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認知バイアスがなんとなくわかる方法

バイアスって名前の魚いそう。お寿司にありそう。それは思い込み。

認知バイアスものをまとめて知りたいなと思って手にしたのが本書。
情報を正しく選択するための認知バイアス事典。知識とは呪縛であると説く。三種類の分野から認知バイアスを説明したお手軽本だ。

元々断片的な知識しか持ってなかったので、改めて網羅視点で手に取った。 特に人格批判に陥る認知バイアスについて説明できる手がかりを見つけたくて手にとったのが参考になった。いわゆる、おまいう。

あとは、サブリミナル効果の扱いが知らなかったことでおもしろかった。 クリティカルシンキングの話もある。引用がやや著者の著作よりだが、 新たに読みたい参考文献は一冊あって読むこともできた。

ただ、結局メタ認知なんだなーという感想である。瞑想をしろ(やや、なげやりに)。

ここでは、気になった分野のバイアスを紹介したい。

To quoque(お前だって論法)

論理学系バイアスより。

人格攻撃の一つのバイアスで、インターネットで見かける争いの一つかもしれない。論点のすり替えが起きるのが特徴だ。批判されたときに、お前だってこういうところがあるだろうと返す。

これを見かけた時、もしくは発見したら認識を改める活動が必要だろう。そもそも成り立たないことが成り立ってしまう状況なので、当事者は気が付けていない可能性があるからだ。

日常で喧嘩って見かけないけど、争いってこういうバイアスから激しくなることもあるのだろうなと感じた。

Fallacy of four terms(四個概念の誤診)

これも論理学系バイアスより。

三段論法の話をしていると思ったら、余計な四つ目があり、その四つ目を誤認してミスリードを産むこと。論理的に話が進んでると思いきや、余計なものが混ざってないかと気がつく。それが難しいと言うこと。

これも文章だと気が付けそうだが、口頭のやりとりだと気がつけるものか。途中までは本当に論理的だったことが、急におまけの話にも信憑性が出るというシチュエーションだろう。

この辺りは、違和感をもって気づきたいことなので、一度整理する時間が必要かもしれない。

Mood congruence(気分一致効果)

認知学系バイアスより。mood congruency effect。

気分こと感情に引っ張られる傾向があるということで、ハッピーな時は良い側面が見えやすく、気分が落ち込んでいる時は悪いところに目が行きやすいといったお話。よく聞く話ではないだろうか。

これは日常で頻発するシーンが多いと思う。この対策としては、これを逆に利用した気分不一効果は取り入れたい。つまり、気分が落ち込んでいたら、あえてハッピーな状況を作るのだ。

これは、とても効果が大きいと実感していて、あえて好きなお笑い動画を見てわるとか、かわいい動物を見て癒されるとか楽しい状態に持っていくことがバイアス打破の対策に思う。疲れた時には甘いもののノリかもしれない。

思い込みはその人にではなく人間に起こるクセ

全部のバイアスを覚える必要はないが、この手の話を学ぶことで、自分やチームのバイアス状況を知ることができるかもしれない。その人特有ではなく、人間特有と気がつけるかも知れない。

ここで言う思い込みは用語だと、無意識バイアスというらしい。偏見もその一種。こうだろうという決めつけに気がつけるようにするには、人間には限界があるものなんだなーと思えるところからまず始めたい。

そのシチュエーションがバイアスだとわかれば、対策がとれるはずだ。バイアスに陥りやすい状況であれば仕組みで解決となるだろう。マネージメントはこの気づきも求められるものかなーと最近感じていたりする。

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