第百回「大門玉手箱」
空気が冷たくなってきました。ある神無月の一日。ぼくにとっては特別な一日です。きょうは大門玉手箱の日。13年前にはじめて、とうとう百回目になりました。たくさんの人と本を通じて出会うことのできた幸せをかみしめています。始めた時は一度で終えるつもりでした。不思議なご縁をいただきました。
春日大社の若宮さんの摂社である初宮神社の神様に呼び止められてから不思議なことがたくさんおこりました。あれもこれも、あのはじまりの一度がなかったら起こっていなかった奇跡です。大門前の市場にも神様がい