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やかたで暮らせば;220213_京都にて、新潟を迎える

バレンタインを翌日に控えたこの日、やかたのキッチンは朝5時から稼働していた(らしい)。

やかたのコミュニティマネージャーさんは、それはもうなんか色々やっていてすごいなあといつも思っている人なのだが、新潟出身でそちらでのおしごともいくつか作っている。
今回は新潟市が地域映画をひっさげて日本全国PR行脚をしているらしく、その京都開催を彼女がホストでやったっていう話。

映画の上映と、新潟の名産をつかった食事を用意するイベント。彼女はそのために早起きをして仕込みをしていたのだった。
(まちづくりしているかと思ったら、料理人だったりするわけで、なんかもうすごい)
8時半出発だけど5時から起きて仕込みをするというのは聞いてたから、なんかしらお手伝いできるかなあと思ってぼちぼちの時間には起き出すつもりだった。

うん、8時前に起きた。
もうキッチンはいい匂いでいっぱいだった。

なので、荷物を車に積むところから手伝う。
なのに、わたしがお米を運んだら袋が破けて車内がおこめだらけになるというトラブル。これぞ米騒動。

とほほである。

現地に向かうと、新潟からやってきたチームが先着していた。なんと新潟からリーフっていう電気自動車で、途中7回の給電を経てやってきたらしい。その給電にはお金がかかってないらしい。
サステイナブル~~。
しかもそのリーフから電源をとってお湯を沸かし、コーヒーをイベントで振る舞うという。
宣伝上手~~。

実は、どんなイベントなのかわたしがちゃんと全容を把握したのはこのときで、
・新潟の食材を使ったごはん
・新鮮な新潟のお野菜マルシェ(設営中にヤマトが届けてくれた)
・振る舞いコーヒー
・新潟チームのお一人のアーティストさんによるライブペインティング
・新潟市の映画上映
っていうすごいぜいたくな会だったのである。

そんな中、わたしは当日の臨機応変部隊として予定を空けていただけだったので「なにかできることありますか!」と、御用聞きに回ると
「ハヅキ、重大ミッションだよ」
と、にっこり笑顔で一本のマーカーを渡された。
彼女が指差す先は、喫茶店の前とかに据え置きされている電気看板。使われなくなっていたところを先日拾ってきて、表も裏もぴかぴかに拭き上げたやつである。

わたしの体内に散らばっているセンスというセンス、集中力という集中力をかき集めて書いた、【食堂 修学館】。
これを書いたところでこの日は合格点に達した。(私的には)

雨降りだったこともあって大入り!ってわけではなかったけれど、それがまたよかったなあ。

程よく人が来て、小さめの会場だったけど人であふれかえるということはなく。はじめましての人同士でもお話が始まっていたし、長居してくれる人もいたりして。
例の感染症が現れてもう丸2年になるけれど、やっぱり対面の機会が以前ほど多いわけじゃない中で、この光景は嬉しかった。

やかたチームは酒かすとん汁、おむすび2種<きりあえ・生みそ>、いちごタルトを用意。
なめらかで濃厚な酒かすとん汁が冷えた身体によく沁みて、ほんっとに悶絶者の美味しさだった。いや、ほんっと美味しかった。
いちごタルトはその酸味がきゅっとほっぺたを刺激したかと思えば甘さが口の中に広がって。
やっぱ、やかたすごいな。これを作れちゃう人たちがいるんだもんな。とか、自分もやかたのいち住民ながら思う。

そうそう!
わたしのtwitterを見てきてくれた学生さんがいた。こちらも一方的に彼の存在は知っていたけどまさかわたしのSNSを覗いてくれているとは思わず、とっても嬉しかった!
SNSを見て、ぱっと来てもらえるなんて京都だからなしえることだよなぁ。

しかし、それまでの疲れも溜まっていたのか、夕方帰宅していちごタルトを一つ食べて(←この執念はわれながらすごいと思う)ベッドにダイブ。
溶けるように寝た。
もう自分が布団になったかのように、ベッドに覆いかぶさった。

ぱっと目が覚めたとき、ちょうど携帯の画面がひかった。メガネも掛けず、多少ピンぼけした目で覗くと、コミュマネさんがメッセンジャーで銭湯に行くか悩んでいると投げていたのですかさず「行こう!」と返信。
部屋を出て玄関にむかうと、週に2回の館内おそうじを終えた元住民が床に這いつくばっていた。
「おつかれだね、お風呂入ろう」
彼女は声なく頷いた。

3人で近所の栄生湯さんへ。
ここはお湯が熱すぎず、なめらか。わたしはこのくらいが好き。
髪をあらい、身体をあらい、湯船にさいしょに浸かったときグワッとくるものがあって、相当疲れているから長いことお湯に入っているとやばいかもと思ったけれど、だんだん慣れてきて結局サウナ2回転決めた。
だいぶ回復した。

夜、ちゃんとお布団の存在を感じ、マットレスとの間に滑り込む。あっというまに眠りについた。


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