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日常小説:完全同時並列高速思考世界vol.9「3次元行列思考」編

今回はパワーワード全開です。
3次元行列思考という名の思考です。
今回お持ち帰りいただけるのは、「思考法」です。
といっても全て今は妄想の産物ですので、この思考法にインスピレーションを受けて、自分なりの思考法を考えていただけると嬉しいです。
それでは今回の話です。

友達Aは受験の調子を聞きがてら、私の家に遊びにきた。
A「あの無口な弟君に会えるなんて久しぶりー」
私は弟の話をあまりしない。
そのせいか私ですら弟が何をしているのかよく知らない。
私はAがニコニコしているのをみながら
私「弟ってパターン認識能力がヤバいんだよね」
とつぶやいた。
Aはそれを聞き逃さずにすぐに聞き返してきた。
A「弟君もパターン認識スゴイの?」
その返答の速さから、Aがどれだけ興味を持っているのかがうかがい知れた。
私「私はパターン認識はスゴクないよ」と返した。

私の家につき私の部屋に入ってしばらく遊んでいた。
遊んでいたのはいいが、終始Aは
A「弟君はどこ?弟君に会いたい!」
と言っていたので、しょうがなく私は弟を部屋に呼んだ。
私「こちらが弟です」
弟はペコリとおじぎをして、何か用ですか?としぐさで言った。
Aはそれをみて弟に対して、取り調べをしはじめた。
A「君は聞いたところによるとパターン認識能力が高いらしいね?それはなぜ高いのかわかっているのかい?」
それに対して、弟は無口のまま私に助けを求める顔をしていたので、ため息をついたあと

私「弟は特化思考らしいの」
Aは意味のわからない単語だったらしく、ポカンとしていた。
私はポカンとしていたAにさらに説明を付け加えた。
私「特化思考っていうのは、思考の一部の機能に特化している思考スタイルってこと。弟は思考のパターン化などに特化してしまっているの。そんで普通思考って他者とも共有できるような言葉で出てくるけど、弟は言葉を捨てていて、他者とのコミュニケーション能力が壊滅的な代わりにパターン化などの能力が高くなっているの」
Aは初めて聞いた言葉の性質を理解して、弟が無口なことが腑に落ちたようだった。


説明
この特化思考はTwitterでついついつぶやいてしまったことだが、思考は一種の他者とのコミュニケーションを前提に作られている節がある。これはそもそも他者とのコミュニケーションを内在化させた結果が思考であるという点からも思考とコミュニケーションは強固に結びついていることが見受けられる。だがしかし、、もし仮にこのコミュニケーションと縁を切れれば、、かなり自由度が増した思考が可能だと考えている。それが特化思考だ。


説明追記
これもTwitterでつぶやいてしまったことで、〇〇シンキングと称されるもののほとんどが、思考の一部の機能を強調しているものが多いことに気づいた。このことから考えると新しい〇〇シンキングを作り出そうと思ったら、思考の一部の機能を拡張すればいいことになり、結構この捉え方をすると簡単に〇〇シンキングを作れると思う。


Aは弟にさらに取り調べをしていた。
A「弟君もパラレル思考できるの?パラレル思考を超えるには何をしたらいいと思う?」
弟は一つ目の問いには首を横に振り、次の問いには無言だった。
私がそこに割って入って
私「弟がそんなことわかるわけないじゃん!」
Aは弟から私に目を移し
A「さっすがにパラレル思考を超える思考なんてないかー(笑)」
と笑っていた。
私はいやありますが??という顔でいたら、Aはまだあんの?ていう顔で返してきた。
私「パラレル思考を超えるパラレル思考。。そうそれは3次元行列思考だよ!」
Aはどこまで極める気なんだコイツという感じであっけにとられていた。
私「場合分け思考の最高峰だと思っている。これをできるようになるのがパラレル思考の次の形態」


説明
3次元行列思考とは要素を取り出してきて最初の行と列にそれを配置し、各行列マスでその要素の組合せでできる全ての組合せを考える思考方法です。当然パラレル思考ができるという前提でこの思考法は進んでいきます。ただしより整理された形で思考を進めることができる可能性を秘めています。ちなみにこれを書いた現在の状態ではパラレル思考さえ完全にできているとは言えない状態ですので、さらに上級のこの方法は完全に妄想ということになりますのであしからず。


今回持って帰れそうなアイデアは「特化思考」と「三次元行列思考」です。
特化思考は説明した通り、思考内容を人に伝えるってことを考えなければ、もっと思考の仕方を拡張できるよね?というアイデアからの産物です。
行列思考は実はネット上ですでに名前だけ出回っています。ただし私(著者)が考える行列思考は、2×2の行列マスにモノのイメージが各々入っていて、もう一つの2×2の行列マスの各々に異なる動作が入っている状態があるとします。これをモノの詰まった行列マスと動作の詰まった行列マスをそれぞれ合わせることで、それぞれ一個一個のマスでモノのイメージが動作しているイメージになるというものです。
今回はここまでです。
とりあえずパラレル思考ができないかできるかハッキリしないとこんな方法はできないかもです。

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