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占いのメリット・デメリットを考える。「依存型占い」から「自立型占い」へ。


どんな物事にもメリットとデメリットがある。

医療の世界では、ドクターはお薬を処方する際には、そのお薬を使ったときに得られるメリットとデメリットを比較して、メリットが大きい場合には処方する、とのこと。

薬には副作用が必ずありますからね。確かにそうだな、と思うし分かりやすいですよね。

では、占いはどうでしょうか?

占いをいろいろ学んできた私が、占いのメリットとデメリットを考えてみました。
その上で、占いとの付き合い方を考えてみようと思います。


占いのメリット

・自分とは異なる視点を得られること
 
「当たってる」と思えないと占いする意味ないじゃん、と思われるかもしれませんが、意外と「そんなところあるかなぁ、当たってないんじゃない?」というところほど自分の本質に近いことが多いです。

あとでよくよく思い返してみたら...そうかも知れない、みたいなことは自分の中に普通にありすぎて自分じゃ認識できないんですよね。

そういうところをポンっと教えてくれるのが占星術だったりします。

タロットだと、その時の気持ちや状況を教えてくれますが、他人から言われることでやっと自分の気持ちを受け止めることができたりします。

自分を知ること、心を見つめることは、そんなに簡単にはできません。そういう技術も教えてもらってないのが普通ですから、言われてもできないのが普通です。

だからこそ、カウンセラーやセラピスト、最近の占い師はまず話を聞くことから始めます。言葉にすることで自分を「見える」ようにするんですね。

また、占い師には特権的なものもあります。
それは、周囲の人には話せない内容も話せてしまう、ということ。

どんなことで悩んでいても、それを否定する占い師はあまりいないんじゃないかと思います。それは、占いが人間の悩みに寄り添う最後の砦だからじゃないかと私は思っています。

神頼み的なね(笑)

厳しい結果のこともありますが、ただ祈るだけよりも多くの解決策や可能性を見出してくれます。

意外と頼れるものだと私は思います。


占いのデメリット

・依存性が高い

占いを利用する他人の多くが、不安や悩みを持っています。

そこで話を聞いてもらったり、アドバイスをもらったりすることで安心感を得られます。

その一方で、不安になった時に自分では解決できないと感じると、すぐに占いに頼るようになり、その場限りの安心を得て日常に戻り、また不安になると占いに走って...と悪循環になってしまうことがあります。

問題を解決するための占いが、問題を解決できない人を作り上げてしまうことになり、占いや占い師への依存を生み出します。

占い以外でも心理系の仕事ではありがちなことかも知れませんが、本当にその人に必要なのは「占い」ではなく、「自立」のはずです。

根本的な問題は結局は自分で解決するしかないということが抜けてしまっていると、占いでも、カウンセリングやセラピーでも、それがないと不安で仕方がないという依存状態になってしまいます。

特に占いだと、「当たっている」ことが「私を理解してくれている」という感覚にもなりやすく、アドバイスも受け取ることができてしまうので、依存率も上がってしまうのだと思います。


占いをどう使うか

メリットもデメリットも、挙げればいろいろあると思いますが、一番大きいものをあげてみました。

依存性がある、というのはとても大きなデメリットです。

依存することで安心感を得られるならそれでもいいんじゃない?という時もなくはないです。

とても心が不安定な時は、まず落ち着ける場所が必要だと思います。

占いを利用しなくても友人や家族に話を聞いてもらう、ということで済むなら占いやカウンセリングは必要なくなるでしょう。

でも、占いはかなり昔から現在までしっかりと受け継がれてきました。陰ながら、ではありますが。

それでも無くならなかったのはなぜか。

私は、みんなが夢や希望を持ちたいと思っているからじゃないかと思います。

どうしようもなく悩んで悩んで自分を見失っている時、不安で不安で仕方ない時、もう諦めてしまおうかと思う時、それでも「占い」を求めてしまうのは、「まだ大丈夫だよ」と、「明るい未来が待っているよ」と、肯定して欲しい気持ちがあるんじゃないかと思うんです。

「もう無理だよ」と思うとき、実は「まだ大丈夫」という気持ちも深いところには存在していて、心や魂は「まだ大丈夫」の方を求めている。

「私は大丈夫」と思うとき、「本当は大丈夫じゃないよ」というサインでもあるけど、「大丈夫じゃない私でも大丈夫」を求めていたりする。

どんな私でも、受け止めてくれる、最後の砦。

なんかカッコよく聞こえるけど、「駆け込み寺」みたいな役割があるんじゃないかなぁと思ったりします。

もっと軽く、エンターテイメントとして占いを利用するのももちろんOKなんですけど、それだけではもったいないなぁと私は思います。


深く知れば知るほど、視野は広がっていくのが本来の占い。

〇〇しちゃいけない、〇〇しないと悪いことが起きる、という不安感、〇〇すれば上手くいく、という盲目的な信頼や安心感を与えるのは「依存的占い」。


占いで壊れてしまう人もいるけど、救われる人も多いのは事実。ある意味「人生を変えてしまう」パワフルさがあるからこそ、利用する場合には「使う」という意識が必要。

【自分の問題は自分しか解決できない】

占いはあくまでも手段であって、最終的に決めるのは自分自身です。

そこで間違ったとしても、全然大丈夫なんです。また改めて決めればいいんです。そのときに占いで決めたっていいんです。何度もやり直していくうちに、だんだん分かってきますから。

このプロセスが「自立」なんだと思います。

自分で決めて、間違ったらやり直して、どんどん成長していきましょう♪

占いに限らず、どんな状況の方にでも当てはまることですが、「トライ&エラー」でしか前には進めません。

でも、みんな赤ちゃんの頃からやっていることなので、全然怖いことじゃないんですよ。大人になってからも同じ人間なんですから、ちょっと失敗したり間違ったくらいで人生終わりません。

むしろ終われませんよ〜笑

どこまでも続きます。

だから苦しくなることもあります。

そんな時には、占いに頼ってください。

「大丈夫じゃなくても大丈夫」って、背中を押してくれますから。

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