選択肢を広げてあげる
※2021年11月に書いたものです:
昨年から今年、不登校の児童が過去最多になっているそうです。
これまでの登校のリズムが崩れたことによる不規則な生活、慣れない自粛生活によるストレス、修学旅行などの楽しみな行事の中止等で、精神面の悪化が原因になっているようだ。
私は子供はいないけど、私自身が不登校の経験があるので、学校に行きたくない子供達の気持ちは分かる。
良い友人もいたし、あの頃は特にハッキリとした理由が言葉では言い表せなかったけど、なぜか行きたくなかった気持ちが今は分かる。
周りの子達と一緒に、敷かれたレールの上を行かなければならないことに対する疑問、環境や人のエネルギーに敏感なので、無意識にストレスを感じていたんだろう。
集団で学ぶことで得ることがあるのは分かるし、親御さんたちができれば登校してほしいという気持ちも分かる。
今は、昔に比べて選択肢が増えていて羨ましい。オンライン学習や支援学校の活用も良いし、習い事など学校とは別のコミュニティへの参加、海外留学など、子供が今一番納得して楽しめる選択をさせてあげるのも、彼らのためになるんじゃないかな。
子供たちはまだ自分ではそれらの選択肢を見つけられないかもしれないので、メディアや本からの情報、または映画や芸術・スポーツ鑑賞などから親が色々なチャンスを見せてあげて、そこから子供が興味を持ったものにトライさせてあげたらよい。
逆に学校しか知らずに大人になると、社会に出てからもっと上の人たちがいると知り挫折を味わったりもするから、子供のうちから色んな世界を見ることは大切だと思う。
私も他の子達より敏感で、友達に会いたいしみんなと卒業したいけど学校には行きたくない、と悩んだけど、親が芸術や映画好きで色々と見せてくれたことにとても感謝している。美術や海外への関心が高まり、不登校から立ち直り、その道に進んだ。
また、学校は嫌だけど、アートスタジオで作業する方が楽しいと言ってイキイキとしている高校生の子が身近にいたりする。
これからは"周りと同じ"よりも個性を伸ばしてあげる教育がより必要になってくるでしょう。
色んな学び方があってもいいんじゃないでしょうか。
子供たちが笑顔で輝ける世界になりますように。
©︎Bohemian Wonder