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24年ぶり日銀為替介入!

こんにちは!bokaです!

9/22(木)の17:00に日銀が24年ぶりに為替介入し、1ドル約145.9円から一気に約140.4ドルまで下がったとの報道が出ました。

下のチャートを見てください。恐ろしい大陰線が出現していますね!
介入前に、ドル買ってさらなる円安に賭けた強心臓の方々にとってはしびれる展開ですね!

図1. ドル/円チャート (参照 : 外貨ドットコム)

私も実は、黒田総裁が2,3年は金利をあげないといった発言をされていたので(図2)、円安はどこまで広がるんだ!?と思い、円安に賭けてみようかと思っていましたが、チキンすぎて手が動かなかったです笑

図2. 黒田総裁発言記事(参照 : 共同通信)

さて、ここからが本題ですが、なぜ為替介入をしていくのでしょうか。
そもそも、なぜ円安になっていくのでしょうか。

<円安になる原因>
円安になる原因は、様々あるといわれていますが、核となる考え方はドルと円の需給のバランスです。
ドルと円の需給のバランスに影響を与える原因は、主に下記の3つだといわれています。(他にも様々ありますが、上記3つが最も有名だそうです。)

  1. 物価の変動
    一般的には、インフレになっている国の方が通貨安になるとされています。なぜなら、インフレ=通貨の価値が低い とされているからです。
    ただ、2022年の様子を見てもこれが当てはまらないときがあることに気づきます。アメリカは、2022年9月現在日本に比べて圧倒的にインフレが進んでいるのにも関わらず、ドル高だからです。

    上記のインフレ=通貨の価値が低いだけ見れば、ドル安になるべきですよね。

    この理論が当てはまらないのは、別に要素が存在するからです。

    その別の要素を2番以降で紹介していきます!

  2. 金利差によるドル買い
    今回の円安の原因が金利差であるといわれているように、金利差はダイレクトに為替に影響を与える要素の一つです。

    なぜなら、アメリカの金利が高いと預金をしても金利で儲けられるようになるため、円を売ってドルを買い、ドルで預金をしたり債権を買ったりする人が多くなるためです。

    現在今のアメリカの金利は3~4%です。そのため、金利がほぼ0%に近く、利子がほとんどもらえない日本の銀行に預けておくよりは、アメリカにドルで預金をしておこうという動きが加速します。

    そうなると、円売り・ドル買いが進行し、円安になるわけです。
    物の値段と同じで、需要が少なくなる価格が落ちていくわけです

    もちろん逆もあるので、
    日本の金利が高く、アメリカ金利が安い場合には、円高が進行する可能性が高くなるわけです。(何十年も日本はゼロ金利をしているので、金利差が原因で円高に振れることはなかったとは思います。)

    ※金利がどうやって決まるかについては、別の記事で説明したいと思います。

  3. 貿易収支
    貿易重視も為替に大きな影響を与える要因の一つです。
    一般的に、貿易収支が黒字が増えていくと円高になります。
    貿易収支が黒字ということは、相手の国(ここではアメリカと仮定します。)よりも多くの商品を売っているということになります。

    つまり、商品と引き換えにドルを大量にもらえるわけです。

    ただ、日本企業はそのドルを基本的には日本円に変えます。
    (一部ドルで持っておくということもあると思いますが。)

    貿易収支の黒字が大きくなればなるほど、ドルから日本円に変える量が増えることになり、ドル売り円買いが進行します。そのため、円高になるわけです。

    つまり、
    円安が進むと日本は輸出が好調になり、その結果貿易収支の黒字が大きくなっていくため、ドル売り円買いが進行し、円高に向かうという構造です。

  4. その他の要因
    その他の要因としては、下記4つがあげられます。
    ① 中央銀行の為替介入
      各国の中央銀行が過剰な円安や円高を調整するために、介入することがまれにあります。9/22(木)に日本銀行が行ったことが為替介入です
    今回は円安を抑制すべく、保有している外貨準備金のドルを売って日本円を買う介入を実施しました

    為替介入は、外貨準備金が減ってしまうので何度も使えるものではないですが、日本は外貨準備金が中国に次いで世界で2番目に多いので、1,2回の介入では全く問題ないですね。

    ちなみに、脱線ですが仮に外貨準備金が底をついてしまうと他国に対して負っている外貨建ての債務を返済できないことになり、デフォルトになってしまいます。なので、外貨準備金は大事に使わないといけないのです。

    ②地域紛争・戦争
    戦争が起こるとその国の経済に大きな打撃があると予想されるため、その国通貨が売られる傾向にあります。アメリカ同時多発テロの時には、一時的ではありますが、10日間の間で5円もの円高が進行しました。(すぐに回復しましたが)

以上が、主な為替変動要因ですが、
このほかにも、政治的要因や経済指標等様々な要因が重なって、
為替レートは決まっていくので、その原因を把握した上で投資判断をしないと行けなさそうですね!(難しそうだ。。)

ここまで、為替変動や為替介入の理由について説明してきましたが、
私も初心者なので上記の為替変動理由を少し理解したうえで、ニュースを見ると理解できることも増えて、私自身楽しかったです!

皆さんの理解の助けになれれば嬉しいです!

また次の記事でお会いしましょう!






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