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【詩】ここにはいない貴方へ歌う唄


タン タン タタタン
タン タン タタタン

柔らかな紙を束ねたノートに文字が
光るインクで綴られていく
貴方があらわす詩にはいつも
優しい音楽が宿ってる

顔も知らないけれど
声も知らないけれど
貴方がそこに居ることで
僕はいつも救われる

貴方が今日も 笑っていられますように
貴方が今日も お腹いっぱいでありますように
貴方が今日も よく眠れますように
貴方が今日も 幸せでありますように

タン タン タタタン
タン タン タタタン


藍で染めたような夏の空に鯨が
白い腹を見せて昇っていく
貴方が描く絵ではいつも
爽やかな風が吹いている

顔も知らないけれど
声も知らないけれど
貴方がそこに居ることで
僕はいつも救われる

貴方が明日も 笑っていられますように
貴方が明日も お腹いっぱいでありますように
貴方が明日も よく眠れますように
貴方が明日も 幸せでありますように

世界では鳥たちが喉を震わせて 愛の唄を叫んでる
色とりどりの花たちが咲き誇って 自分の美を競ってる
だけどどうしてだろう
僕が救われるのは 貴方の紡ぐ詩を聴いたとき
僕が洗われるのは 貴方が描く美に触れたとき
そして貴方に気が付いて貰えたときなんだ

タン タン タタタン
タン タン タタタン
タン タン タタタン
タン タン タタタン

いつか地球最後の日が来ても
貴方が笑っていられますように
いつか地球最後の日が来ても 
貴方が満足してそれを迎えられますように


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