見出し画像

「お母さん、俺、『夢は何ですか?』と聴かれても、夢なんかないわ」と言った次男の高校受験が終わった。

中学3年生の次男の高校受験が終わった。

中学3年生を迎えた春、高校受験を迎えるにあたっての学年集会があり、先生から、
「高校は、皆さんの将来の夢を叶える途中の過程です。皆さんの将来の夢は何ですか?」と言って渡された記入用紙を白紙で提出した次男。
帰宅し学校での出来事を話してくれた時、
「お母さん、俺、『夢は何ですか?』と聴かれても、夢なんかないわ」
というやり取りをして、もう8ヶ月ほど経った。

過去記事はこちら☟
「お母さん、俺、『夢は何ですか?』と聴かれても、夢なんかないわ」

「高校でやりたいこと?うーん。無い。」
「バスケ?高校ではやらない。」と次男。

次男の反応は、親としてはちょっと残念な反応なのだけれど、私にとっては3回目の高校受験なので多少は忍耐力も付き、あまり口うるさく言わないで次男が決めるのを待つことにした。
断っておくが、ほったらかしにしておくと言う訳ではない。辞書より分厚い「首都圏高校受験案内2020」も買ったし、塾の高校受験セミナーも、高校説明会にも一緒に行った。ある程度受験校を絞るところまでは手伝ったが、最後の選択は本人に任せた。

受験校を決めてからは早かった。

そして春から、仲の良い友人と同じ高校に通う。
「何の部活に入ろうかな。」
「バイトしたいな。」
「高校生になったら小遣い上げて欲しいな。」
嬉しそうに私に話しかけてくる。


「良い高校ー良い大学ー有名企業に就職ー幸せ」
という、ひと昔前まで「正義」と呼ばれてきた考え方を、私はずいぶん前に捨てた。私は正義のレールには乗らなかった。だから、私は今「不幸か」と言うと、不幸ではない。
私はその時々の状況に合わせた自分の働き方で、自分のやりたいと思うことをやってきた。学習も資格も、本人が望みさえすれば、その機会はいつでも得られることも経験してきた。

だから、次男も自分で決めればいい。
誰のものでもない自分の人生だもの。
初めて自分で決める自分の進路。
これから、ひとつひとつ。

今日はこれから、次男と高校の制服を合わせに行く。
久々に2人での外出。

何だか、ちょっと嬉しい母でありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?