「分人」について考え中
た平野啓一郎さんの『私とは何か 「個人」から「分人」へ』を読んでいます。ずっと読みたいと思っていて、メルカリで買いました。
ズバリ一言、面白い!
何よりまず、「分人」というアイデアが魅力的です。素晴らしい発明だよなぁ、と思います。
「個人」ではなく「分人」、たった一人の自分・本当の自分が存在するのではなく、相手によって様々な「分人」があり、その総体が自分だと考えるのが自然と説く平野さん(個人的な意訳です)。
「分人」という言葉を知ったときは、"自分"をどう捉えるのか、"個人"の捉え方の話かと思っていたのですが。
"第2章 分人とは何か" を読んで、ハッとしました。
分人の話はコミュニケーション論なのでした。(気づくの遅い…。)
一緒にいる相手によって自分の接し方が変わる、違う分人になる。
それは相手(人とは限らない)との関係性で生まれるものなのです。なるほど!
ここまで読んで思ったこと。
わたしがnoteを始めたのは、note用の分人を作っているということかもしれない、ということ。
わたしは、今までにない新たな分人を作りたかったのかもしれません。
noteを始めた動機について、そんな視点で捉えるのは新鮮でした。
読むたびに問いが生まれて、とても楽しく読み進めています。分人をアイデアとして知るのも面白いし、小説のように読めるのもすごい。新書なのに小説。二度美味しい本です(笑)。
今日はこのへんで。それではまた。
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