カラダが本来の力を取り戻すために 〜何を出して、何を取り入れるか?〜

僕は介護の仕事をしています。
最近ふと思います。
「なぜこんなに病気にみんななるんだろう。必ず歳をとれば病気をするものなの?人間ってそういうものなの?」
「病気や認知症になったりして、子供たちに厄介者扱いされて過ごす運命にあるの?みんなそんなルートを辿るなんて嫌だ。」

「自分の親や兄弟もいづれこうなるのかなあ・・・」
「今のうちからできることってないのかなあ・・・」

介護の現場以外でも自分の家族や親戚を見渡すと、ガンや糖尿病、脳血管障害・・元気そうに見えても、何らかの病気を持っていますよね。あたかもランダムで不運のように捉えがちですが、成人病や生活習慣病と言われるものは、自分の身体の中から出てきたものです。ならば自分の生活の何かがいけなかったのでは?

普段の食事が毒素として脳に溜まっている!?

人間は本来、そう簡単に病気にならないよう、たくさんバリアがあります。
特に脳を守るために血液脳関門が鉄壁のバリアをしています。
万が一破られたとしても、毒素を排出する機能も備わっています。
しかし、その鉄壁のバリアが弱まってしまっているんです。
そして、解毒するための肝臓、腎臓が弱ってしまっているんです。

ではこの「毒」とは何なのか?
加工食品の添加物、医薬品の添加物、スキンケアのタール系原料や酸化チタン、合成界面活性剤、水銀、歯周病原因菌のジンジバリス菌など・・・

脳の毒がアルツハイマー病の原因!?

長期間多量に体に取り入れる生活をしていると、脳や血管、ホルモン、あらゆる不調や病気が出てくると言われています。
「認知症」に関しても、「脳の毒」と関係がないわけではありません。
『アルツハイマー病 真実と終焉』(デール・ブレデセン著)によると、
①炎症(感染や食習慣の乱れ、糖尿病なども含まれる)
②栄養不足(脳の栄養やホルモンの関係)
③毒素(金属やカビによる影響)

これらが脳に毒が入ってしまう要因と言われ、直接的な原因は解明されていませんが、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβ蛋白が溜まる原因とされています。脳に何らかの毒物が入ると、それと戦おうとして、結果アミロイドβ蛋白が脳に溜まり、タウタンパク質が発生し、神経細胞が障害を起こすと言われています。
つまり、悪者とされていたアミロイドβ蛋白は私たち自身の乱れた生活によって脳に蓄積してしまったんですね!

腸内フローラが大事。でも腸が弱っている!?

①リーキーガット症候群
最近はグルテンフリーとよく言われています。パンなどの小麦に含まれるタンパク質グルテンが小腸の腸壁に穴を開け、有害なものが全身で炎症を起こすと言われています。グルテン耐性は人それぞれなので必ずしも全員に当てはまるわけではありません。
②腸内細菌が減っている!?
また、腸内細菌が減っていることが問題です。
腸内細菌は例えば母親が1000としたら、子は100、孫は10と減っているのです。その原因は、抗生物質、添加物、食生活と言われています。
抗生物質は細菌に感染した時に助けてくれるものでありがたいですが、一時的に使用するのが良いです。なぜなら、良い菌まで一緒に死滅してしまうからです。

もちろんこれだけではないですが、腸が弱っていることに注目したいです。

まずはカラダに悪いものを入れない!

①過剰な糖質を控える
過剰な糖質が身体に炎症を引き起こすと言われます。
コンビニおにぎりの糖質量は約30グラム。
私たちが1日に処理できる糖の量はたった15グラムだそうです!
これは砂糖大さじ2杯程度の量。
「主食の糖質でお腹を満たす」という常識を今後見直す必要もあるかもしれません。

②悪い油を入れないこと!
取りすぎないよう気をつけるのが、オメガ6、トランス脂肪酸です。
大量生産するために植物油を薬剤を使って抽出したり、商品として使いやすいようにサラサラの植物油を固形のマーガリンなどにする工程で使う化学溶剤、そこで発生するトランス脂肪酸は心臓疾患との関連があると言われています。遺伝子組み換えの大豆やコーンなどは農薬を使っても育つ耐性ができて、おかげで大量生産ができているわけですが、これも発がん性が高いと言われています。長期間の蓄積を考えると、油はしっかりと選んだほうが良いですね。海外では禁止の油も日本では普通に売られているので、知識を入れた上で、私たちが選択すべきか判断できるようになる必要がありますね。

カラダが喜ぶものを取り入れよう!

①「薬になる油」を選ぼう。
糖質1グラムあたり4キロカロリーのエネルギーになる。
脂質1グラムあたり9キロカロリーのエネルギーになる。
油の方がエネルギー効率が良いんですね。
では何でも良いのかというと、そうではないようです。
オメガ3脂肪酸(アマ二油、エゴマ油、魚)
オメガ9脂肪酸(オリーブオイル、ココナッツオイル)
特に、オメガ3は体内で生成されないので、食事から取り入れるしかありません。意識して摂取していくと良いですね。ただ、酸化しやすいので加熱せずに取り入れると良いです。

②水溶性の食物繊維を摂ろう!
日本人の食物繊維の摂取量は14g /日前後。
海外での食物繊維摂取量は31〜35g /日。
日本人は摂取量が少ないんですね。

ワカメ、昆布、らっきょ、アボカド、りんご・・・
これらは水溶性の食物繊維で便をスムーズに出してくれます。
玄米、大豆、キャベツ、ほうれん草、エリンギ、ごぼう・・・
これらは不溶性の食物繊維で便のかさを増やしてくれます。

特に水溶性食物繊維には「短鎖脂肪酸」が含まれ、短鎖脂肪酸には
・腸内のpHを調整(悪玉を減らし善玉を増やす)
・炎症性サイトカインの抑制(腸炎の抑制)
・βグルクロニターゼ低下(ガン誘発酵素を低下)
のような効果があります。
アボカドは水溶性食物繊維トップクラスだそうです。森のバターとも言われ、オレイン酸(オメガ9)や身体の酸化を防ぐグルタチオンも含まれ、効率良く摂取できますね。

③レジスタントスターチ(難消化性デンプン)
最近注目されているレジスタントスターチをご存知でしょうか?
普通デンプンは全て消化酵素で分解されるのですが、分解されずに小腸や大腸まで届いて、腸内細菌が発酵分解することで「短鎖脂肪酸」が作られます。上記の水溶性食物繊維に含まれるものと同じですね。
どうしたらレジスタントスターチを取り入れることができるのか?
まだ青いバナナ(黄色より1.25倍)、冷めたご飯(おにぎり)、冷めたポテトサラダ、冷製パスタ等・・

これらを食べることで、腸内環境を整えてくれて、血糖値が上がりにくい、満腹感を得やすいなどの効果があります。
また食事の時に、「野菜は最初に食べる」ことで水溶性食物繊維で糖質をコーティングしてくれる効果があります。そして一口30回よく噛むこと。よく言われていることですが、馬鹿にできないですね。

頂いた命でわたしのカラダが作られる

食べたもので自分の体が作られると言われますよね。
自然のものを身体に入れることが重要だと思いました。
遺伝子組み換えや化学物質が多量の加工食品は便利な世の中を作るために有難いものではありますが、人工的なものをずっと身体に取り入れることは、自然の一部である身体にとっても害が出てくることが分かりました。

決して加工食品や遺伝子組み換えの小麦が悪いものとは思いません。だってフライドチキンもハンバーガーもピザも僕は大好きです。でも身体が何を求めているか、ちゃんと知った上でたまに美味しく頂くことにして、基本はこの食べ物の「命の鮮度」という表現は不適切かもしれませんが、人工的ではなく、新鮮で自然なものを取り入れるようにすることで、それらの命が私たちの命を支えてくれるんだと思って感謝して食事をしていきたいですね。

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