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汐見稔幸さんのインタビュー

前に感想を書いた『教えから学びへ 教育にとって一番大切なこと』(河出新書、2021年)の著者、汐見稔幸先生のインタビューがほぼ日に連載されていて、楽しみに読んでいました。

汐見先生が監修している番組「アイラブみー」について語りながら、自分を大事にするってどういうことかを考える企画です。

自分の子供たちが、わりと「生まれてきたくなかった」とか簡単に言うところがあり、親としては悲しく感じることがあったので、我が家の子供たちは「アイラブみー」のメインの対象よりはだいぶ年上だけど、番組もこの記事も子供にも見てほしいな…と思いながら読んでいました。

わたし自身は「アイラブみー」を観たことはないのですが、大人が観ても響く内容なんじゃないかと思いました。

汐見先生の話も、子供にとどまらず大人でもへぇ!と思うことばかりです。
たとえばフランス革命のスローガン「自由・平等・友愛」について、日本では「友愛」が広まらなかったため、偏ってしまったそうです。
友愛の概念、汐見先生が日本流に言えば「自由・平等・義理人情」

自由と平等だけでこの世界を説明しようとすると、「しょうがないやつは、なんとかしてやろうよ」みたいなことができる場が、存在できなくなっちゃいます。困った状況に陥ってしまった人を何とかして手伝おう、それが人間として大事なことだ、という教育は、弱くなってきたように思いますね。

「生きてみて、よかったなぁと言ってほしい。」第2回より


なるほど、と実感することばかりです。
やっぱり汐見先生の話は面白いなぁ。

いままでの「教える」とは違う、新しい教育の在り方だなと思います。
子供との対話に行き詰まったときや、自分のやりたいことが見えにくくなったときに読み返したいコンテンツです。

今日はこの辺で。それではまた。


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