9日目:アイスランド北部~西部(アークレイリ~ブーザルダールル)
ゆっくりの時間に起きて、奥様お手製の朝食を頂いて、2泊お世話になった「ÁS Guest House」をチェックアウト。
別れ際に家主のおじさんとお礼がてらお話ししたところ、「参加してるゴスペルグループのツアーで近々日本に行くよ」とのこと。自慢気にYouTubeを見せてくれようとしたけど、通信がぐるぐる回ってなかなか再生されないので苦笑いしながらその宿を去った。
もっと英語が堪能なら、もっと自由にたくさん話せるのに。海外へ行く度に思うけど、日本に帰ってくるとスポンと抜けてしまう。今度ベトナムに長期滞在する予定なので今度こそ!と思いつつ。
寄り道しながら、ブーザルダールル
今日はアイスランド北部のアークレイリから、ちょっと寄り道しつつ西部にある小さな町ブーザルダールルへ。景色が街から郊外へ、田舎から自然へ、流れていきます。
この景色が観光地でも何でも無い。首都であるレイキャビクと離れるほど、アイスランドのただの道が本気を出してきます。
ティッシュみたいな花と羊たちももう見慣れた。
限界破裂とターフハウス
ほぼほぼ私がジャイアン的に決めたこのアイスランド旅行ですが、数少ない夫からの要望でアイスランドの伝統的な家「ターフハウス」を見学しに寄り道することに。Google Mapによると車で1時間半ぐらいですが、例によって倍近くかかります。
茂ってる~!
断熱材として芝を被せているのがターフハウスの特徴。画像検索するとボロの空き家みたいなターフハウスや色の違うターフハウスも出てくる。ちなみに北部まで来なくてもアイスランド各地で見れたっぽいです。今知った。
教会の近くにある事が多いみたいだけど、何か理由はあるのかな。
真面目に読んでる風ですが、この時膀胱がパンパンで頭に何も入っていません。
昔ながらの電柱を見つけて夫がビリビリ~!と感電してる風の写真を撮って遊んでいましたが、その時私は膀胱がパンパンなので「写真とかどうでもいい早くトイレのあるとこに移動しなきゃ」と思っていました。ちなみにこれは電柱では無く物干し竿だったことが後に判明。
間違って来てしまったただのパン屋さん
無事に用も済ませ(限界破裂はしませんでした。万歳!)、「ターフハウス行くならついでにここも行こうよ~」と行ったパン屋さんが、岬違いでめちゃくちゃ遠かった。ごめん。
入っている野菜や果物で顔を形成するシリーズの、怖いパッケージのジュース。食事をケチってると野菜不足に陥りやすいので、スーパーやガソリンスタンドで見かける度に買って飲んでました。
大学時代にオーストラリアに留学していた友人が向こうで激太りして猛ダッシュで痩せて帰国したのですが、何でそんなに太ったのか聞かれる度に「オーストラリアの空気にカロリーが含まれてる」とのたまってたけど、最近こっそり私にだけ「毎日マフィン食べてたから…」と告白してくれました。
マフィンには「安い」「腹持ちが良い」「美味い」の三拍子が揃っているから。確かに〜!同じ理由で私たちもアイスランドで甘いパンか油っぽいパンばかり食べているので、ここは物価もとびきり高いし住んだらやばそうだ。
コピペじゃないと言えない「ブーザルダールル」に到着
宿に到着し、併設しているレストランでピザ(油っぽいパン)とポテトを2人で分ける。
暗!!
この直後、私は激しい胃もたれと下痢に苦しみます。その間に夫がお散歩して撮った写真がこちら。
白夜の期間はオーロラが見れない代わりに、夕焼けがとてつもなく美しいと聞く。アイスランド西部に戻ってきたところでこの日はかなり期待して(夫が)空を見張ってたけど、まあきれいなんだけどこんなもん。お腹を抱えつつ、明日のスナイフェルス半島宿泊に期待。
ブーザルダールルは本当に何も無い街。「私たちはどうしてわざわざにここに…?」と頭をひねったけど、帰ってふかわりょう著「風とマシュマロの国」を読み返して納得。ふかわくんが「何も無くて良い」って書いてたんだわ〜。「何も無い街」は分かって行かないと魅力が薄まるもんだな。何も無いから。
私にとってはこの旅一番の体調不良で、苦い思い出の街となった。
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