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美大の卒業製作展が面白かった

突然ですが美大って行ったことありますか?先週、縁があって多摩美術大学の卒業製作展に初めて行ってみました。写真をどこまで載せていいのか分からないので(著作権とか)文章だけですが感想を書きます。
ちなみに冒頭の写真は油画の展示室の床です。絵の具が飛び散っていて美大っぽい(笑)。

最寄りの橋本駅からバスに乗り10分くらいで大学の正門前に到着。敷地は広くて山の斜面に建物が点在している感じ。入って右手の絵画北棟に向かいました。
ここでは油画、日本画、版画などが見られます。3階に登って今回お知らせしてくれた学生さんに挨拶し、油画の展示から鑑賞スタート。最初は御本人に作品解説をしてもらいました!ラップの上に絵を描いていて、半分立体のような不思議な絵です。モチーフにしたオダリスクの話や、窓を借景にしたかったこと、時間によって透過具合が変わること…などなど、本人から伺い制作にかける熱量を感じることができました。
見せてもらった作品は二人で一部屋使った展示でしたが、一人で一部屋使うには選考があるそうです。そんな裏話?も聞きつつ、他の部屋も覗きに出かけます。

油画は大きな作品が多くて、迫力があります。仕上げるのも大変だろうな〜。中にはキャンバスから作った力作もありました。作者さんが部屋にいると解説してくれます。近づいて見られるので製作工程を聞いて筆づかいをじっくり見たり、本人が書いた解説を読んだり。2階に降りて日本画へ進みました。

日本画の階でもらったパンフレット。豪華!

作品を見て日本画のイメージがだいぶ変わりました。画材は確かに伝統的な日本画と同じ胡粉などを使っているけれど、描くモチーフで印象が全然違う!現代アートという括りで展示されていても全く違和感がない作品も多数。面白いです。

駆け足で1階の版画へ。こちらも子供の頃に図工で彫ったような白黒の版画のイメージとはだいぶ違う、カラフルだったり繊細な線の作品が多数ありました。シルクスクリーンが多かったように思います(うろ覚え)。写真を使った作品や連作も多いです。
私はフルーツの断面を作品にしたものが気に入りました。私の好きな彦坂木版工房さんの作品を連想させます。ここの版画のパンはとても美味しそうなのです。食べられないけど…。


このあと別棟へ移動しメディア芸術も観てきました。小説の一節を読んで音を聴いたり、匂いを嗅いだりして投票する展示や、箱の中を覗き見る作品、触れるモフモフの作品、部屋の中に入ってお祭りを体感する作品等々、五感を使う展示が沢山ありました。平面よりもっとインタラクティブな鑑賞が体験できるってことでしょうか。

他にもまだまだあって、彫刻・工芸・テキスタイル・環境デザイン・情報デザインと盛り沢山だったのですが、残念ながら時間の都合で見に行けませんでした。でもとても面白かったので、また他の美大の卒展にも行ってみたいです。何より学生さんたちの、みなぎるパワーを感じた一日でした!
それではまた。


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