明暗分かれた中堅のトップ10争い。快速ドリブラーが試合を破壊!プレミアリーグ第3節 クリスタル・パレスvsアストン・ヴィラ
開幕2節を終えた時点で2連勝がアーセナルとシティのみ。リヴァプールが勝ち無し。昨季躍進のウェストハムが最下位に沈むなど今期も既に面白いプレミアの舞台です。冨安は途中出場で守備に安定感を与え、イエローカードをもらうも攻撃参加など復調の兆しが垣間見え高評価を得ています。
さて、ヴィラは前節エヴァートンを下し今節勝利で軌道に乗りたいところです。
降格決定チームの最終節から1試合前の試合のような内容。
結果は3-1で完敗。
スコアの差以上に明暗が分かれる試合となりました。
先制したのは開始5分。ヴィラの得意のロングボールからワトキンスが決定力の高さを見せました。ミングスのロングボールからベイリーのヘッドスルーパス。ゴールまで一切の無駄のない、僕の理想とするゴールでした。
そこでもっと時間を使って良かったと思います。ワトキンスは良くも悪くも切り替えが早かった。喜びに浸らず、謙虚な姿勢を見せてプレーを再開しました。
結果論ですがそこでもっと時間を使っていたら、相手の開幕ペースも崩れたのかなと思います。切り替えが早かったことによって、パレスの選手たちも失点の切り替えを容易にでき、その勢いですぐに同点ゴールを奪いました。
タイミングが大事と人は口にしますが、まさにその通りのことがネガティブに起こってしまいました。
今回振り返るのは開幕3戦から見る今期のヴィラの戦い方の予想。
今回の命題!!
※前節のマッチアフターを参照。
両CB(ミングス、カルロス)のリスクを冒さない無難なクリア
DMFカマラのSBを押し上げる大胆なビルドアップ時のポジショニング
SB(特にキャッシュ)の相手の裏を突くタイミングの良いオーバーラップ
イングスのフットボールセンスを最大限引き出そうとした監督の指示
攻撃をワンパターン化させない流動的なポジショニング
『MFとDFのギャップを埋める』という共通意識
今節までを振り返って、今期のスタイル予想
ミングスはそれがプレースタイル。カルロスは全治約6ヶ月の大けがを負ってしまったため、判別不能。
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決まりはない。開幕節と今節はCBより前の位置取りをしている。
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相手のフォーメーション、チームスタイルによって変化か。(しかし3戦とも相手はカウンタースタイルを基調とするチームである。)今節は特に気持ちの良いオーバーラップを見ることはできなかった。
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ビッグ6相手に最大限を発揮することはできないだろう。これは上記番号2の位置取りも大いに関係している。開幕節途中出場。今節途中出場。
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あくまでジェラードの考えはCF2番手か。今節の途中出場は相手の守備スタイルを鑑みれば理解はできる。今節は【流動的なポジショニング、流動的でない攻撃】を展開。
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相手のペナルティエリア内に入れない時間が続くと攻撃が単調になる。ミドルからペナルティエリアに浮き球を通そうとする。もしくはアーリークロスをやみくもに放る。昨季や今季開幕節と比べるとギャップは埋まっているように見える。
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徐々に改善中。しかし、中盤の守備はいまだに感覚的であり、今節はエベレキ・エーズにそこを突かれた。
こんなところでした。
次節もこの6点に特に注目して試合を見ていきます。
カラバオカップ3回戦が終了
カップ戦はオルセンを起用するのかと思えばそんなことはなくマルティネスでした。リーグ戦で多くの不安要素を垣間見せたコンサに代わってCBにチェインバース。しかし、クオリティ不足をここでも露呈する形となりました。カルロスは全治6か月、ホースはローン濃厚。右のCBをコンサかチェインバースで回すことになりますが、間違いなく、そこが穴になるでしょう。リーガ屈指のCBを補強したのにまたCBがウィークポイントになるとは、首脳陣は思ってもみなかったことでしょう。
そうなると右CBはカマラでもいいような気がします。アンカーの位置でプレーすることによるSBを上がらせる効果が期待できますが、まだデフォルトになってはいないようです。逆手を取ってしまえば、片方のCBによってビルドアップが機能するのであれば、中盤の大切な1枚を後方に下げなくてよくなります。昨季いいパフォーマンスを見せたナカンバ、ドウグラス・ルイスはアンカータイプではありませんが、彼らを中盤スタメンで計算することができるなら、この案も悪くはないはずです。ジェラード監督は流動的で、ポジティブな選択をすることができるのでしょうか。
ここまで見て下さり、ありがとうございます。
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