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2日目:アイスランド西部(ケフラヴィーク~レイキャビク~ロイガルバトン)

戦慄のケフラヴィーク空港

早朝のヘルシンキ中央駅をあとに、我らつがいはヴァンター空港に戻りいよいよアイスランドへ!
搭乗口に並んでいると後ろにいたお姉さんに「同じ靴ですね」と声をかけられる。聞けばパスポートが切れそうなのに気付いて、何とか仕事の休みをもぎ取ってここまで来たのだそう。そういうノリでポンっとアイスランド選ぶってすごくいいな〜よい旅を!

ヘルシンキの陽気にだいぶ不安になっていましたが、大丈夫、ケフラヴィーク空港に着いた瞬間めちゃくちゃ寒い。荷物を受け取り、トイレで完全防備に着替え、Arrival Hallでレンタカー会社と待ち合わせ。

待ち合わせ!
待ち合わせ。
待ち合わせ…
来ねえ…

1時間待ちぼうけをくらい、いよいよ電話で問い合わせることに。海外で電話する方法を調べて(夫が)、設定して(夫が)、電話してたどたどしい英語でAgentが来ていない旨を伝えて(夫が)、「Colleagueに連絡してみるわ」的な事を言われて切られる。

いけてんのかこれ…

私はうろうろ、夫はそわそわしながら、30分後ぐらいにAgentのおっちゃん到着。何かを必死に訴えているが早すぎて聞き取れない。(多分「君に電話したんだけど繋がらなかったよ」的なことっぽい。機内モードだったんだもの、そりゃそうだ。)

いつか誰かの役にたつかもしれないので、海外で電話する際の設定(iPhone、機内モードを解除してからこれ)を貼っておきます。ちなみに私たちは念のため、用事が終わるとすぐさま機内モードに戻しました。

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「こういう事がこれから何度あるんだろうか」と震え上がりましたが、予約していた現地Agnetとの困ったエピソードはこれっきり。
Arrival Hall近くに大手レンタカー会社のデスクがたくさん並んでいたので、すぐに問い合わせられるし、不安な方はそちらで予約する方が安心です。


戦慄の左ハンドル

予定より1時間半ほど遅れつつ、無事にレンタカーに乗車!首都のレイキャビクへ出発!
慣れぬ左ハンドル!慣れぬ道路!慣れぬラウンダバウト!荒れる天候、震える夫!
横にはスーパーペーパードライバーの私。

そんな訳で旅のドライバーは120%夫なのですが(すまん)、運転好きだしいいよね(ごめん)!でもやはり左ハンドルも右車線も慣れるまでは怖いらしく、慣れて来たらそれはそれで慣れに警戒しなきゃいけないし、羊は飛び出してくるらしいし、旅中ずっと神経を尖らせていたと思います。本当にお疲れ様です。そんな夫を頭では心配しつつも心は景色に大興奮。

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ケフラヴィーク空港~レイキャビクの道路はきれいに整備されていますが、道路のすぐ脇には苔びっしりの岩岩。写真で幾度となく見た景色に「本当に来た」と興奮しつつ、なるべく静かに「いや~、これはしかし…」「はぁ…何と…」と感嘆していました。

ただこの時見た景色も感じた感動も、アイスランド旅行の前菜にもならないです。

無事レイキャビクに着くも、パーキングのシステムに早速パニック。未だによく分かってませんが、アイスランドには曜日や時間帯によって駐車料金がかからないことがあるらしい。おわおわしている私たちに通りすがりのおじさんが「SundayだからFreeだよ」的なことを教えてくれたが、我々にとっては「SundayだからFree」という概念から謎。


観光のメイン通りLaugavegur St.をホテホテと。

ハイシーズンというだけあって人がすごい。7割方欧米人、3割方中国人、2人日本人(私たち)という印象。ヨーロッパやアメリカ、カナダからキャンプしにやってくる人が多いのでしょう。Laugavegur St.はほとんどアウトドアショップかお土産屋さんで、隙間に飲食店が並んでいる感じでした。

外食は涙が溢れるほどに高いですが、アイスランド到着記念に。イタリア料理屋さんですが…いや、イタリア料理屋さん多いんですよ。

サーモンサラダとニョッキのクリームパスタで¥6,000円…洗礼って感じです。でも確かにめちゃくちゃ美味かった。そればっかりは何度でも言う。美味いぞ!

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食後に少しだけ通りを歩いて、スーパーでパンやらお菓子やらを買って、霧雨により冷えたのか夫の血色がみるみる悪くなり、これはやばいと宿に向けて出発する。一泊目はレイキャビクから車で1時間半ほどのホステルです。


トイレの前ではパブロフの犬であれ

レイキャビクから少し車を走らせればすぐに道路以外何も無い景色に出るのですが、「うわ~!あの山かっこいい!壮大!何て山だろう!」と観光ブックを見たりスマホで検索したりGoogle Map開いても何も出てこない。

ふ つ う な の か …

アイスランド旅行経験者の友人に「普通の景色がすごい」という言葉に「これか」と納得。

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道路の途中、観光の見所的なところにはちょっとした駐車場とトイレがあったりなかったりします。「トイレまだ大丈夫だな」という方は必ず行っておいてください。「もうマジで全然出ないから本当大丈夫。お気持ちだけで結構です」という方以外は行っておきましょう。次にいつあるか分かりません。

私も早速やらかして、初日にしてレンタカーの座席をアレしてしまう直前まで来ました。幸い観光名所のシンクヴェトリル公園の近くまで来ていたので売店に駆け込む(勢い的には転がり込む)ことが出来たので、何とかアレせずに済みました。安心で涙がじわ〜と溢れて来ました。よく泣く旅行になりそうです。

当然ながら、車中で飲みたい時に飲みたいだけ飲むと後で泣くことになるし、何かを食べれば水分を欲するしで、山と道路しかないところではチミチミ舐めるように水分補給してました。街中でトイレに困ることはそんなに無かったけど!ちなみにアイスランドは自然が育つのに時間がかかるので、Respect Natureの精神がそこかしらに感じられます。よって自然を勝手にトイレと解釈するのはNGだそうです。


宿に着いた。その結果こそが宝物。

このトイレもとい売店を見つけた時は「ここぞ天の国」と思いましたが、その先の大きな道が通行止めになっていたため回り道を強いられることに。これがまたあまり舗装がされておらず、カチカチと飛び散りまくる小石たち(レンタカーの飛び石保険は必須)、激しくなる雨、後ろから迫る車に出さざるを得ないスピード、時折すれ違うトラックに、夫の精神はさぞかしボロボロになっていたかと思います。初日なのに本当にかわいそう。

結局1時間半のはずが3時間ほどかかって一日目の宿に到着しました。Laugarvatn(ロイガルバトン)にある「Héraðsskólinn Boutique Hostel」です。

「TRANSIT」に掲載されていたホステルで、私の希望でここに宿をとることに。さすがは北欧、オシャレな宿は多かったけれど、ここはずば抜けてセンスが良かったです。

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元々学校の寮だったのを改装してホステルにしたっぽい。

とりあえずシャワーを浴びて、レイキャビクで買ったパンにかじりついてすぐに就寝。起きると昨日の雨が嘘だったかのようにカラッと晴れていて、窓からは眩しいばかりの湖と緑の景色を放牧されている馬が優雅に歩いていました。

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ここはどこ…?
昨日まで私たちが走っていたのはここ…?

トイレとシャワーは共用で一人8,000円ぐらい。朝食ビュッフェは一人1,500円ぐらいだったかな?アイスランドの朝食ビュッフェはどこも似た感じではあるけど、どこも同じぐらい充実しています。私たち親の仇のように朝食をたらふく食べて、チェックアウトギリギリまで仮眠してから出発する暮らしをしていました。

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