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言葉は人をつくる

羽生竜王

「言葉は人をつくる。だからこそ、口に出す言葉はよく考えて大切に」

前回も引用したが
永世竜王・羽生善治氏の言葉だ

我が子たちにも常日頃から聞かせている言葉でもある

【 上司との言い争い 】

言い争い

先日、年甲斐もなく上司と言い争いをしてしまった
若干感情を出してしまったことに反省はしているが
相手の稚拙な対応に些か腹も立てた

人生においてなかなかないエピソードであるが故
今回はここに考察と共に記しておこうと思う

【子供でも頭をかしげる表現】

カフカヤマモト

とある工事の打ち合わせで業者が来荘した
工事対象建築物の管理者は私だ

昔からだけど、工事等の打ち合わせに呼ばれたことがない

そればかりか聞いたこともない工事の工程に関して質問はされるし
駐車場や職員の出入りに関して責任を丸投げされる過去の黒歴史がある

今回はきちんと伝えよう
思いのたけを冷静にぶちまけよう
そう覚悟を決め
感情をコントロールし静かに口を開いた

【episode1】

いち

ボブ「今回の件は○○の工事の打ち合わせですよね。どうして私を呼ばないんですか?責任者の私が出ないと工程も理解できませんが。」

上司「これは打ち合わせじゃないの。立ち話。急に業者が来たから立ち話してたの。」

ボブ「いや、予定表に業者15時来訪って書いてありますよ。」

上司「違うの、あれは話し合い。工事の内容を決める為の重要な立ち話なの。

ボブ「それを打ち合わせって言うんじゃないんですか?」

上司「打ち合わせと立ち話は違うから。

ボブ「・・・・・・・・・・・・・・。」

【episode2】

ボブ「ここに工程表がありますよね。これを見て話をしていたじゃないですか。この工程で決定ってことですよね。」

上司「これは違うの。決定事項じゃなくて、決まった事なの。」

ボブ「え?どう違うんですか?決まった事と決定事項って同じじゃないんですか?」

上司「違うわよ。決定事項は決定事項。決まった事はまた別だから。」

ボブ「・・・・・・・・・・・・・・・。」

上記2点を集約すると

・打ち合わせではない
・ただの立ち話
・重要なことを決める立ち話
・決定事項と決まった事は異なる

ということが解る

小学2年生のわが娘でも頭を傾げる内容だろう

【元総理大臣の珍言】

○○ノマスク(我が家に届いたのは虫が入ってた)

・「幅広く『募っている』という認識で、『募集』しているという認識ではなかった」
・「書き換えだけど、改ざんじゃない」

日刊スポーツ 2018年5月30日

記憶にも新しいだろう

これと同様のやり取りが
日々我が職場では繰り広げられている事を知ってほしい

僕にとって職場は毎日が死ぬか生きるかの戦場なのだ
DEAD OR ALIVE
正気を保って自宅に帰る自分を褒めている毎日だ

【冷静さの中で出す言葉】

言い争いの中で「冷静になれ。」と仲裁に入ってくれた方がいたが
「冷静」だからこれで済んだと思う
「冷静」という理性のリミッターが外れたら修羅場となっていただろう

僕の右手がチェーンソーだったらと思うとゾッとするばかりだ

「冷静」にも人それぞれの物差しがあるのだ

【言葉を選ぶことの大切さ】

恋人選びは楽しかった

先を見る事もできず
その場限りの稚拙な対応の為に口から出す言葉は滑稽だ
言葉を大切にしていない
言葉に誤って欲しい

いい言葉も悪い言葉も
言葉自体に罪は無い

どの場面で
どう使うかに
誰が使うかによって
正義にも悪にもなる

冒頭の羽生善治氏の言葉からは逆からの視点ではあるが
使う人によって言葉は変わるし
言葉によって人は変わるのだ

まさに「言葉は人をつくる」

【その言葉を選ぶこと】

フィッシュマンズの故・佐藤伸治はロングシーズンでこう語った

佐藤伸治(33歳没)
「その言葉を選ぶということは運みたいなものなんだ、だから詩を書いていて、いい言葉が並ぶと自分は運がいいと思うんだ」
『ロングシーズン』  佐藤伸治詩集 河出書房新社

言葉を選ぶことって「運」もあるんだと思う
引き寄せるだけでなく
アンテナを常にはっている事も重要だ
言葉は本当に清楚で美しい

世界には類まれなる文才がある方が多くいる
それはとても意味があることだし
文章とその行間をきちんと読める人になりたいと常々思っている

僕の周りにには言葉を大切にする人がたくさんいて
毎日刺激を貰っている

今の環境で学べることは何かを日々模索しているけど
あとどれくらい本を読めるのか
あとどれくらい人と話せるのかを考えて生きている

前述したエピソードを聴いた人から
「大丈夫か?」と心配の言葉をかけられる
素直に嬉しい
俺の生き方は間違ってないと感じる

それは置いといて
僕はプライベートが充実してるので屁でもない
ライフワークバランスの大切さを身をもって学んでいる

このバランスを次のステージで活かせる日を手繰り寄せるつもり

人生は楽しいよね