見出し画像

学習法の楽器練習への応用


練習曲の意味

大人になってから楽器をはじめた僕は、教本(練習曲)をどれだけ練習するべきか、いつも悩んできた。
教本は、テクニックを学ぶ上で大切なものだけど、教本の曲そのものを発表することはあまりない。
限られた練習時間の中で、弾きたい曲も練習したいし、どれだけの時間を教本に費やすべきか、練習曲をどれだけのクオリティまで仕上げるべきか、いつも悩んできた。

学習法から得られたヒント

これには正解はないとは思っていたけど、先日YouTubeで勉強法の動画をみていて、ヒントのようなものが得られた。
教科書や参考書を勉強する時間と、過去問を解く時間、どちらを優先すればよいか、みたいな内容だった。
その中で話されていた内容で、たとえば数学の問題を解く場合、公式を覚えなければ解けないが、公式は使って初めて身に着く。
法律の勉強も、法律を知っているだけではあまり意味がなくて、実際の事例に適用できなければいけない。
限られた時間で勉強する場合、一つ一つの公式や法律を細かく勉強するより、先にその分野の全体像をつかむことに時間を割き、後は実践をする中で、公式や法律に立ち返るのがよいと。

楽器練習への応用

それを聞いて、練習曲も、数学の公式や、法律のようなものではないかと感じた。
楽器練習に応用して考えてみると、ある教本があれば、まずは弾けなくとも通して弾いてみて、そのうえでその練習曲の楽譜をしっかり読み、その練習曲のポイント、習得すべきテクニックとは何かを、しっかりと考えることにウエイトを置いた方がよい。練習曲の全体像をつかむということだ。
それがつかめたなら、次の練習曲に進んでもよいと思うし、そのテクニックを身に着けたいと思うなら、練習曲全体でなく、その部分のみをしっかり練習すればよいのではないか。
それを積み重ねて、早い段階で教本の全体像もつかんでしまう。
あとは、自分が弾きたい曲に集中し、その中で弾けない場所や難しいテクニックが出てきたなら、そのテクニックを習得できる練習曲に立ち返る。

弾きたい曲を主にして、教本はあくまで、弾きたい曲から立ち返る。
極論をいえば、教本でなくとも、どんな曲でも練習曲になるポイントは必ずあるだろう。
より重要な視点は、弾きたい曲において、どんなテクニックが必要なのかを把握する力を磨くことではないか。そのために教本を読み込む。そういう取り組み方が、合理的な練習な気がする。

最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?