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2024年2月5日

月曜日の朝8時
愛猫のラッキーが腕の中で息を引き取った。
22歳だった。

数日前から動けなくなり、食欲も落ち、ほとんど眠っていたラッキー。
それでもおトイレだけはしたいと微かに動いたりして意思表示をした。
2月4日はほとんど食べることもできず、口を開けて呼吸だけしている状態だった。
その夜は一緒に眠れる最後のチャンスだと思い、同じベッドで腕枕をしてあげて数時間眠った。
5日のAM6時頃目が覚めた時、ラッキーはまだゆっくりと静かに息をしていた。
だが1時間後から呼吸が早くなり、少し苦しそうにしはじめた。
私はラッキーを抱き上げて膝の上で優しく彼を撫で続けた。
「もうがんばらなくていいよ」
私は少し苦しそうな息をするラッキーにそう言った。
彼は私達に迷惑や心配をかけないように、最期まで本当に強かった。
私のその声を聞いてすぐ、ラッキーは「にゃ」と返事をしてくれた。
そしてそのまま僅かに痙攣して、彼は虹の橋を渡った。

22年間、ラッキーは私達と一緒にいてくれた。
私が実家で飼っていたボッチ犬の唯一の友達になってくれたラッキー。
その犬を看取ってくれてから、ラッキーは家族の犬猫をみんな看取ってくれた。
そしてハワイにまで高齢なのに一緒に来てくれて、2年以上も一緒に私達を見守ってくれた。
介護らしいこともほとんど無く、最期も私と夫2人がいる時にしてくれた。
絶対に看取ると決めていた私の気持ちもわかっていたであろう。
誰かと一緒に寝るのが大好きだったラッキー。
最後はちゃんと一緒に眠ってくれた。
本当に強くて、優しくて、面白くて、かわいくて、幸運に恵まれていたラッキー。
我が家の守護神だったと、今は本当にそう思ってる。

たぶん、自分がいなくなってももう大丈夫だからと虹に橋を渡ったのだと思うけど・・・全然ダメだよ、ラッキー。
君がいなくなってから夫は救急車に乗り、医療ヘリに運ばれ別の島の病院に入院し手術まですることになったよ。
それから車が急にエンジンかからなくなり、10日以上身動きが取れなくなったよ。
今は夫もちゃんと働けるまで回復したし、車も直って動いているけど。
でもラッキーがいないとこんなだよ。

だからそろそろ帰っておいで。
もう一度、私達の大事なかわいい猫神様になって戻っておいで。
これからまた20年以上、一緒に暮らそう?

子猫の時に車の事故で生死の境をさまよったラッキー。
3mの高さから落下し危うく首の骨を折る状態だったけど、ちょうどそこにいた犬がクッションになって一命をとりとめたラッキー。
君はその名の通り、ラッキーな子だったんだよ。
その強運を持って、また帰っておいで。
私は、君が戻ってくるのを本当に待ってるよ。


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