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セラピスト業界、競争から抜け出すアイデア

どうもズルいセラピストです。

ズルいと表現すると、それをネタにアンチが湧くようなので、一応ラテラルシンキングの比喩表現として用いてるだけです。出来ればサラッとスルーして頂ければ助かります。

最近は自作でHP、LPを作ろうとする流れが出てきてるようで、結構質問などをいただく機会が増えてきました。

個別にイチからお話しするのはちょっと大変なので、今回は1人、小規模治療院の立ち位置や考え方について、僕の考え方をシェアしていきたいと思います。

僕は1人治療院で体操や整体のようなことをして食べてますが、開業してから自分の不安を一つ一つ解決するため様々なことを試し、整理整頓することで、哲学といった大それたものではありませんが、独自の世界観や価値観をもてるようになってきました。

もしかしたら僕の考え方を知って頂くと、伸び悩んでる方はそれが前に進むキッカケになるかもしれません。

そんな訳で、

ひとまずこれを読んでからご相談などを頂くと割と要点が絞られたところからスタートできるんじゃないかと思いまとめることにしました。


このnoteの全体を通して言えることは「効率化」かと思います。

1人または小規模治療院は、とにかくロスを少なくすることが大切です。

お金的なコストに注目するよりも、時間的なコストに集中することがストレスを減らし、ゆとりのある運営に繋がってきます。

集客の話で言うと、それはいかにミスマッチを減らすかということになります。

よくあるLP、HPは、

あらゆる症状に対して網羅的に網を張り、

見込み客の悩みについての話もソコソコに、

動画での顧客インタビュー
顧客とツーショットでピース
有名人のクチコミ
同業や医師の推薦
BeforeAfter

と言った内容で矢継ぎ早に攻めたて、問い合わせや予約につなげる。

大手、複数店舗を抱える店なんかは、ほぼほぼこの方法でしょうね。取りあえず集客をするには、お決まりの型になってきてますから個人でも外注をすると似たような感じになると思います。

ヒトは自分の意思で何かを決められるのは全体の5%で、残りの95%は、その5%の判断に従うと言われてます。そのため同調効果の恩恵は絶大です。

基本的に、多くの方が「いいね」と言ってるものには乗っかるのです。

ですが、

この方法で上手くいかせようと思ったら、方法は2つしかありません。

こちらの商品売り込むか
要望に網羅的に対応するか

後者はかなり難易度が高いです。どんな症状、悩みの方が来るか分からないのであらゆることを想定して準備しなくてはなりません。

時には命に関わるものから、大怪我、長期慢性化したもの、医学で解決出来なかったもの。膨大な知識の量とそれに対応する方法を身につける必要があります。これが出来る人は本当に稀有な存在です。

よって、

同調効果を利用した集客マーケティングの多くは、基本的に「売り込み」になるわけです。

とりあえず店舗に数を集めて、それから売り込み、買ってくれる人が残る。

ということで成り立ってく訳ですね。

これが多くのミスマッチを生み出しますが、他に方法がありませんから仕方ありません。多くの雇用を抱えてると、とにかく売り上げを上げないわけにはいきませんからね。


どのようなセラピストを目指すかは人それぞれ。

網羅的なスペシャリストになれる人は目指せば良いと思いますし。
金儲けと割り切るなら売り込みに徹しても良いと思います。

僕はそのどちらも出来ないので、他の方法を選択した次第です。

特に難しいことはありませんが、ある程度、諦めと割り切りが必要です。もし、ご興味があればこの後もお付き合い頂ければと思います。

このnoteは、1人、小規模治療院を運営してる方、自分でこれから始めようとしてる方、組織から抜けたいと思ってる方。そんな方の役に立てばということで書いていきます。自分の居場所を見つけたり、自己実現のためのヒントになれば幸いです。一般論や既存のセオリーは何も考えてません。あくまで僕の考え方です。何か参考になれば幸いですが、単に面白おかしく読んで頂くだけでも良いと思いますので、どうぞご検討下さい。

8記事目、厚く御礼申し上げます

過去のnoteに僕がどんな運営を行なっているからは記してきましたが、改めてご紹介します。

現状、このような店舗運営を行なっています。

電話は留守電対応
急患・飛び込み不可
客任せの予約でリピート
予約以外は休み時間か休診
前日事前予約のみの完全予約制
数万円の商品が自然と売れる物販
予約問い合わせWEB・LINEで完結
キャンセルポリシーによるペナルティ
売り込みなしで繰り返し売れる回数券

色々試行錯誤を繰り返して、今のところこれだったら続けていけるだろうという運営スタイルを形にすることが出来ています。

売り上げの最大化を諦め、そのリソースを自己投資とキャリア形成に回しているので、このような一見お客側に不利な条件ばかりで運営していますが、これでもお客からのクレームは無いですし、皆さん繰り返しチケットを購入頂き、ご自分のペースで無理なく継続されています。

僕の場合、地域ビジネスというよりは、商圏を広くとって、自分の提供するものに対してしっかりマッチした人だけを集めていますので、基本的に、ターゲットを絞り込んで集客をする場合は商圏を広く取る必要があります。

地域を限定すると母数が集まりませんので、商圏は店舗を中心にだいたい30〜50km圏内(広告配信地域)で、移動時間にして車や電車で1時間半位を目安に考えています。

ただ、こう言った遠方からの集客は、現状のコロナ禍のように移動を制限されてしまうと、その影響を強く受けますので割と不利な状況になります。もちろん価格を下げて初回オファーを出せば新規数は増やせますが、現状は特に不満はないので、コロナ終息、その時を待っています。

その分、今は時間的な余裕があるので、色々考えたり、こうやってnoteを書いたりしてます。1年以上Twitterで発信を続けてきて、こういった運営にも興味がある方がそこそこ増えてきているように感じます。

お陰様でnoteも今回で8記事目。

皆さま、毎度お付き合い頂き本当にありがとうございます。

毎回1万字以上のボリュームで書いてきてるので、似た内容もあるかもしれませんが、今回はこの運営スタイルを支えてくれるLPやチラシの考え方やアイデアなどに少し触れて行きたいと思います。

自分のLPやHP、チラシを作るとき、誰かの相談に乗った時などはこんな感じの観点で見ていますよというところです。

LPとは
Landing Page(ランディングページ )の略で、広告や検索結果から最初に「こんにちは」するページです。ワンカラムで縦長なのが特徴で、商品、サービスの説明から申し込みまでを1ページで完結させるような形態が一般的です。

一方、HP(ホームページ)は情報の閲覧や取得を目的するところが主な違いです。

LPやチラシの目的

一般的にLPやチラシの目的は「見込み客に行動を促すこと」だと思います。

ただ、治療院ビジネスというものの性質上、一度LP、HPを訪問してそのまま予約をすることはほぼ無いと思っています。最低でもいくつか見て回って、比較検討しますよね。

基本的には「認知→興味→検討→行動」で、その最初の接点としてLPやチラシがある訳ですが、実際に行動に至るまでにはひとつひとつこのフェーズをこなしていかなくてはなりません。

行動に至るまでのスピード感は見込み客の状況や状態の影響を受けるので、突発的なトラブルに困った時や、店舗をオープンして間もない時は興味が非常に高い状態で反応が良いですし、強気のオファー(取引条件)などによっても行動に至る決断を早めることもできます。

ちなみに上述した僕の店のような周辺価値を無視して基本価値に全振りしたような店は、間口が狭く、予約の決断を先延ばしにされる傾向があるのが当然で、もちろんその場で予約しようとはまずなりません。

そこで僕自身が広告、広報活動で大切にしてるのは、

見込み客の記憶に残ること

これを最も重要視しています。

広告を打ってLPにアクセスを集め、一部の人に強烈なインパクトを残すことができればそれでOKと考えています。その中から時間と距離を超えて実際に来られる方は、すでにファン化しており、結果的に多くのLTVをもたらしてくれます。

※LTV:顧客生涯価値
ある一人の顧客が生涯にわたって企業にもたらした価値の合計。人生だと測定出来ないので、一定期間で区切って算出することが多い。

ただ、先ほど述べた通りそれにハマる人が地域に多くはいませんから、必然的に商圏を広げる必要が出てきます。

これは僕の店のGoogle広告の簡易データです。

直近2020/12/28〜2021/6/4で、今年に入ってからおよそ半年程度です。

スクリーンショット 2021-06-05 11.54.15

広い商圏をカバーするためには多くの広告費が必要になってきますが、弱小一人治療院にそこまで大きな予算は組めません。

月の広告予算は6万〜7.5万です。つまり、限られた予算の中で広告をたくさん打つにはクリック単価(1回のクリックでかかる金額)を下げる必要があります。現状は1クリック20円以下で運用出来ています。(今は方針を切り替えています。)

これを単純に高い安いと論じることは出来ませんが、僕自身はこの方法を確立出来たことで自分のマーケティングをコントロールできるようになりました。

google広告は上限クリック単価を設定して、オークション形式で自動入札によって広告が配信されます。さまざまな条件によってクリック単価が変わってきますが、広告文やキーワードの設定などももちろん大切ではありますが、最も重要なのがLPの質です。

広告からLPに飛んだ人の行動によってキーワードごとの品質スコアが改善できればクリック単価は下げることができます。ここでは質を高めるポイントをお伝えしていきますが、あくまで一例で僕の考えになります。

一応結果は出ていますので、このnoteを読み終えた後に再度確認してみると良いかもしれません。

LPやチラシの先にいるのは人間ですから、自分の店舗や取り組みをより魅力的に伝えることで見込み客にインパクトを与え、実際に来院する時には、すでにファン化している状態にしたいところです。

その辺りのアイデアも少しかいつまんでお伝えできたらと思います。

コンセプトを絞り明確にする

これは〇〇専門と名乗ることでもなければ、〇〇特化とアピールすることでもないです。

「私は〇〇です」と言った、自称ではダメなのです。

専門性を売り込みたいのならば、読み手の頭の中、思考の中に飛び込んで印象をコントロールしなければなりません。

例えば、
切り口として「肩こり」から入りたいのであれば、最もやらなくてはならないことは「肩こりに詳しい人」と言うことを印象付けることです。

「この人、肩こりめっちゃ詳しそうだな。」

そんな印象を与えることが大切です。

最近は、ウィンザー効果を利用して権威性を高めて訴求をするのがトレンドですよね。「人がいいねと言ってるものは良いだろう」という心理効果ですが、確かに効果はありますが多くのところがそれに頼り切っているため、差別化にはならなくなってきてると思います。

僕が提案するのは右にならえでその他大勢を真似ることではありません。確かに少しは心理効果を利用しますが、基本的には正攻法でLP、HPから価値提供を始めていきます。

繰り返しになりますが、

実際に来店する前にファンになってもらう

そのくらいの気持ちでコンセプトを作っていきます。

コンセプトを作り込む際に僕がよくお伝えするのは、

情報の一貫性(言うことを変えない)
情報の統一性(まとまりを持たせる)
情報の整合性(矛盾がないこと)

基本的にこの3つを盛り込んで、スッと理解してもらうことが重要だと考えています。SEO、MEO、広告の品質スコアにおいても、GoogleはWEB上の情報を全て関連付けて動いてますので、当然ネット上にある情報が統一されているだけで非常に有利に働きます。

多くの方が、ついつい欲張って「アレもコレも出来ますよ」とアピールしがちです。たとえ網羅的に対応できるセラピストだったとしても、そこはグッと堪えましょう。

全体の構成ポイントは、

寄り道しないで真っ直ぐ本題に入り、解決策を提示し、行動(予約や電話)などを促すことです。

回りくどい挨拶など誰も聞きたくないですし、自分が何師(士)ですとか、〇〇という手技をやってますとか、〇〇がコンセプトですとか、コロナ対策やってますとか、当院の特徴は〜とか、◯店舗展開してますとか。

間違ってもこんなことをヘッドラインやリード(書き出し)などの冒頭で、読み手の集中力を途切らせるようなことを書いてはいけません。見込み客はそんなことに興味ありませんので「どうぞ離脱して下さい」って言ってるようなものです。

例えばですが、
肩こりでLPなどを作るとしたらこんな内容になるかと思います。

まぁ肩こりに限らず、大まかにはこのようなことを考えブロックにして、レスポンスに合わせてブロックを組み替えたり足したり引いたりしていきます。

約束できることや出来ること
全体的な概要イメージの説明
得られるベネフィット(メリット)
当てはまりそうな症状や悩み(ブレット-箇条書き)
肩こりのメカニズム(図解など)
体験談やお客の声
応急処置や予防(セルフケア)などのコンテンツ
一般常識とは違うアイデア
アイデアの証明、根拠
よくある質問(来院の障壁になりそうなもの)
自己紹介プロフィール(経験や実績)
自分の施術を受けるべき理由
体験を促す魅力的なオファー

簡単にはこんなところでしょうか。

LPなどを作る時はそれぞれの見出しに合わせたブロックを作っていきます。

一つのブロックに与える仕事を明確に分けていくことがメリハリの効いたLPやチラシに繋がっていきますので、ブロックは「欲張らずにシンプル簡潔に、他の要素を混ぜない」これを意識します。

ブロックで考えていくのは、組み替えに自由度があるからというのもあります。機能するLPが作れても、そのあとは放置で上手くいき続けることはあまり無いので、反応を見ながら適宜組み替えを行なっていく必要があります。

僕の場合、反応はコンバージョンではなくて、より長く興味を持って引き込めてるかが重要と考えてますので、閲覧時間を元にLPを評価します。ページ閲覧時間の目安は4分前後。それ以上なら尚良し。

読み手と言うものは基本的に注意散漫で集中力がありません。

そのため一般的なブログ記事と違ってLPは閲覧時間を維持しずらい傾向にありますが、上記の時間があれば上出来だと思います。

LPは最終的にクロージングで行動を促しますが、これはすぐに反応してくれるとは限りません。基本的には、即時予約にあまりこだわる必要はなくて、どちらかと言うとよく読み込んでから再訪問して予約を取って頂く方が有効な関係を築き易い傾向があります。

ただ、即時予約にこだわる必要は無いですが、行動の呼びかけが無いことには行動してくれませんので、この要素はしっかりと盛り込みましょう。


入口となる広告を見直すときにはLPのブロックも見直します。

広告をクリックしてきた人を違和感なく引き込めるようにする必要がありますからね。入口が変われば流れも変わるということですね。

SEO(検索順位)を意識にするのも大切ですが、LPの場合は人間の感情を揺さぶることに注目した方が結果に繋がりやすくなります。

SEO的には多少不利なライティングであったとしても、コンセプトとキーワードがシンプルに統一感があってまとまっていれば検索順位は自然と上がってきます。

なので、SEOライティングは多少考慮はしますが、どちらかと言うと読みやすさ、読んだ印象、スッと理解できるか。そんなところを考えた方が良いと思います。

閲覧時間が伸びれば、それだけで有益なコンテンツ、必要とされているコンテンツとして評価を受けやすくもなってきますので、Google広告の品質スコアも上がりクリック単価も下がりますし、GoogleコアアルゴリズムアップデートによるSEO順位変動にも結果的に強くなります。


ターゲットを欲張らない

僕の場合ターゲットの絞り方はアバウトです。

年齢、性別、職業、スポーツなどはどうでもよくて、重要なのは「悩み、不安」が共通な人に対してアピールを行ってきます。

悩みは共通。その中で「リテラシー、属性」を意識します。

つまり、記事に対しての理解力ですね。

記事全体の構成として、

「リテラシーが低い方でも理解でき、リテラシーが高い方でも納得できる」

こんな感じが理想です。

リテラシーが低い方にはシンプルで分かりやすい図解や動画などを使って理解してもらい、リテラシーが高い方には意外性のある事実などを交えてユニークな視点を持ってもらう。

リテラシーリテラシー言ってますが、これは人の人格を指して差別している訳ではなく、興味を持って活性してる状態かどうかってところだと思っています。

興味と欲求が高い人は、情報を知りたくて飢えてますからね。よく読んでくれます。逆にそこまででもない方はやはり注意力散漫ですから、読み飛ばす傾向があり、話が飛躍した感じになり理解できません。

つまり、

悩みや不安に対してテーマは一つに絞るが、どんな状態の人が読んでも納得できる。

それが良いLPの条件だと思っています。

LPやHPを外注で業者などに依頼すると大概は型を使って制作されると思います。100万円くらいかけてようやくカスタマイズに対応するようなイメージですね。

業者ですからね。ある程度結果を示さないといけませんから、楽に反応を取りにいくためB層マーケティングを行うのが主流だと思います。

B層マーケティングとは、郵政民営化時の広報手法を模したやり方です。

B層マーケティング
「具体的なことはよくわからないが、小泉首相のキャラクターを支持する層」を利用した方法。言い方悪くすると、自分の判断よりも大多数や影響力が大きい人の判断に従う層で、昨今のインフルエンサーマーケティングと同じようなものですね。

冒頭でお話ししたように、

世の中は5%の人があらゆることを決め、残りの95%の人は、5%の人の決定に従うとされています。それくらい人は自分の事ですら自分の判断で決められません。誰かに決めて欲しいとすら思っています。

ウィンザー効果てんこ盛りのLP。決してこれが悪いとか言うわけではありません。

ただ、物事には向き不向きがあるので、確かに数を集めることにおいては良いかもしれませんが、当然集まった中には「招かざる客」も混ざってきます。

招かざる客。つまりが質の低いとされる方々は、モラルやマナーに欠けストレスの種になります。ワガママかつ要求しがちでオペレーションが煩雑になり、約束も守ってくれないことだってあります。

1人治療院、小規模治療院は効率化が肝です。極力ミスマッチを減らし、関係性を築けた顧客に対してエネルギーを集中した方が遥かに有意義と考えてます。

そのため、チラシを受け取った瞬間、広告やタイトルクリックした次の瞬間、「こんにちは」から関係を築き、より深めていくことが大切です。

「自分の頭で考え、決断し、行動する」

本来そんな方に来てもらいたいですよね。それでこそスムースに信頼関係を構築することができ、シンプルにお金とサービスの価値交換が出来るってものです。


あらゆる場面の選択肢を絞る

個人的には「一つのお店に一つのメニュー」が明確にコンセプトが伝わると思ってます。

複数必要な場合でも出来れば1つか2つ。多くても3つまでだと思います。もし分ける場合は、全く性質が異なるメニューがある場合ですね。

セラピストなら通常、アプローチは複数あると思いますが、LPにはなるべく他の要素を混ぜたくありませんので、目的やテーマに沿ったもの以外は省いて他のページにまとめた方が良いと思います。

LP上ではメインコンセプトに近いアプローチやメニューに絞っていく方が集中力が維持しやすいためです。

例えば最初から慢性腰痛に対してずっとアピールしてきてるのに、突然、美容鍼の話が入ってきたら「ん?」ってなりますよね?これは極端ですが、関連しない要素は記事としても入れたくないですし、リンクなども入れたくありません。

一貫性を持って主張していればそれを求めてきますので、実際に来院された時において、こちらの提供するものとお客が求めてるものとのミスマッチが起きづらく、オペレーションの効率化にも繋がります。

イメージ通りの結果が得られれば、自然体でこなしているだけで自然とリピートに繋がっていきますしね。

それと僕の場合は、集客数を削ってでもミスマッチを減らしたいので、人によってはネガティブに映るであろう情報も含めてHP内では開示しています。

チケット制であること
継続が必要であること
回数券が5万円であること
積極的に運動をしていくこと
電話は留守電対応であること
メニューは1つで短いか長いか
ネットでのやりとりであること
初回はあくまで体験であること
治療や治ると言う考えでないこと

集客には不利な情報かもしれませんが、先に知らせることで実際に来る時にはある程度腹を決めて来られます。対面した時には、とにかく選択の余地を省き、迷わないようにしていくことが大切だと考えています。

それしか選択肢がないならそれを選ぶ他に無いので、お客はサービス内容や結果にフォーカスできます。

必要以上にお客・患者の要望に応えようとしたり、良かれと思って手を尽くそうとするほどにあれやこれやと複雑になっていきます。メニューや料金、会計手段などバリエーションは増え、施術とは関係のない余計な説明のやりとりをしなくてはなりません。

「選択はストレスになる」と言うことを肝に銘じましょう。

「選択や決断」は、お客や患者に不必要な痛みを感じさせますので、極力シンプルに選択の余地を省いていくことが実は価値提供に繋がります。

顧客には特別感を演出する

最近は、集客などで動画コンテンツを頑張って作ってるのを見かけます。YouTubeでの発信も皆さん頑張ってます。

ですが、

僕はどちらかと言うと、顧客専用のコンテンツとしてオウンドメディア(自社メディア)の方に力を注いだ方が良いと思っています。出来れば既存の外注コンテンツなどではなくて、自分で作っていくことで顧客との強固な関係を築くことができます。

集客依存を脱却するには、一度来られた方との関係を強固に継続していくことが何よりも重要です。

一旦来られなくなったり、間隔が空いていてもこういったメディアがあると、少なくともサイトには再訪問してくれますので、顧客の記憶に残り続けることができます。

構築のコツとしては、コンテンツは自分の提供するサービスと近いものから始めると、親和性が高く、よく見てもらえます。それとHPに繰り返し長く滞在してもらえるのは、サイトの評価向上にもつながります。

コンテンツの内容としては、

体操
セルフケア
セルフマッサージ
セルフストレッチ
セルフテーピング
セルフトレーニング
急なトラブルの応急処置
施術内では伝えきれないこと
家族や身近な人に行う方法
もしもの時のアドバイス

実際に施術中に伝えるアドバイスや自分でやる方法などの復習のような感じが良いと思います。繰り返し何度も見てもらえますので。

もちろんこういったものは外に出せば集客につながるかもしれませんが、超長期間のリピートでLTVを保つことを主体に考えていく場合には、集客よりも顧客満足を優先すべきです。

僕の場合は、パスワードをかけた専用ページでまとめてあります。顧客だからこそ見れるコンテンツを充実させて「大切にしてますよ」と言うのを形として表していくことで特別感を演出していきます。

実際オウンドメディアがあると相当便利です。施術時間内のセルフケアなどの説明を簡略化したり、身近な人に見てもらって紹介にも繋がったり。一部の動画を解放して、集客や問い合わせを受けた時の資料として見せてあげたり、活用方法が幅広いです。

ちなみに僕はYouTubeを使っていません。vimeoを使っています。

vimeoはYouTubeと違って、細かくプライバシー設定をすることが出来ますので、HPのパスワードがかかっているページのドメインのみの限定公開にすることが出来ます。

これなら「動画はちょっと嫌なだなぁ」と思う人でも、顔と素性を知ってる顧客にしか見られないと思えば「やってみようかな」と思う人もいるかと思います。

コンテンツのクオリティによっては、サブスクにしてそれだけで収益を得られるようなものにも出来るかもしれませんので、動画が得意な方はチャレンジするのもありですね!

さいごに

一人、小規模治療院の場合、間口を広げることよりも根強いファンを作ることの方が重要だと考えています。相談を受ける時は基本的にそのようなお話をさせて頂きます。

症状や疾患にフォーカスするよりも、その根っこにあるもっと本質的なことに目線をもっていく方が価値としては遥かに高くなりますし、場当たり的な対応をしなくなりブレずに地に足がついた運営が出来るようになります。

痛みや症状などは分かりやすいので集客が簡単ですが、当然ですが、患者の取り合いになりますので自分がいかに優れてるかのアピール合戦になる訳です。

これが一番最初に挙げた、

動画での顧客インタビュー
顧客とツーショットでピース
有名人のクチコミ
同業や医師の推薦
BeforeAfter

中身がなく、こういうのをばっかりを「これでもか!」と並べたLPやチラシですね。

あまり同業のリサーチはしないのですが、時々見かけることがあると、ちょっとでもよく見せようとして体裁を忘れ、露骨になっていくのを見ていて「なんだかなぁ」と思います。ちょっと品がないなと。

結果皆んな同じになると、選ぶ基準は価格を打ち出したオファーになる訳で、結局は競争からは抜け出せません。安くお客を呼んで、高額商品を売るか、継続課金を売るか。そんなのが大手を中心に一部の儲かってる人のトレンドかと思います。

「とりあえず儲かれば良い」って感じで、上手くいってるようなものを真似がちになりますが、そんなことをしてると「お金」と「人」の資源が豊富にある大手の方が当然有利で、それに付き合ってるとどんどん疲弊していきます。

それでもヒトは楽に簡単に上手くいく方法を探してしまいます。だからこそコンサルビジネスが流行っていて、Facebook広告なんかそればっかりですよね。

コンサル側とすれば1対マスでコンサルする訳ですから、その人その人に合わせた提案、改善なんて難しいと思うんですよね。一人にそれほど時間なんて割いてるわけにもいきませんし。それにパターンなんて限られてきますし、そのコンサルを受けた人達でもまた競争。もう大変です。

最終的には、自分で考え、行動し、試行錯誤するしか無い訳で、少なくともこのnoteを読んで頂いてる方はそうだと思ってます。自己実現のヒントを探している人がほとんどですよね。

うまくいってない時ほど視野狭窄に陥り、「儲かってる人が言うことが正しい。」「それしか方法がない。」ってなりがちです。

でも、実際僕は過去のnoteにも書いてきてることを含めて、一般常識やセオリーを完全に無視しています。世の中的にはうまくいかないってことを正面切ってやっております。それでも売り上げはありますし、時間的なゆとりを持って仕事も生活もこなしています。

時流に合わせトレンドは変わりますが、そう言った業界の流れに左右され続けるのは多くの方が望むところではないと思います。これだけ同業が沢山いる訳ですから、何でもかんでもやろうとする必要は無いと思います。

自分の役割と立ち位置を確立出来れば、発信内容はシンプルに明確で強いインパクトを与えることが出来ると思います。そうなるとグループ治療院とか、地域の同業とかに対して友好的な感情をもてるようになります。

余裕を持って業界全体を俯瞰して見ることができるので、すごく気が楽になってくると思いますよ。

このnoteの終点はよく分かりませんが、ほとんどの方が経済的にも時間的にも自由になり、ストレスを減らしたいと思ってるはずですので、少しでもそういった方の参考になっていれば幸いです。

今回も最後までお付き合い頂きありがとうございました。また次回お会い致しましょう。それでは失礼致します。


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