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旅のひとこま

ふしぎと同じような風景に写真機をむけてしまうのです。
ふと呼ばれたようにシャッターを切ってしまいます。
いままでそうして旅をしてきました。呼ばれるように。

なにかを探しながら旅をつづけているのかもしれません。
そのなにかは、なんなんでしょうね。
写真のなかにそのこたえを探してみますが、みつかりません。

じぶんの魂のふかいところに、つながっているような気もします。
じぶんの脳がよろこぶように旅をしているともいえそうです。

ひろい世界のこの場所にいかなければならない理由があったのでしょう。
いまも奈良のここで、こうして旅の記憶をたどりながら、つぎに呼ばれるところからの小さな声をきくために、耳をすませています。

「赤い切符」ができあがるのをまっています。
風がふくのは、いつになるでしょう。


果報は寝て待てといいますね。
さあ、今宵もまた良き夢を♬


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