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勝沼葡萄酒小旅行 -1 まるき葡萄酒

 フルーツ好きのワイン友達と行ってきました。
パフェが食べたいからフルーツパーク富士屋ホテルを選んで。
でも、ワインだって葡萄酒だからフルーツだ。

食事をしながら、飲みながらの会話。
電車に乗っているときなどの会話。
歩きながら、つらつら話す会話は、風景とともに記憶に残る。

2022.05.14 Day 1. 

Marquis Winery

テイスティングツアーに申し込んだのですが、まだ実施が難しいということで、ワイナリーツアーに参加させていただきました。
9:55に駅について、タクシー乗って10時過ぎに到着。
10:30からのツアーなので、その前に試飲をさせて頂く。朝から。笑

せっかくなので、勝沼ならではの品種をしっかり楽しみ、知ろう。
ということで、白ワインは “甲州” を。

よく見るとラベルの葉っぱの表情が違うのには、訳があります。

まるき葡萄酒のラベルにはぶどうの葉が描かれています。ぶどうの葉は原産地の気候や風の強さにより品種ごと少しずつ形が違います。栽培から真摯に取り組み、それぞれの個性を活かしたワイン造りを心掛けている証として、各ぶどう品種に敬意を表して葉をラベルに取り入れました。
https://www.marukiwine.co.jp/terror.html#sustainability


さっぱり、ごくごく飲めてしまう、ステンレスタンク製法の「いろ甲州」

シュールリー製法(澱接触法)で5か月間のタンク熟成され、きりっとした「いろ グラン甲州」

フレンチオークでの樽発酵と熟成が行われたラフィーユ 樽甲州は、良い意味で甲州っぽさが控えめて、そう、トースト香とかが出ている。


果汁を冷凍濃縮、ステンレスタンクにて低温発酵させた後、フレンチオーク樽にて約5カ月間熟成した「ラフィーユ トレゾワ 樽勝沼甲州」は、ちょっと紹興酒のようなニュアンスもある熟成感。

更に良いヴィンテージだけの古酒が1962年ものからあります。
普段テイスティングで出さないのですが、ツアー参加者だけと振る舞っていただきました。

甲州らしさで楽しむなら、うん、「いろ グラン甲州」が好きかな。

マスカット・ベリーA

「いろベーリーA ブラッシュ 2020年」
弾けるようなフレッシュで可愛い女子高生のようなキュートさ。
葡萄の品種名のイメージ通りに香りも味わいのロゼワイン。
スイーツみたいな。

セニエによるロゼの造りではなく、黒ぶどうをこの製品の為だけに仕込んだブラッシュ方式により、ぶどうの持つ良い要素(色・香り・果実味・濃厚さ)が引き出されているそうです。

「いろベーリーA 2020年」
シンプルにベリーAを赤ワインにした、という感じ。

「いろ 甲斐ノワール」
並びで飲んでしまったのですが、こちらはベリーAでなくて、ブラッククィーン×カベルネ・ソーヴィニヨンの交配品種。
独特のハーブ・スパイスの香りで、結構好き。

「いろ ノートン 2020年」
こちらも寄り道。
ノートンはアメリカ原産のぶどうで濃い色調、ラズベリーやチェリー、ジャスミンのような華やかな香りの中にもスパイシーさを感じる珍しい品種ですが、ココ・ファームの赤ワインで飲んでいたなぁと思い出し、やはり濃厚なタンニンのしっかりした印象は同じイメージでした。

「ラフィーユ 樽ベーリーA 2019年」
果実感あふれる香りと味わいのベリーAを樽を使うと、こんなに大人びるんだ、とびっくり。
名残はありつつ、社会人になりました、みたいな感じ。笑

「ラフィーユ トレゾワ 樽赤城ノートン 2017年」
ノートンを樽を使ったら、それは勿論、密度が高い赤ワインになるよね。
すごい存在感。
何に合わせて食べたらいいんだろう?という個性的なワインなんですが、
聞いたら「ジビエ」と。
なるほど!!


ワイナリーツアー

まずはショップでワイナリーの歴史から。
日本のワイン産地はワインを作ろうとしてブドウ栽培を始めた土地がほとんどですが、勝沼だけは元々ブドウ栽培をしていた土地でワイン造りを始めた、というのが大きな違いだそう。
フランスに醸造を学びに行くも、当時の葡萄ではなかなかうまく行かず、「サフラン葡萄酒」の方が人気だったとか。

初めて見たコルクの木!
触ってみると確かに湿り気を帯びてふかふかしています。


不耕起草生栽培で大地も緑豊かな葡萄畑。
羊さんたちは、地表を掘り起こし、雑草を食べ、排泄物が健康的な肥料となり、土地循環を起こしてくれる、立派な社員。

収穫した葡萄を実とそれ以外に分ける機械と醸造タンク。

昔ならではのタンクは琺瑯製だとか。

木樽が並ぶ様を見るとテンション上がりますね。
産地、焼き具合でも違いがあるとか。
使ってだいたい7年くらいが限界だそうです。

この、ワインが呼吸しているかのような、染み出している色!

古酒が眠る蔵。
山の斜面を利用して作られた地下貯蔵庫は、地下水脈のおかげて年中冷暖房要らず。
1959年からのワインが一升瓶に入って眠っています。
甲州を長期熟成させているというのが、本当にすごい。

こんなに歴史があり、現在もアップデートしつつ、真摯にワインを作っているワイナリーなのですが、商売っ気がなさすぎるというか。笑

あとで気づくのですが、ワイナリー巡りはその場でワインを買えないので、
(何件も回るから持って行けない。車だと飲めない。)ネット等で買ってもらう、その場で購入して配送を勧める、などしないとワインが売れないわけですが、そのアピールというか、おすすめをしている所がほとんどない…。

特に、まるき葡萄酒はその傾向が顕著でした。
ワイン愛はとっても感じましたが。

気になっていた笛吹温泉宿、別邸 坐忘は関連施設のようで、レストランでは勿論マルキのワインが楽しめるし、火曜日にはナイトビュー・テイスティングツアーという素敵すぎるアクティビティが!!
こんど来るなら火曜日泊のプランを組みたいと思います!

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