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今からパーソナルジムを開業するあなたへ

はじめに

私は2021年3月に神奈川県秦野市という地域でBodyRulersGYMというパーソナルトレーニングジムをOpenさせた。
2020年8月に某大手パーソナルジム店長職を捨てて9月からは業務委託として2月まで在籍をしていた。

実のところ11月時点までは自分でパーソナルジムを経営することにあまり乗り気ではなかった。
ひょんなことから私の地元にパーソナルジムが無い(昔は渋沢にあった)と知り、地元に恩返しがしたいと思い立ったのは12月の事だった。

そこから開業までのスピードはOpenの日が物語っていると思うからお察しいただきたい。

Openから2ヶ月で売上は180万円を達成した。
なぜ都心や横浜などから遠く離れた小さな地域でもここまで売上を出せるのか。

今回、そのメカニズムをこれからジムを開業しようと考えているあなたに全てお話ししていこうと思う。

そして、本書を読み進めることで、あなたが成功することを強く願い、多くの方々が幸せな未来を築けることを祈る。


■お金を貯めようと思うな


まずジムを開業するにあたって最初の難関は初期投資だ。私は日本政策金融公庫から融資を受けた。専門家に頼る事なく自力で全ての書類を作成し、小田原の商工会議所に持って行った。マジで緊張する。同時にもう後には引けないという決意も起きた。もっと言えばこの先待ち受けるお客様はどんな方々なのだろうというドキドキ感とそんな方々の未来を一緒に作れるワクワク感さえ感じた程だ。それは1月14日、私の誕生日の2日後の出来事だった。

そう。私に貯金はなかった。家には愛すべき妻や2人の子どもがいて、養うのに精一杯だった。
いくら大手パーソナルジム店長といえ、手取りは約25〜27万ほど、ボーナスなど15万そこらが年に3回。妻も当時は仕事をしていなかったので、毎月マイナスがつく生活で貯金をする余裕など何処にもなかった。
だから借りるしか選択肢を持てなかった。

もし既に貯金が100万あったとしても、私は日本政策金融公庫から融資を受けることをお勧めするだろう。
ぶっちゃけ100万で最高のジムは作れない。
私のジムの規模でさえ、なんだかんだ250万かかったのだから。

私は創業計画書に余計なことを書きまくった。要らないようなものも使用用途があると説明し、250万円を引っ張ってきた。

貯金が無くても問題はない。

借りること=あまり良くない

というのは日本人の悪しき風習くらいに思っている。
ユダヤ人が迫害された経緯には、ユダヤ人が特出してお金の才能が高かったという理由が背景の一つにあったと聞いたことがある。

なんでもユダヤ人は現金では無く、全てクレジットカードで支払うという。
それは1ヶ月や2ヶ月後までにお金を支払えれば良い。それまでの時間という猶予を作る為らしい。

クレジットカードでさえ、一時的に銀行からお金を借りているわけだから、融資を受けることも同じことだと考えて欲しい。

とにかくまず資金を調達しよう。今から貯金などしなくていい。


■自分のしたいようにやれ


資金を調達し終えたら、やっとスタートラインだ。口座には今まで見たこともないような金額が入っている。
ここから、あなたなら最初に何をするだろうか。

・物件を探す
・マシンを探す
・内装を考える

これらはお金を借りる前に確保しなくては資金調達は出来ない。

私は物件の内覧時に不動産の方に

『融資がおりるかは分からないんです。ただ融資がおりた際は必ず契約させていただきますので、少しの間抑えて頂くことは出来ませんか?』

と伝えた。
不動産屋は意外と待ってくれる。

マシンに関しても同様だった。
内装は自分なりにやりたいようにやればいい。

が、本題の『自分のしたいようにやれ』は内装のことではない。

どんなジムにしていきたいか。を好きなようにやればいいと言うことだ。
現在、私はとある企業の社長さんと一緒に仕事をさせて頂いている。これも某大手パーソナルジムでご縁があって実現したことなのだが、

『どこのジムも同じような見出しばっかで面白みがない。』
と言っていた。

物凄く共感した。
『2ヶ月で-10kg達成者続出!』
とか
『月々6980円から出来る』
とか

バカの一つ覚えのように、そんな見出しばっかだ。
ホームページでさえ面白みがないと私も同じように思う。

だから、私は地味だし地道な作業でも反復させることを徹底している

今の社会、必ずと言っていいほど顧客はネットからやってくる。
Google検索では、SEO対策と良く耳にすることがあると思うが、SEOで検索上位にあげる方法など山ほどあると感じている。
このnoteでさえSEOには強い。

パーソナルジムを作る時は
・立地
・ターゲット層
・価格

などを考える必要がある。
しかし、これらがどれだけ優れていたとしても個人のジムが検索上位に出てくることは少ない。
試しに、『秦野 パーソナルジム』と検索して見てほしい。

BodyRulersは一番上に出てくる。
私が自分のしたいようにやった事の一つが戦場を選んだと言うことだ。

東京や横浜であれば、こんな事はありえないだろう。
1円もGoogleさんにお金を払っていない。

私の考え方はこうだ。
小さな集落の中で最強のジムを作る→小さい集落の領土を拡大していく

まるで縄文時代から古墳時代に移行するまでのようなやり方だ。

私は先にターゲットで無く、エリアを絞った。
思考を逆転させていく、そして少しずつ地味でもコツコツ積み重ねる要素は、必ず武器として持っていると良いとここからは話していきたい。

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