身体にあう腸内細菌は人によっては異なる!
こんにちは、body∞infinityの益満です。
腸内環境を整える食品として、ヨーグルトや乳酸菌飲料があります。
これらの食品がなぜ腸内環境を整えるかというと、プロバイオティクスと呼ばれる腸内粘膜表面の微生物や酵素のバランスを整え、免疫機能を改善させる微生物製剤が含まれているからです。
プロバイオティクスとは
プロバイオティクスとは、生きた状態で摂取すると腸内の有用菌の増殖を促し、有害菌の増殖を抑制する働きがあります。(1)
代表的なものとして
ヤクルト菌
ガセリ菌
ビフィズス菌
などがあげられます。
これらの菌は、ヨーグルトや乳酸菌飲料などで手軽に摂取できます。
しかし、胃酸や肝臓から排出される胆汁酸の働きによって死滅しやすく、胃を通過できても腸内で増加することは難しいと言われています。(2)
菌が生きて大腸まで届くのは一部のため、効果を期待するためには毎日摂取する必要があります。(3)
また腸内環境は人によって違う部分があるので、腸まで生きて届いた乳酸菌・ビフィズス菌も宿主の腸内環境に合わなければ棲みつかず体外に排出されてしまいます。
そのため、腸内環境を健康にするためには元々棲みついている善玉菌を増やすことが重要とされています。
身体にあった菌のみつけかた
ヨーグルトを例にして説明します。
市販で販売されているヨーグルトを見ると、各メーカーで様々な菌を使用したヨーグルトがあります。
ヨーグルトを食べていても、その菌が身体にあわなければ棲みつくことはありません。
身体にあったヨーグルトの見つけかたとして、1日100〜200gのヨーグルトを10日〜2週間食べてみてください。
ご自身の身体にあったヨーグルトであれば、便が力まずに出るようになったり、便がくさくなくなったりします。
こうした効果を確かめられたら、毎日食べ続けるようにしましょう。
逆に効果を感じられない時は、その菌が身体に合っていないことが考えられるので別のヨーグルトで試してみてください。
【まとめ】
①ヨーグルトや乳酸菌飲料に含まれるプロバイオティクスは毎日摂る必要がある
②元々棲みついている菌を摂取することで腸内環境は整う
③身体にあった菌を探すには同じ食品を10日〜2週間摂ってみる
【参考文献】
(1)光岡 知足:ヨーグルトに隠された乳酸菌の秘密,株式会社共同通信社,p116ー118,2012
(2)石川 秀次:健康・栄養食品アドバイザリースタッフ・テキストブック,第一出版株式会社,p158-160,2011
(3)光岡 知足:腸内フローラと生活習慣病,学会出版センター,p32,2011
著者情報
益満俊宏
1988年 東京都生まれ
2012年 理学療法士免許取得。都内の病院にて脳血管障害の方のリハビリを中心に行う
2015年〜現在 神奈川県の整形外科に勤務
〈自己紹介〉
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このnoteを通して、多くの人が自分の体で自分らしい人生を送れるようになることを目的に活動しています。
私たち医療従事者が読んでいる医学論文を、一般の方にもわかりやすく解説できるよう心がけています。
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