんじゃないかな、と思っています。この辺りについては、noteで他にもさまざまな方が記事をまとめてくださっているので、興味がある方は読んでいただければと思います。(勝手に紹介します、すみません!)
えとほみさんや、別所さんが書かれていることに共通していること。それは、これかの時代のSNS集客においては「人間力」と「専門性」が求められるということなのだと思います。
インスタ集客でフォロワーを増やす方法とか、webマーケティングの方法とか、ファネルの構築とか、、ビジネスには色々なノウハウがあります。でも、今はインターネット界隈が本当に大きく動いていっている時期。ITに強い方はとっくに気づいているけれど、まだ複数のSNSを使うことだけに特化して学んでいるような人(特にヒーラーさんやセラピストさんには多いんじゃないかな、と私のフォロワーさんを見ていても感じています)は、この水面下で起こっている大きな潮目の変化に気づくことができない。そして、気づいた頃にはすっかり状態は様変わりしていて、ゼロから初め直していかないといけない。そんな風になってしまうんじゃないかな、と感じたのが、この記事を書こうと思った理由でもあります。
私のSNSとの付き合い方
Instagramと私
私自身は、ここ2ヶ月近く、今まで主として使っていたインスタグラムからは完全に離れています。たまに、みんなのストーリーを眺めることはあっても、投稿したりストーリーをあげるモチベーションや、それをすることに対する"楽しさ"というものが完全になくなってしまっています。
その理由は色々あるんだけど、何よりもインスタ界隈のキラキラ感がしんどいなって感じていたことに、Twitterについて調べ始めてわかりました(笑)
やっぱりSNSって、それぞれに特色や毛色というのがあります。Instagramでいうと、どちらかというと陽キャ、モテ系、キラキラ日常生活充実してます系の人が圧倒的多数。(もちろん、全員がそうとは言いませんが、全体的な傾向として、アーティストさんやモデルに近い方が多いのは事実です)
そういう、インスタの「美しいものを見せ続けないといけない」空気感。そして「醜いものであっても、醜さの中に美しさを見出せる表現力」みたいなものに、心底疲れたなっていうのが、最近の感想です。(特に私がホームグラウンドとしていた日本のスピリチュアル界隈って、そういう傾向が強いので。それって良くないよなーって思いつつ。その話は、またタイミングがあれば、また別の機会にでも)
一方の(特に日本での)Twitterは、もっと混沌とした世界。美しいものも汚いものも、綺麗な人も「怖い」人も、やばい人もオタクも可愛い系も真面目な人も、全員雑多に入り混じっていて、それがまた面白い(だからこそ炎上も多い)みたいな感じの世界だったらしいです(最近になるまで、全然知らなかったよ、、)
Threadsは使わないと思う理由
たった数日で、世界的に圧倒的な人数の人が登録をし始めたThreadsというmeta社が発表した新しいSNS。
完全にインスタに紐づけられているので、インスタのフォロワーをそのまま引っ張っていけるっていうのは、今まで頑張ってインスタを育ててきた人には嬉しいことだと思います。でも、強制的な紐付けなので、Threadsを消したらインスタも消えちゃうとか、Threads始めたらインスタにも勝手に告知がいくとか、そういうのめんどくさいなぁって思っちゃってる自分がいます(笑)
インスタと紐づいているということは、インスタの「美しさ」という世界観を必然的に求められるということ。それって、結局インスタと変わらないなって思うのです。それが、ThreadsがTwitterに変わることはできないだろうなと思う由縁でもあります。
私は文章を書くのが好きだし、得意です。だから、むしろThreadsの誕生は、私にとってすごくアドバンテージ。それなのに、気分が乗らないのは、数年前のClubhouseの件もあるから。一気にすっごく流行ったけど、色々とプライバシー的なところがガボガボで、相手の携帯電話に自分の電話番号が登録されてたら勝手に相手に「この人Clubhouse始めたよ」って通知が行っちゃうとか。辞めるのすっごく大変、とか。
しかも、ThreadsはActivityPubを利用する前提で開発されていると、既に発表がされています。ということは、別にThreadsやらなくても、将来的には自分によりベストなアプリを使って、Threadsの友達やフォローしたいと思える人とも繋がれるよね?別にThreadsにする必要ってないよね?という考え方をしています。
私がnoteを好きな理由
先ほども書いたように、私は「書く」ということが好きです。だって今の時点で、4000字越え(笑)そして、これが苦ではなくて、むしろデフォルトでこれくらい書けてしまう、というか書いてしまう。そんなタイプの人間なんです。
noteには、ブランディングしないといけない、とか。世界観を統一しないといけない、とか。美しさも醜さも、美しく、食べ心地のいい感じに表現していかないといけない、とかが存在していないよなって感じています。
一応、noteにも世界観的なものは存在しています。人気が出る人の文章の傾向というものも、ちゃんとあることも、noteの記事を読んでいたらわかります。でも、なによりも、noteは一重に、文章のみ。それ以上でも、それ以下でもない。
そのシンプルさが、私はとっても好きなのです。
やっぱり画像とか、着飾った短い文章であれば、いくらでも美しくきりはりすることってできるとおもうのだけれど。私が見たいのは、その人の人間性や、考え方の奥底の部分。価値観や、魂の在り方。そういうところ。
これからの集客のあり方
いろんなことを取り止めもなく書きました。結論的な部分として、私自身は、既存のSNSやwebでの集客方法やメソッドには限界が来るだろうな、と感じています。
結局のところ、これからは「なにを見せるか」ではなくて、「本質はどんなものなのか」というところを無意識に人は見ていくのだと思います。「外側の、ペルソナとしての仮面ではない、その奥にあるその人の本質ってなんだろう?」って。
そういう意味で、コーチやカウンセラー、セラピストやヒーラーさんは特に、まったく知らない人をweb上で大量集客する手法は、使えなくなっていくと思います。それは、SNSやインターネット時代が「分散型」の世界になっていき、その道の専門家が溢れる時代となっていくから。
その中で、小手先の知識で差別化やブランディングをしていくって、やっぱり無理なことで。じゃあ、どうするの?ということなのですが。
実地で、対面で、人と出会って、知り合いの中からご縁が深まり、広まり、紹介しあって、気づいたら輪が広がっていた。そういう、すごく原初的なあり方に最終的には立ち返っていくんじゃないかなって感じています。
人は、とても人に飢えています。「情報」としての人ではなく、生身の、触れられる、泣いたり笑ったり悩んだりしている人に、飢えている。その飢えは、これからさらに分断されていくインターネットの世界の中で、より強まっていくのではないでしょうか。そうなった時。本当に強く、そして大切なことは、「リアルな人との繋がり」なんじゃないかなと思うのです。
まとまりのない文章になってしまいましたが。
最近の私が漠然と感じていることについて、書いてみました。
誰かの参考になれば、嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます! 「参考になった」「学びや気づきがあった」など感じていただけましたら、「スキ」ボタンで教えていただけると嬉しいです。