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おしゃれな暮らしに憧れる、けど

ネットでいっぱい見る、おしゃれな暮らし。
モノが少なくスッキリしていたり、リノベーション団地や古民家を再生させてスローライフ(っていうの?)みたいな暮らしをしていたり。

やっぱり、綺麗なものには憧れる。
画像なんか見ると「いいな、素敵だな」って思う。
スッキリと片付いた部屋、余計なモノの無い空間。

私もそういう生活がしたくて、色々試した。
1日1つモノを捨ててみたり、1つ買ったら1つ捨ててみたり。
毎朝10分間掃除してみたり。
シンプルなワードローブなんかも、なんちゃってぐらいの感じで真似してみたり。

日々そうやって過ごしていたら、確かに部屋は綺麗になった。
でもなんだか、心が「すかん」って悲しい感じがした。
それはモノを失ったからじゃなくて、暮らしを綺麗にすることを意識しすぎたせいだと思う。
綺麗にすることばかり執着していた頃は、なんだかいらいらしやすかったような気がする。
パートナーが床に置きっぱなしにしている本にいらついたり、ネットで見るようなおしゃれなご飯が用意できなくて不満に思ったり、理想のワードローブにできなくてもやもやしたり。

それで、もう、えーい!って、決めました。
私はおしゃれな暮らしは諦めようって。
それは生活を雑にしようってことじゃなくて、
「ちゃんと自分にあった暮らしかた」をするということ。
私は床にモノが置かれていない暮らしよりも、パートナーと気持ちの良い関係で日々暮らしていきたい。
おしゃれなワンプレートごはんが作れなくても、古いお椀に入れた、毎日のお味噌汁の美味しさを喜べる人になりたい。
シンプルなワードローブにこだわって買っては捨ててを繰り返すより、どんな服であれ自分が気に入っている服をきちんと大切にしていきたい。

おしゃれな暮らしは全く否定しないです。むしろできるならしたい。
ただ、私にはできなかった、向いていなかった。それだけです。

机の上に、私のハンドクリームとリップクリームと手帳と、パートナーの髭剃りと読みかけの文庫本が転がっている、私はそんな「私の生活」を愛しています。

でもやっぱりおしゃれな画像を見ると、ちょっとときめいちゃったり。
人間、そんなものでいいんじゃないかな。なーんて。

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