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裏技:2ステップ法 【ボードゲームの作り方】

こんにちは、ボードゲームデザイナーの山田空太です。

新しくボードゲームを作りたいという人が現れて、日本にボードゲーム文化が根付いていかないかなという気持ちで、このnoteを書いています。コロナでの外出自粛が続きますが、このタイミングで新しいことに、チャレンジできたらいいですね。

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今回は、裏技ともいうべき、2ステップでボードゲーム・カードゲームを超簡単に作れる方法です。これ、簡単な上に、かなり使えます。他のジャンルにも応用できますよ。

では、早速、その方法から。

①軸を3つ決める。
②うまくつなぐ。

の2ステップ!
以上。

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これだけだと抽象的すぎるので、もうちょっと深掘りします。

軸というのは、ボードゲームのメカニクスに限らず、テーマでもいいし、ターゲット層や、対象年齢、プレイ時間や遊ぶ場面のようなことでも全く問題ありません。

単語でも文章でも大丈夫です。とにかく、これから作るゲームの3つの軸を決める。そして、どうにか工夫して(無理やり)つなぐ。これで完了です。

なんだ、それ。それだけかよって感じなのですが、そうなんです。具体的な中身はないんです。

しかし、侮れないのです。経験上、この方法は強くて早い。今から理由を3つ述べます。

❶まず、3つ軸を決めるというのは、最初の大きな駆動力になります。

ボードゲーム制作。作り始めが、一番時間がかかるところ。作り始めが一番楽しいのか、最初を乗り越えるのがしんどいのか、人それぞれだと思います。3つの軸を決めるというのは、作り始めを乗り越えるスタートダッシュ。3つの軸が骨格となるんですね。

❷3という数字もポイント。

あれもこれも求めるのではなく、ゲームの軸を3つに定める。3って魔法の数字なんですよね。2だと物足りないし発展しない、4だと多すぎる。

❸最初に制限を決めてしまうことで、アイデアが出やすい。

少し、制限がある方がアイデアが出やすい。意外なことに、最初に制限をしておくと、その制限を俯瞰して眺めることができます。

軸を決めた後は、あれもこれもではなく、軸を繋げることに集中する。材料を3つ揃えて、さあどう料理しようかという感じですね。例えば、次のような感じ。

◯2人用、森、平和な感じ
森を作るタイルゲームはどうか。2人で1つの森を作る。森の中で動物を配置する。条件が整うと、動物を置ける。

◯キャンプ場、カードゲーム、多人数
キャンプ場なら、多少大きな声を出しても良いな。そう言えば、『Pit』というリアルタイムで声を出して行う交渉ゲームがあるけど、あんな感じのものはできないかな。キャンプ場なので、コンポーネントは小さくてなくなるものは困るな。紙のカードだと水に濡れてしまうな。じゃあプラスチックのカードにして。いっそ、そこら辺に落ちている石ころを使うゲームとかは。

軸をちょっと変えるだけで、意外と無限にできちゃうんです。この方法、騙されたと思って、一度試してみてください。発見があるはず!

では、今日の記事は以上です。この記事が、少しでも創作のヒントになればいいなと思います。

今日大変な日々が続きますが、お互いコツコツと頑張りましょう!

もし興味があれば、ぼくがゲームデザインしたゲームも、覗いてみてください。



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