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思考整理にお悩みの方へGTDをベースにしたツールの棚卸しをご紹介

GTDをベースに普段使っている思考整理術の棚卸しをしてみた。

ライフハック時代のGTD昔話

言わずと知れた名著全面改訂版 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術を読んだ。原著は2002年。この日本語改訂版は2015年出版。手にしたのは2022年で大晦日に読み切った。

Getting Things Done(ゲッティング・シングス・ダン、「物事をなし遂げる」)、略称 GTD(ジー・ティー・ディー)は、個人用のワークフローの管理手法である。

Getting Things Done
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/Getting_Things_Done

ナレッジワーカー時代到来の2002年に原著が登場。パソコンやインターネットの潮流にあわせて、ライフハック(2004年ごろ)が流行った時代の手法の一つだと記憶している。

この時代に私は社会人デビューした。読書術なんかの本を書店で手に取っては影響を受けていた。GTDっぽい手法も取り入れていたんだと思う。熟考を重ねて自分なりの思考整理術を身につけて今も実践している。

すべて書き出す

久しぶりにこの手の本を読んだ。本書の本質である行動管理リストを日々押さえられているので大丈夫だなと安心した。仕事もプライベートも全部書き出して俯瞰すればよい。基本はそれだけ。

あとは、カレンダーに予定をいれるのを忘れずに。リマインダーと自分なりのチェックリストがあればよい。それができれば自然と1,2年後の未来も決断ができる。

改めて、GTDは大事なことが書かれている。ツール類は古さを考慮して新版は削られているが考えは古くない。認知科学の潮流もとりいれて、経験談にすぎないと思われた手法にも科学的な味付けがなされていた。

すべてを書き出す。頭の中にあるものを全部出す。割り込みと呼ばれる日々のインプットをインボックス(情報の入れ物程度でよい。デジタルでもアナログでも両方でも)に入れる。それができれば正しい判断が可能。

細かい話は本書にゆだねるが、プロジェクトに終わりがない時代と捉えているのは2023年も変わらない。ナレッジワーカーをするということは、終わらないを前提に思考を整理する必要がある

長期的な目標(1,2年後)やいつかやる・あとでやるのリストも大事だが、常に判断をした状態が望ましい。なぜなら今、集中(フロー)したい。週一でリスト一覧を読みなおす習慣も必要だし、時間も場所も確保が必要だ。

このnoteの書き出しもスタバで1時間時間をとって、手帳を俯瞰して、メモをとってマインドマップをして、デジタルなツールに書き留めてを繰り返している。インボックスに溜まった情報を整理して日々を生きている。

そこで、今回はその手法を一度洗い出してみることにした。

気になるすべてのことを把握するアナログツール

私のインボックスはアナログとデジタルの二種類に大別される。

書類整理方法

まず、書類。A4の書類が入るレターケースならなんでもいい。GTDは棚三つとあるが、一つで十分だ。とにかく同じ場所に一ヶ所に全てを放り込む。集中できないと感じた時間帯に動画でも見ながら整理する。

そもそもポストに書類を入れないことも大事。ガス・電気代が書類で届くのはどうしようもないところがあるが、レシートも手紙もハガキも領収書もすべて一ヶ所につっこんでいる。これを10年は続けている

整理も基本はカテゴリ管理じゃなくて、時間管理。2021年とか1月とかでよい。趣味が旅行なのでスナップ記事や思い出は別でファイリングしている。これもよくある事務用のツールボックスで十分だ。

コクヨのファイルボックスがお気に入り。一年分の確定申告関連書類はこれに年ごとにつっこんでいる。その際も100円ショップにあるような茶封筒で整理している。

日記・リスト管理

基本は手帳。高橋の手帳No.240フェルテ® 10【黒】を愛用。

これも約10年。年末年始は3年分の手帳を読み直す習慣がある。初期(2006-2010あたり)はほぼ日手帳。途中はブログ。その後、手帳に戻ってデジタルツールと併用している。

メリットは日記としても使えるし、やりたいことリストにも使える。とにかく頭の中にあることを書き出すことが大事なので、すぐ書き出せる場所を手元においておくと、手帳になんでも書くというのが習慣となっている。

もっと雑多に書きたい場合は、それこそいわゆるチラシの裏。プリンターで印刷したものの裏面の余白。誰にもらったかわからないメモ帳。もう少しまともに書きたい場合はA4ノート。ただし、筆記用具はそれなりにこだわる。

結局、三菱の三色ボールペンが一番使いやすい。あとは、付箋紙。付箋紙がないと何もできないぐらい付箋紙は必要。個人的にはダーマトグラフ(紙巻鉛筆)が好きで、10年愛用している書き出すためのアイテムは大事。

気になるすべてのことを把握するデジタルツール

こちらは膨大だし世代交代の歴史があるので、箇条書きでまとめる。デジタルになるとリマインダーやカレンダーの話になる。

  • Workflowy

    • 現在のメイン。ここ2,3年はこれ。

    • 結局アウトライナーが一番いい。シンプル。

    • 全てを洗い出すことができ、削除も非表示も整理も容易。

  • Scrapbox

    • 5年ほど継続使用。

    • 共同作業に向いているので、二人以上で使う場に重宝している。

    • マニュアル作成や方針決めにKPTなんかもよい。

  • Notion

    • 2年ほど使用。無料版。

    • スマホで見たネット記事をあとで読むリストの放り込み場所

    • 書き捨て・検索用。

  • Evernote

    • 10年利用。有料版。思考のゴミ捨て場

    • 思い出や生活術のデジタル記録。半年に一回見直す。

    • ブラウザのextensionでスナップして放り込むことが多い。

  • CloudOutliner

    • 3年ほど。スマホ。AppStore。

    • 固定チェックリスト用にアウトライナーを利用。

    • 旅行リスト。買い物リスト。曜日ごとにやることリストを収納。

  • Googleカレンダー

    • カレンダーの基本。仕事でそもそも必須だが、ここ2年手放せない。

    • プライベートのアカウント+仕事のアカウントを別々に分けて管理

    • プライベートの予定をとにかくいれることが大事

  • Streaks

    • 3年ほど。スマホ。AppStore。

    • ToDoアプリはあまり好きではない

      • ただ、毎日・毎週のリマインダーの行動固定に使用

      • 続けにくい習慣を登録してチャレンジ用に管理

  • MoneyForwardMe

    • 7,8年つかっている。

    • お金の管理は全てここに集約。

    • 基本は支出管理。

ここでもGTD流で、基本は、全てを書き出すこと。インボックスとなるツールが複数あるのは望ましくないが、さすがに15年以上立つと変更の歴史がある。思い切ってやめていいものもいくつかある。

そのあたりの歴史はまた一つずつかいつまんで別の機会に解説したい。

やりたいことは集中したいだけ

思考整理がなぜ必要かはなぜ生きるのかに直結する。

もっというと、どうやって死ぬのか。ぼーっと生きたくない。そのためには膨大な情報量や仕事を捌く必要がある。その捌き方にGTDの考え方は役立つなと思えた。

2023年なんて気がつけばあっという間に終わってしまう。そのときどれだけ行動を管理することができたか。どれだけのことを終わらせることができたのか。今年もやりきったと言いたい。

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