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れいわ新選組とデマと陰謀論と差別 とヘイトスピーチ－山本太郎氏の「不正選挙」陰謀論等に対する対応から見えるもの #れいわ新選組に入れない方がいいんじゃね ？

伊藤 広剛 Hirotake Ito

【閲覧注意】
このNoteには人種差別を煽る言説があります。
皆様にお知らせするためにあえて載せてあります。


昨年の参議院選挙で二議席を獲得し、政党用件を獲得しましたが、様々な課題が出てきています。私が気になるのは組織のなさ、規律のなさでどうするのかなと言うことと、陰謀論への対処の曖昧さです。前者の方はこちらのblogで指摘されていますのでこちらをお読みください。



不正選挙陰謀論

陰謀論は政治や社会の問題で「裏で大きな陰謀が行われているんだ」と証拠もなく、明らかにウソ＝デマであるのに唱えられているもののことを指します。

まずこのテキストと動画をご覧ください。これは去年の2019年5月30日にれいわ新選組の選挙事務所開きでの会話です。

"不正選挙を信じる人「すいませーん、僕は開票所に行ったことがありますけど、開票所に来てる市民がほとんどいないです。立会人が頑張って抗議をしても援助してくれる市民がほとんどいないです。今度投票に行かれたら、開票所にも足を運んでください、開票所にいっぱい市民がいたら、ムサシもできなくなるんです！」 (拍手！)
山本太郎「監視の目を増やすって大事なことですよね」

不正選挙を信じる人「中にはいると、もう双眼鏡をもって入れなくなってます！なんでですか！双眼鏡で見られたらさっきの票(疑問票)を見られちゃうからです、ビデオカメラを持ってたら外に連れ出されます、これが開票所の現実です！」
山本太郎
「じゃ、ポスターはるのと同じくらい、開票前はポスターはっていただいて、開票もみんな見に行くって言うのもいいんじゃないでしょうか」"

動画の3分頃から


ムサシ不正選挙陰謀論というのは、選挙の開票のときに票を集めたりする機械を作っているメーカーである「ムサシ」が安倍政権・政府によりコントロールされて、票数に大規模な操作がなされているというものです。 詳しくはジャーナリスト安田浩一さんの記事をご参考にしてください。




2019年12月11日放送 Nohatetv 42:00-
ムサシの特集


残念ながら、反安倍政権の少なくない数の人が信じてしまっていますのですが、このような陰謀論が社会に広く広がれば、選挙の概念がねじ曲げられ、民主主義がこわれます。不正選挙陰謀論は公正な選挙を破壊します。フェイクニュース(殆ど陰謀論)が日本を含めて世界で席巻していることは皆様もご存じの通りです。

山本太郎氏・れいわ新選組の陰謀論に対する対処



さて、前掲のテキストに戻りましょう。
"不正選挙を信じる人「すいませーん、僕は開票所に行ったことがありますけど、開票所に来てる市民がほとんどいないです。立会人が頑張って抗議をしても援助してくれる市民がほとんどいないです。投票に行かれたら、開票所に足を運んでください、開票所にいっぱい市民がいたら、ムサシもできなくなるんです！」 (拍手！)
山本太郎「監視の目を増やすって大事なことですよね」
不正選挙を信じる人「中にはいると、もう双眼鏡をもって入れなくなってます！なんでですか！双眼鏡で見られたらさっきの票(この人が不正と思い込んでいる票)を見られなくなるからです、ビデオカメラを持ってたら外に連れ出されます、これが開票所の現実です！」
山本太郎
「じゃ、ポスターはるのと同じくらい、開票前はポスターはっていただいて、開票もみんな見に行くって言うのもいいんじゃないでしょうか」"
動画の3分頃から


ここで注目したいのは山本氏とれいわ新選組の対処です。ウソ＝デマの話にのっかっています。これでは肯定になってしまいます。この会話は別の不正選挙陰謀論を信じている人が山本氏に質問したあと山本氏が答えるという流れの途中の割り込みでなされたものです。山本氏と別の不正選挙陰謀論を信じる人の会話全体をみても否定しているとも肯定しているともとれる答え方をしています。明確に「そんなものはない、余地はない」と否定していないです。

因みにこの後「自民党は票をとるために努力をしているんだ」と今までの話をいきなり否定するようなことを言い、最後に「安倍政権は文書を改竄するから、選挙も不正していないわけがない、不正を上回る運動をしよう」と言って終わります。極めて詐欺的です。あるともないともはっきり言わず、あるかもしれない、ないかもしれないと支持者を振り回しているんですね。どっちにでもとれるようにしておくことで、陰謀論を信じている人と、信じてない人どちらも離れないようにしているんですね。悪質です。

(下の2019年れいわ新選組事務所開きの不正選挙陰謀論についての質疑応答全体を記録したnoteのリンクを読んでいただけるとわかりますが、山本氏は度々支持者などに「不正選挙」の話を聞かされています。不正選挙陰謀論についてよく知っていると考えられます)


私はこれは非常にまずいことだと考えています。これは陰謀論を広げてしまう対処だからです。陰謀論をしゃべるひとは妄想を抱いているので肯定も否定もしないのは普段の対人関係ではわるい対応ではないんですが(その人の妄想を深くしないために)、ここは政治の場です。はっきり切っておかねば、陰謀論をひろげるリスクがあります。しかも、れいわ新選組の公式Youtubeに模様が映っているのですから、なおさら問題です。参議院選挙を戦う上で大事なイベント「事務所開き(本格的に選挙で戦う狼煙をあげるためのイベント)」ですからね。もう一度言っておきますが、陰謀論はフェイクニュースです。
(↓の動画の1:47:12頃から不正選挙陰謀論者(テキストで示した人とは別人)の質問が始まります山本氏の回答は1:57:16頃から、テキストで示した部分は2:00:10ごろからです。この部分の音声が消されています。たぶん、ムサシ不正選挙陰謀論にとらわれている人が開票所に行ったら、業務に支障を来すから消したのでしょう。山本氏とれいわ新選組が不正選挙陰謀論をよく知っているのではないかと思います)


2019年11月2日の街宣でも籠池氏が不正選挙陰謀論を唱えたため、支持者から山本氏へ質問が飛びましたが、明確に否定せず、最後で「不正を乗り越える運動を！」と締めています。これでは、不正選挙があると本気で信じてしまう人が増えかねません。演説は最後に言ったことが残ります。

2019年4月30日の街宣でも大規模な不正選挙はないというどころか


「様々な不正をしてきた安倍政権ならありうる」と誘導してみたり（2：05-）、「どこまでが仮説か線引きがむつかしい」などと言ってみたりしています（4：10-）。4：10-は確実に嘘といえるものなので、演説を聞きに来た人を騙していて悪質です。もちろん、支持者も騙しています。線引きもくそも大規模な選挙の不正など行われていませんから。彼がこれを言うのは大体想像できます。かねてから不正選挙陰謀論を信じ込んでいる人がコアな支持者にいるからです。それは、事務所立ち上げの動画を見ればわかります。事務所立ち上げに来るのはコアな支持者ですから。

結果こういうツイートが流行ってしまいました（このアカウントはれいわ支持者のものです）。山本代表がはっきり不正選挙なんてないといえば、こんな支持者は出てこなかったでしょう。


政治の場で陰謀論を否定しなければいけない理由＝陰謀論は差別の原資だから

不正選挙陰謀論が出たときはこのようにきっぱり否定するべきです。

（このまとめできっぱり否定しているのは片柳進川崎市議会議員）



ウソが広がり、社会がねじ曲げられたら、弱い立場の人が追い込まれます。元々差別構造等の支配・抑圧の仕組みがありますから、社会がねじ曲げられたら皺寄せが来ます。
陰謀論は差別行為の燃料になりえます。

そもそも不正選挙陰謀論は「日本は世界連邦(白人やユダヤ人等を中心に少数で世界を支配する組織＝もちろん差別を煽る陰謀論)に操られていて、不正選挙をしているんだ」「アメリカ政府やユダヤ人に操られて不正選挙をしているんだ」などの文脈につながりうるものです。もちろんこの文脈はレイシズムど真ん中のヘイトスピーチです。絶対に許してはいけないものです。

また、日本第一党という悪名な差別団体があるのですが、その元になった在特会の正式名称(ここではあえて記しません)の論理は「在日コリアンに不当な特権がある、日本人は不当に抑圧されている、差別されている」という陰謀論です。この陰謀論を元にロート製薬に強要したり、子供や女性達に一生消えない傷を追わせたりしました(すべて差別を元にした犯罪＝ヘイトクライム)。在特会とかいかずともネトウヨ陰謀論を信じている人が多く安倍政権を支持していることは有名な話です。

下のリンクのnoteの後半に日本における不正選挙陰謀論は差別主義者が発端で人種差別の文脈のもとで行われていることを書きました。


2016年参議院選挙で山本氏の応援を受けていた三宅洋平氏が信じていた田布施陰謀論も朝鮮人差別やユダヤ人差別に繋がるものです。


2018年10月10日放送 Nohatetv 1:16:39-


世界的にもQアノンとか、ディーブステートとか、反ユダヤ陰謀論とか差別に基づいたり、差別の燃料になったりしているものがあります。特にQアノンを信じているひとはトランプ支持者に多く、トランプの差別的な言動を支えていることは明白です。
だから、差別に繋がることが多い陰謀論は否定しなくてはいけないんです。特に政治の場では。

Qアノン


れいわ新選組は陰謀論をきっちり否定するべきです。陰謀論者に敵視されるくらいに。そうでなければ差別に加担しかねないのです。

支持者の人は陰謀論やデマを唱える人を見つけたらあまり近寄らないようにしましょう。

(この部分、2021年2月14改訂)

2020年11月4日にアメリカ大統領選挙が行われ、トランプが不正選挙ダーとさけんだせいで、Qアノンが結果アメリカ国会を襲撃しました。もちろんQアノンの殆どは差別主義者でした。かつてKKK(差別カルト)らが黒人を処刑するために縄を吊るしていたのですが(差別の象徴)、それがアメリカ国会前に再現されたのです。





2020年5月9日までありました、陰謀論者（オウムは正しいと言い放った）高橋清隆氏に関する部分は分割し、移動し、再構成しました。


とうとうれいわ新選組は陰謀論者高橋阿斗（アト）氏を公認してしまいました。


もう、れいわ新選組はまともな政党としては見られません。政治的な死を迎えました。これからは、N国（言わずと知れたトンデモゴミ政党）や日本第一党（在特会）や国民主権党（コロナはただの風邪だというあり得ない陰謀論を主張している政治団体）と同列に語られてしまうでしょう。

山本太郎とれいわ新選組のほかのやらかしは

こちらから

(2021年2月9日トップ画像を差し替えました。)




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