見出し画像

ねむれない夜には、よあけまで。

むつかしい本をひらくと途端に眠くなります。
かんたんな本をひらいても眠くなりますが…
このごろ微妙なおとしごろにになってきて、草木も眠る時間にかならず目覚めます。お水を飲んでから、すこし本を読み始めると、空がしらんでくるのです。

夢の中で読んだ本は、不思議に覚えていたりしますが、どこに書いてあるかは謎のまま、脳の中にしまいこみます。そんないいかげんな記憶が、あとになって、思いもよらないときに顔を出すことがあります。読書の不思議は、語りつくせぬ奥深さがありますね。

旅するふるほん屋を始めてから、もう十年以上にもなりますが、書いておきたい不思議な出来事がたくさんおこりました。そのときに書かなかったけれど、ふとした弾みに思い出すこともあります。

きっと、ちかいうちに、筆が止まらなくなる日がやってくるのではないかと思うのは、宝くじが当たる確率に等しいことかもしれません。ということは近日中になにかがおこるのかも(笑)。

紙の神様は、きっとそこにおられるのでしょう。よあけまえの暗い世界は、明るい世界への入り口です。ねむれなくても本があるから大丈夫。
そこに眠る文字をおこすと、ぼくの眠っている脳が歌いだすはずです。リズミカルに朝を迎えましょう。

イメージトレーニングがおわったところで、おやすみなさい。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?