説明するには「納得度」が人に求められるが行動して始めて納得してもらうこともある

ガッテン!ガッテン!ガッテン!

人に説明する機会があるとする。伝えたい理由としては、今やろうとしていることを共有したり経営方針を伝えたり、新しいプロジェクトを遂行するためにお金や人を集めたりといったプレゼンをする機会があるだろう。

その内容が具体的であればあるほど伝わりやすい。しかし、ビジョンや方針といった抽象的なものを扱えば扱うほど伝えることが難しくなる。そして、そういった抽象的なものほど伝えなければいけないケースが多い。

絵にすればいいのか。論理的な話をすればいいのか。熱意を伝えればいいのか。そのどれが正しいかはともかく、何をしてもわかってもらえないとなれば合点がいかないとなる。

② 事情をよく理解すること。納得。がてん。 「 -がいく」

説明するには納得してもらうための方法を模索する旅にまず出なければいけないということだ。

納得してもらえないと話が次に進まない

理解とは違う。納得だ。話を理解してもらったからといって、納得してもらえるとは限らない。話はわかった。で、それがどういったメリットがあるのだ?といった視点は常にありえるだろう。

納得してもらえないと行動してもらえない。行動してもらうための説明だ。その説明に説得力があるかないかというよりは、その話を聞いた側が納得するかどうかに全てがかかっている。

人に行動を移してもらうためには、話をする前に準備が必要だ。

それすなわち「腹落ち」のために

国民性や組織によるのだろうが、ネゴというネゴシエーションを先に済ませることで話を円滑にする方法や、合理性を前提とした決定をすると決めた組織なら、その前提で説明をすればよいのだろう。論理的な判断が前提な局面で曖昧な会話で押し通すことができるとは思えない。

とにかくそのチームなり組織なりの前提条件次第となる。この前提条件を元に説明なることをしなければわかってもらえないし、わかってもらっても納得してもらえないとなる。合点がいかない。

何かしらの準備が必要ということは間違いのだが、さて、どうすればよいのだろうか。

人間関係を前提にコンテクストを整える

何を言っているのわからない?となるのは、そもそも前提が整ってないからで、コンテクストをまずは揃える必要があるだろう。

わかりづらい横文字のビジネス用語や省略表記も相手がわかるのであれば使えばいい。日本だと特に言わなくてもわかってるというコンテクストになりがちなところで納得度を求がちなので(言わなくてもわかるよねのやつ)、表に見える読める情報を用意してコンテクストは整理しておいたほうがよいのだろう。それが準備であり前提となると見ている。

日本だと、という例がわかりやすいと思うが国によって国民性としてすでに前提が違うということは知っておいた方がよく、こちらの書籍がよくまとまっていて参考になる。

何を常識に何を前提にしているかは暗黙になりがちだということがよくわかるし、知っておいた方が人に説明するという態度におけるややこしさが見えてくるはずだ。

そのような準備ができてはじめて、次は説明する人がどれだけストーリーを語れるかというわかりやすさが求められているように思う。ここまでは、体験談に近い経験則からの視点で語ってみた。ただ、できれば理論の視点を取り入れたいところだ。

センスメイキングを取り入れてみる

理論となると、不確実性を前提とした状況化の組織への説明の仕方として有効と思われるセンスメイキングから学んでみたいところだ。ストーリーの重要性を論じた考えという認識である。

人間が経験から意味を与える過程を言う
日本語に訳すと「意味付け・納得」となります。

抽象度の高いもの(ビジョン・目指すべき方針など)であればあるほど、経営トップ層に求められる力なのだろうと紹介した記事より感じる。なお、Wikipediaの説明だけではピンとこないのでワイクのセンスメーキングの本自体は読んでみたいところだ。

ただこの本。東京大学経済学部の学部ゼミの講義で使われた話を参考にすると複雑に読み取れる内容の様子。センスメイキングの意味自体は

この本でいう「センスメーキング」とは、文字通り、意味が分かり、訳が分かることである

と見る事ができるそうだ。

書評となるゼミの要約の数々は読み応えがあるので本書とあわせて考えを参考にしたい。

行動が説得力を持つという結果論のような未来予測

説明して納得してもらえない場合は行動するしかない。

いっしょに行動して示して、その行動でもってあとで納得するとうい状態も必要なのだろう。そのケースもありえることから説明だけでは納得度を与えるには足りないとなる。

これを結果論してとらえることもできるが、未来を予測したストーリーであると後付けのように説明することもできるはずだ。これも、行動したから納得することができたというのは往々にしてあることだろう。

だから、まずは行動してみようという方法もあるのだが、まずは行動といっても納得しないと行動できないですよということもあり、それも人間関係、組織次第なのだろうと前提条件の把握が大事なのだと感じた。

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