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影と埃とラスコーリニコフ

 鍵がなかった部屋、カビの生えたエアコン、覆い被さる埃が僕の部屋です。「罪と罰」は中途半端にしか読んでいませんが、まさに彼の部屋は私の部屋そのもので、立地の都合上全くといっていい程日光が差しません。

それに加えて何故だかここ5.6年間近隣、というか隣合わせの物件がどこかしら工事中なんですよ。嫌な話じゃないですか?引っ越しおばさんなら発狂してますよ、ホントに。ドラレコを、持ち歩こうかな・・・

 実は何度か家にスピリチュアルな人間を招いたことがあるのですが、本当にこの土地はいけない場所らしく、元々井戸があったのでは、と言われとくかく一刻も早く引っ越した方が良い、と次々押し寄せてくるんですね。
こまったなぁお金ないし働きたくないしバイトでプラプラ遊んでるんじゃ妥協するしかないし楽だし・・・楽だし・・・楽しいし

 最近の工事は今までの中で一番酷くて、もう向かい、敷地から1mもない場所で外壁だかの改築工事をしているんですよ。おまけにガテン系の土方がミャンマー人の下っ端を怒鳴るんですね。苦情の電話を数本入れてやっと収まりましたが、どうしても体育会系の怒号と金切り声にはなれないものですね。うるさいのに・・・
でも飲食の時は慣れてたのになぁ・・・お客に怒鳴られるのは笑えるからいいんですけど、上司に怒鳴られるのはやっぱムカつきますよね。ガァルプンプン!ですよ。

 僕にはラスコーリニコフのように金持ちの知り合いはいませんし、やっぱり頼れる人が居ないときついよなぁって感じますね。埃は積もる一方で、買い貯めた本には指一本触れず、創作も真っ白で、生まれるのはしょうもないエッセイだけで・・・いっそエッセイ形式というか、人間ドラマモノの映画みたいに時系列を振り返る方式で何か書こうかな・・・眠いんだけどね

 昔、「人は人と関わることでしか成長できない」って言われたことがあります。ずっと耳に残っていて、当時は気にもとめなかったけれど、今になって胸にしみこんでいます。打開するには人を頼るのが一番手っ取り早くて、みんなは器用だなって・・・

冴えないオタクに幸を